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5連敗は阻止!泰示が火付け役、今永8月5勝で月間MVPへ

08/30 横浜DeNA6-0中日(ハマスタ)

8月は4戦全勝の今永が先発。3回まで1安打に抑えると、打線が3回裏に宮崎の2点タイムリーで先制。4回は大田のタイムリー、5回は牧の自己最多23号ソロで主導権を握り、8回にも代打オースティンの今季1号と大田の5安打目となるタイムリーでダメ押し。今永は8回4安打無失点で9勝目。5連敗を阻止した。

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ポジ

記録的活躍の8月、月間MVPが決定的

首位ヤクルトに4ゲーム差と迫りながら、直接対決で3連敗。このまま連敗が伸びればズルズルと転落しかねない重要な試合に今永が先発。これまでもずっと火曜日でチームを勝利に導き続けて来た。

先制点を与えれば、連敗中のチームは一気に流れを失う可能性もある。初回、1アウトから土田にヒットを許したが、大島とビシエドをキレのあるストレートで詰まらせ、フライアウトに打ち取った。2回、3回は慎重に行きつつもストレートで押すところは押した。

味方が先制した後、4回と5回は四球を出したがヒットは許さず、チームに流れを一気に引き込んだ。6回は先頭の岡林にヒットを打たれたが、土田を併殺に取ってチャンスを作らせなかった。8回、2アウトから初めて連打を許したが、ここも落ち着いて土田を打ち取った。安心感のある、危なげない投球だった。

雨男の今永にとっては久しぶりに雨中のマウンド。時折強い雨が降っていたが、影響されることなくアウトを積み重ねた。118球を投げ、9回のマウンドは入江のリリーフを仰いだが、9勝目を挙げた。これで8月は全て火曜日に5試合の先発で全勝。

日付相手球数
8/2広島611597122
8/9阪神911345022
8/16読売711786011
8/23阪神611448300
8/30中日811845200
今永の8月の登板内容

月間5勝は、球団では1999年6月の川村丈夫氏以来。左腕では1957年8月の権藤正利氏以来65年ぶりとなる。中6日で週1回の先発が定着している現在のプロ野球では、月間に先発機会が5回もないことが多い。第5週まである曜日に登板し、打線との噛み合わせもあり、全て自身に勝利が付くのは難しい。

8月の防御率1.25、5勝0敗という数字は群を抜いており、月間MVP投手部門の受賞は決定的だ。チームの記録的快進撃の象徴として、2019年5月以来2度目の受賞となりそうだ。

ヤクルトとの直接対決も、自分が投げているつもりで見ていたという今永。彼を登板させられればまた結果は違ったのかも知れないが、火曜日でこれだけ勝っているとズラすこともためらわれる。来週は9月6日の東京ドームでの読売戦になるだろうが、その次は中5日で、9月12日月曜日のヤクルト戦に先発させるかどうか。優勝を諦めていないのであれば、ここは勝負を懸けて欲しいと思う。クライマックスシリーズのファーストステージが土曜開幕で、ギリギリまで公式戦が組まれることを想定しても、そろそろ週末に持って行っても良いのではないか。

復帰後初スタメンで5安打、いきなり今季1号

ヤクルト3連戦にこの二人がいれば、とベイファンの多くが痛感したのではないか。

28日に1軍登録され、代打で同点の犠牲フライを放ち、9回にはマクガフから二塁打を放った大田。この日は左腕の松葉との対戦ということもあり、楠本に代わって2番ライトでスタメン出場。いきなり5打数5安打の大当たりだった。

初回、1アウトから高めのツーシームをレフト前に弾き返し、チームのムードを高めた。3回は先頭打者で、高めのストレートをまたもレフト前に運んでチャンスメイク。2点の先制に貢献した。4回は桑原の内野安打の後、高めのボールゾーンへ浮いたチェンジアップを叩き、打球はリボンビジョンの上部に当たる二塁打。桑原が生還して貴重な3点目を挙げた。

