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開幕投手の東が5回途中無失点 ここぞの1点は課題

03/11 東北楽天2-2横浜DeNA(静岡草薙)

前日に開幕投手を務めることが発表された東が約2週間ぶりの登板。4回2アウトまで63球、3安打無失点にまとめた。2番手の伊勢は3安打に暴投も絡んで2点を失ったが、それ以外のリリーフ陣はパーフェクトに抑えた。打線は、知野と細川のタイムリーで2点を先行したが、10残塁の拙攻で追加点を奪えなかった。

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ポジ

2月26日のオープン戦初戦で2イニングを投げた東だが、先週は疲労のため登板を回避。約2週間ぶりの登板となったが、無失点と結果を出したことに本人と周囲も一安心といったところか。風が強く体感温度が低い中で、スピードガン表示は140キロ前後だったが、コントロール良くコースを突く投球で、無四球。連打も許さなかった。

昨年のハマスタや練習試合での投球を見る限り、ストレートはもう少しスピードが乗って来そうではあるが、現状でも変化球とのコンビネーションで的を絞らせず、地に足が付いた投球ができた。大崩れはしないという投球が期待できる。

この試合は2週間空いたということもあり、60球をメドに登板したのだろう。球数も少なめで5回を投げ切れそうなところだったが、予定通り63球までで交代した。東本人もボールはあまり良くなかったという感触も、無失点にまとめられたことは収穫とした。次回は80球以上は投げると思うので、そのあたりで力が落ちた時にどれだけ踏ん張れるか。

リリーフ陣も順調な仕上がりを見せた。特に入江は、力のあるストレートでねじ伏せた。二段モーションから角度のある最速154キロのストレートは、球威が感じられた。和田恋に投げたスライダーも、良いコースから鋭く曲がって空振りを奪った。伊勢が失点する中、リリーバーとして期待値は上がり続けている。

地元の静岡に凱旋となった田中健も、12球で料理。オープン戦も無失点が続いており、久しぶりの開幕1軍が見えている。三嶋が最後は三者凡退で締め、投手陣は良い状態が続いている。

打線は則本に5回まで1安打だったが、代わった高田から3連打含む4本のヒットで2点を奪った。知野はセンターから右方向への巧いバッティングでマルチヒット。ショート争いに食い込んでいる。柴田は則本から唯一のヒット、倉本も巧い繋ぎのヒットと、激しい争いになっている。

2点目のタイムリーを放った細川は、アウトサイド低めの難しいボールを三遊間へ運んだ。これで打点はチームトップタイの6打点となった。佐野が帰って来ても簡単にはレフトに入らせないというような活躍を見せたいところ。同じ外野の梶原もヒットで出塁し、盗塁を決めてアピールしている。大田も代打で登場し、あと少しでホームランという二塁打を放ち、状態を上げている。

ショート、レフトの争いが熱くなっている。

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ヤジ

毎回うまく点が取れるわけではないが、同点の9回表1アウト3塁という場面で、ここぞの1点を取れるチームにならなければ、上位進出は難しい。石井コーチが就任したからと言って、一朝一夕で変わるほど甘くはないが、以前よりも強く意識づけされているとは思う。オープン戦の最初はかなり上手く行っていたが、このところ取れるところで取れないケースが目立つ。

楽天の好守備にも阻まれたが、3回は得点を取っておきたいイニングだった。ノーアウト1、2塁で桑原がサードゴロ。チェンジアップだったので引っ掛けてしまい、右方向へは打てなかった。これは仕方ないところ。だが、二塁ランナーの戸柱は、ボールが転がって来るサードにそのまま向かってしまい、茂木がタッチして、一塁へ送球して併殺が完成した。

走りながらサードの位置も確認してという難しいプレーではあるが、明らかに走路で捕ることになるのだから、併殺を阻止するために止まって少し挟まれるようにすべき。サードを踏みに行く形になれば、送球が遅れるのだから、桑原はセーフになって併殺にはならない。このあたりの判断、失敗して学ぶ経験年数ではなくなっているが、オープン戦で良かったということで、本番に生かして欲しい。

8回の1アウト満塁でも、静岡遠征に帯同した田中俊が三振。ストレートを2球ファウルにしてしまい、苦しくなったところで良い高さにチェンジアップを投げられてしまった。打つのは難しかったかも知れないが、田中俊が1軍を狙って行くにはここでランナーを1人でも還すようなバッティングが必要だった。残り2試合、僅かでもチャンスはあるはずなので、切り替えて結果を出して欲しい。

9回は梶原が追い込まれながらフォークを何とかセカンドへ転がし、1アウト3塁の形を作った。好調の柴田だけに、何とかして欲しかったが、粘った末、フォークを当てるだけになってしまい、レフトへの浅いフライ。藤平も根気強く投げたと思うが、勝敗は別にしてこういった場面での得点が欲しかった。

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キジ

お互いに開幕投手どうしの投げ合いとなった、開幕まで2週間前の金曜日。今年のオープン戦は全般的に投高打低という様相の中、チーム打率3割台をマークしているベイスターズだったが、則本クラスが出て来るとそう簡単には得点を奪えない。3回に取り損ねたことが、シーズン中だと命取りになることもある。

この日は、3.11。試合前には黙祷が捧げられた。あの日、自分は品川のオフィスの9Fにいて、経験したことのない揺れに驚いたが、2時間ほど歩いて帰った後にテレビで見た光景は忘れることができない。改めて被災された方へお見舞い申し上げたい。

ベイスターズは、同じ金曜日だったその日、ハマスタでオープン戦の最中だった。照明塔が大きく揺れ、選手たちもベンチからグラウンドに飛び出して避難していた。そして、明石に遠征中だったイーグルスは東北を本拠地にするチームで、家族や関係者などが被災し不安な日々を過ごしたはずだ。あの日から11年。自然災害はいつ起きるか分からない。できる備えをする以外にないが、地震や津波の怖さは後世に繋いで行く必要があるだろう。

開幕投手の東がまず結果を出したことで、チームも開幕に向けてまた一つステップを進めた。ここからは開幕ローテーションを懸けた登板になって来る。大貫はほぼ手中にした状態ではあるが、東と並ぶ柱として、きっちりと仕上げを見せてもらいたい。

ファームは、横須賀スタジアムで教育リーグの読売戦が予定されており、佐野が出場するという情報がある。来週からの1軍復帰に向けて実戦段階に入って行く。こちらにも注目したい。

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