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今永に続いた!東が2度目の完封 連勝スタート

06/24 横浜DeNA2-0阪神(ハマスタ)

初回先頭の関根がヒットで出塁し、1アウト2塁から関根が三盗を決める。佐野が前進守備を抜くタイムリーで先制。その後は、東と伊藤将の投げ合いが続き、緊迫した投手戦。6回に大田の二塁打から1アウト3塁とし、牧のセンターオーバーのタイムリーで待望の追加点。東はキレのあるストレートにチェンジアップが冴え、9奪三振で今季2度目の完封。

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ポジ [Good]

この試合は、東と山本のバッテリーの勝利だった。初回、近本を3球三振。中野はファウルで粘られたが6球目をアウトサイド低めのコーナーに決め、見逃し三振。渡辺諒を内野フライに打ち取り、完璧な立ち上がりだった。

2回は一転して大山とミエセスに連打を打たれ、ノーアウト1、2塁のピンチを迎えた。森下に3ボール1ストライクと苦しいカウントになったが、7球目を打ち上げて浅いライトフライ。梅野には2ストライクからの3球目が真ん中に入ったが、力で押し込んでライトフライ。木浪はスライダーで引っ掛けさせた。

危なかったのはこの回くらい。ストレートが走っていて、押すことができた。それだけにチェンジアップとのコンビネーションが効果的だった。山本の配球も、阪神打線のタイミングを狂わせ、翻弄していた。3回以降は先頭打者をきっちり取ったことも大きい。

9回、先頭の中野は当たり損ねのサードゴロだったが、内野安打になった。完封に向けて最後の試練だったが、渡辺諒にはアウトサイド低めのコーナーに3球集め、狙い通り内野ゴロで併殺に取った。マダックスを達成した4月30日の中日戦以来、今季2度目の完封。無四球というのが素晴らしい。

先日、東が春季キャンプの練習試合で打ち込まれ、開幕までに何を考え、何故ここまで活躍できているのか、インタビュー記事があった。まだ読んでない方は、読んでみて欲しい。

5年前の新人王が“球速へのこだわり”を捨てた日…東克樹27歳が明かす、復活の理由「もうそういうタイプじゃなくなった」「宮城大弥投手を参考に」(石塚隆)
「とにかく、真っすぐを速くしなきゃ、強くしなきゃいけないという思いばかりで上手く行かず、非常に苦しかったですね……」(東克樹)

トミージョン手術の後、球速が上がるケースが多いこと、今永のようなストレートで空振りを取れる投手への憧れなど、いろいろな思いがあって、昨年は苦労した。周囲も、今永と東が揃えばという期待があったので、昨年は開幕投手を務めながら1勝に終わったことは、本人も相当悔しかったし、自分自身に失望したと思う。

球速を速くするという以外のアプローチに切り替えたところ、うまく回り始めた。短い期間で修正し、結果を出すのだから、やはり新人王を獲った投手の才能は計り知れない。球速はわれわれ素人にも数字として見えるので分かりやすいし、160キロというようなスピードはロマンがある。だが、投手として勝つにはスピードだけではない。東もそうだが、伊藤将の素晴らしい投球もそれを示している。

これで7勝目。ルーキーイヤーの11勝を超えるキャリアハイのシーズンにして欲しい。おそらく、来週は25日に先発するバウアーが中4日で30日に先発し、今永と東は1日ずつズラすのではないかと思う。そういう意味でも、完投したというのはチームにとってもうまく回せる。オールスターまであと3試合の先発が予想されるが、2桁勝利を狙って欲しい。

打線は伊藤将の好投に苦労しながらも2点を奪った。初回は関根がヒットで出塁し、大田の打席ではヒットエンドランで1アウト2塁の形を作った。関根が隙を突いて三盗を決め、伊藤将を揺さぶった。前進守備となり、佐野が投手の足元を抜き、狭い二遊間を破るタイムリー。関根の足を絡めて良い形で先制できた。

2回、3回は先頭が四死球で出塁したがチャンスを広げられず。6回に先頭の大田が二塁打でチャンスメイク。大田は5月13日以来、約40日ぶりのヒット。2球で追い込まれてしまったが、チェンジアップを拾ってレフト線へ運んだ。