6回はアウトサイド低めのスライダーに泳いでバットの先に当たったが、深い守備のレビーラの前に落ちた。これで4安打。8回はチャンスで5打席目が回り、これも浮いたスライダーを左中間へ運んだ。とにかく高めに強く打ち損じがない。コロナの陽性判定から復帰し、ファームで2試合に出場して1軍に戻って来たが、ブランクを感じさせないバッティングだった。これほどチームに活気を与える選手が、ヤクルト戦の最初から使えていればと思ってしまう内容だった。

ファンにとっては待ちに待った、ヒーローインタビューでの「ヨコハマサイコーー」が聞けた。足はまだ万全ではないかも知れない。これまで活躍をする度にケガやコロナなどアクシデントに見舞われていた。昨年の打撃不振からは脱却し、打率も.333まで上がった。9月の過密日程は、休みながら何とか最後までチームの力になって欲しい。

そして、もう一人戻って来たのがオースティン。先週末から練習に合流しており、今週はまずファームの試合に出場するものと思っていたが、この日にいきなり1軍登録された。実戦を経ずに代打の役割で復帰したオースティンは8回に今永の代打で登場。根尾との対決になったが、2球目のアウトサイド高めの150キロストレートを完璧に捉え、レフトスタンドへの今季初ホームラン。

こちらもファンにとっては待ちに待ったTAの一発だった。コロナの陽性判定は受けたが、無症状だったようなので、復帰は早かった。それにしても実戦で生きたボールを見ていないのに、いきなり根尾の速球をレフトスタンドに叩き込むとはさすがのバッティングだ。

スタメン出場は、今季はなかなか難しいかも知れないが、やはり代打だとしてもその存在感は大きい。右肘の状態も見つつになるだろうが、9月後半はスタメンで出られると心強いのだが、無理はさせないだろう。当面は勝負所での代打として期待したい。

二人に復帰に加え、先週のヤクルト戦でもホームランを放った中軸がしっかりと活躍。牧は自己最多となる23号ソロ。19日の広島戦からハマスタで5試合連続ホームランをマークし、28日は打てなかったが、この日も1本放った。これでハマスタでは直近7戦6発。8月は.322となっており、昨年と同じく秋に爆発が期待できそうだ。

宮崎は先制の2点打を放った。打った瞬間はショートゴロ併殺打かと思ったが、打球が速く、雨で人工芝が濡れているためにバウンドせずに滑りながら転がって行ったため、土田のダイビングの下を抜けて行った。きっちりとマルチヒットで打率を上げた。ソトも得点には結びつかなかったが、二塁打を含むマルチ。9月の勝負に向けて中軸が頼もしくなりそうだ。

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ヤジ

今季初の5連敗を喫するピンチで、文句のつけようもないゲームをしてくれた。

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キジ

今季は4連敗が2度あるだけで、5連敗はなかった。今永で絶対に取って阻止したいところ、会心のゲームができた。これで火曜日は16勝4敗、中日戦も13勝3敗1分となった。

直接対決で3連敗したくせに、とセ・リーグの他球団から言われてしまいそうだが、何故か中日戦だと全てがうまく行ってしまう。スタメン復帰の大田が5安打、TAもぶっつけ本番でホームラン、今永が8回無失点で月間5勝と良いこと尽くめだった。これがヤクルト戦だったらな、とベイファンの誰もが思っただろう。

だが、もうなりふり構っていられない。もともと昨年最下位で挑戦者。直接対決で3連敗した恥も捨てて、他力だろうが何だろうが諦めることなく、目の前の勝利だけを追いかけ、まだ終わらせない。勝てる試合をとにかく勝つ。

2戦目は濵口が先発する。こちらも8月は4試合で2勝0敗、防御率1.80の好成績。中日戦は今季最初の登板で8回無失点に抑えた登板のみだが、好調な8月の投球を維持できれば勝機は見えて来る。ルーキーイヤーの10勝以降は最大でも6勝止まりなので、7勝目を挙げてその壁を破って行きたい。

中軸に当たりが戻って来ている打線は、勝野とは今季初対戦。先週、4月以来の復帰で敗戦投手となっており、ここは1戦目の勢いをそのままぶつけて攻略し、再びハマスタで連勝の流れを作りたい。

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