ベンチでは常に声を出して、ムードメーカーになっていたが、やはり結果が出ないこの40日は本当に苦しかったと思う。結果が出ていない中で、元気にチームを明るくするのはなかなかできることではない。ファームで調整した方が良いのではと思っていたが、自分で切り開いて行くしかない。阪神戦での勝負強さがまた戻って来てくれれば心強い。

大田に代走の蝦名が送られ、佐野は追い込まれてから高いバウンドの内野ゴロで進塁打。1アウト3塁で牧が、低めのチェンジアップを拾った。犠牲フライには十分な飛距離かなと思ったが、打球が伸びて行き、近本が取れず二塁打となった。名手の近本でさえ追い付けない打球だった。3回にはチャンスで完璧に捉えた打球を、サードの渡辺諒の好守に阻まれたが、リーグトップに立つ45打点目を挙げた。

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ヤジ [Bad]

この日の伊藤将から易々と得点を重ねることは困難。よく2点を挙げ、それを守ったと思う。7回、8回のどちらかで1点でも取れていたら完璧だった。

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キジ [Other]

今永に続いて東が1人で投げ切った。今永は完封目前で大山に一発を浴びたが、東はノーアウト1塁を併殺で切り抜け、大山もセンターフライに打ち取った。先発投手2人で18イニングを投げての連勝。ベイスターズが阪神に連続完投をマークするのは、2000年の齋藤隆、小宮山以来23年ぶりとのこと。ハマスタでの阪神戦の連勝も12に伸ばし、またもハマスタでのデーゲームに勝って今季は11勝1分となった。

三浦監督は、23日からのリーグ戦再開に際し、オールスターまでの21試合で最低13勝することを目標とした。13勝8敗の場合、48勝34敗となる。半分を過ぎた83試合を消化することになるので、最終的に貯金20以上を目指して行くには、ちょうどよい到達点となるだろう。目標に向け、連勝スタートとなった。

以前、何度か書いているがベイスターズにとっては貯金11が壁になっている。2022年は8月24日に8連勝で貯金11に到達したが、ハマスタのヤクルト戦で3連敗し、それ以降は超えることができなかった。2015年は5月16日に貯金11へ到達したが、その後交流戦後半から12連敗を喫するなど転落した。それ以前の貯金12となると1998年のシーズン最終まで遡る。この貯金12を超えて目標に到達することが、優勝への第一歩となる。

これも当ブログでは再三書いているが、6月の時点で首位とのゲーム差はどうでもいい。だからゲーム差についてはここまで一切書いていない。ただ、25日の阪神戦にも勝ってスイープした場合、5月13日以来の首位に立つ。大田のヒットがそれ以来に出たので、あるのかなと思うが。

1998年は6月20日に首位に立ち、そこから先で一度も譲ることなく優勝のゴールテープまで駆け抜けた。この時は、6月以降としては19年ぶりの首位だった。権藤さんは、オールスターまでは予選みたいなものだから、5割以上をキープして優勝争いの輪の中にいられればいいと繰り返していたので、思ったより少し早く首位に立ったが、貯金は6だった。

そう考えると首位に立つのが早過ぎるというほどでもないが、順位よりも前述の通り、監督が掲げた少し先の目標をいかに達成することが重要。今永、東、バウアーと4本柱のうち3人を立てているので、その目標の為に勝っておきたい。

貯金11の壁、首位返り咲き、ハマスタでの阪神戦、デーゲームの連勝、オールスターまでに13勝以上の目標と、様々な部分で重要になって来る25日の試合は、バウアーが先発する。

「重要な試合であればあるほど力を発揮できるタイプ」と自分で言うところがバウアーらしい。前回の日本ハム戦も、アメリカでDVに関する報道が出たタイミングだったが、完投勝利を挙げて見せた。交流戦は3試合21イニングで無失点だった才木は難敵だが、初対戦の阪神にどんな投球を見せるか。期待も大きいし、いろいろ止まるのは案外ここかなとも思う。いずれにせよ楽しみたい試合だ。

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