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ソトが8回逆転2ラン!悩める大砲の一発でロメロ4連勝

10/07 横浜DeNA4-3阪神(ハマスタ)

阪神との今季最終戦。3点を先行される苦しい展開だったが、守備の乱れで2点を返し、8回にソトが逆転2ラン。胸のすくような逆転劇だった。ロメロは、3回にマルテのタイムリー二塁打の後、大山に2ランを浴びて3失点。しかし、その後は持ち直して8回まで投げ切った。この好投が逆転を呼び、これでロメロは4連勝となった。連敗を4で止め、ハマスタでの連敗も8で止まった。

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ポジ

ソトが一番良い場面で一発を放った。1点ビハインドの8回、1アウト2塁でソト。ここで珍しく矢野監督がマウンドに行き、直接及川に声をかけた。思い切って行けと鼓舞したようだ。初球、アウトサイド高めの速球を空振り。続く148キロストレートは真ん中に来たがこれも空振り。正直、これは三振しか見えないなと思った。それくらいタイミングが合っていなかった。

だが、3球目は高めのややボールゾーンに151キロのストレートが来たが、何とかファウルにした。4球目、5球目もアウトサイド高めへのストレートだが、見極めてカウントは2-2。6球目は真ん中やや外寄りに145キロ。ツーシームだったのだろうか、あまり変化せずにそれまでよりも少し遅いボールとなり、ソトのタイミングがバッチリ合った。打球はセンターバックスクリーンに飛び込む逆転2ラン。

9月2日以来、約1ヶ月ぶりの21号。8月は.229だったが、9月は.132で1本とこれまでになく苦しんだ。今年は来日が遅れ、4月に合流するもすぐには結果が出なかった。昨年までよりもオープンスタンスで打っていたが、この日の打席はほぼスクエアで、かつてのように足を大きく上げて打っていた。いろいろ試行錯誤した上で、良い時の映像を見たりして戻しているのかも知れない。苦しみ抜いた男が残り少ないシーズンで、来季への手応えを掴めるか。

そのソトの一発で勝利投手の権利を手にしたのがロメロ。1、2回は彼らしくヒットは許すが内野ゴロで打ち取った無失点。しかし、3回に近本に死球を与えると、マルテの三塁線を鋭く抜く当たりで先制点を献上。続く大山にカットボールが真ん中付近に入ったところをしっかりと捉えられた。この一発はかなり痛かった。

それでも気持ちは折れることなく、4回以降はいつも通りの投球。6回には先頭の大山の脇腹に当ててしまったが、動揺することなく後続を断った。8回のマウンドにも上がり、1アウトからマルテを歩かせたが、大山をサードゴロ併殺打に取った。8回103球の熱投は、3失点ながらもHQSに匹敵するような価値のある投球だった。これで4連勝となり、先発した試合の勝率はダントツでチーム1位。一番貢献している先発投手になっている。

この日のヒーローインタビューでは、日本語でメッセージを、と言われ、Everybodyのクリティカルヒットの新ネタを披露。今年のおもしろ荘でも見たネタでインパクトもあったし、リズムネタとして流行っているが、また上茶谷あたりが教えたのだろうか。クリティカルヒットは日本語じゃないけどな。

まだ来季の契約は決まっていないが、球団がオプションを持っていて、ロメロ自身も日本でのプレーを望むのであれば、複数年を提示しても良いと思う。ぜひ、来年も彼の投球、パフォーマンスを見たい。そんな気持ちにしてくれるNumberのコラムをまだ読んでいない方はぜひ。

「濃いコミュニケーションをとります」遅れてきたDeNAの助っ人右腕・ロメロが日本野球にフィットした秘訣 <後半戦負けなし!>(石塚隆)
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鬼門となっていた9回は流動的となっているが、この日はエスコバーが登板。糸原には少しおやっと思うようなフライを打たれたが、その後は連続三振に取り三者凡退で片付けた。すんなり行ってくれたのはさすがだ。2017年に2セーブを挙げて以来、4年ぶりのセーブとなった。

外国人選手が揃って活躍した試合になったが、4番牧の存在が大きい。まだ2試合目だが、もはや貫禄がある。4回にレフト線へのヒットを放ったが、特筆したいのは8回の打席。低めの変化球2球で追い込まれてしまった。特に2球目はインサイド低めにスライダーが決まり、コーナーギリギリの投球に牧も苦笑い。

ここからしっかり粘れるし、相手投手も警戒してしまうのが牧の貫禄。アウトサイドのストレートを見送り、そこからファウルで逃げ、ボールは見極めてフルカウントまで持って行った。そして最後は変化球が抜けてしまい、四球。これは牧が出させた四球と言ってもいい。還すだけでなく、こうした四球を引き出すのも4番の仕事。特にこの四球は見事だった。4番の後ろを打つ打者が大事になって来るが、この日はソトの2ランという形になって生きた。

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ヤジ

5回までに伊藤将に102球を投げさせた。ボールをしっかりと見極めた部分はあったが、逆に言えばそれほど良かったわけではないのにノックアウトまでは追い込めなかった。

4回は牧のヒットの後、併殺かというピッチャーゴロで、バウンドが合わずに伊藤将が弾き、さらにファーストへ悪送球。ノーアウト2、3塁のチャンスをもらい、ソトの内野ゴロで1点を返したが、大和は3-1からインサイド低めのストレートを2球見送って三振。コーナーに決まったが手を出さないと。歩かせられて山本勝負かなという気持ちもあったか。山本は当たり損ねが内野安打になる幸運もあって何とか2点を取れた。

5回に先頭の桑原が二塁打を放ち、ここで同点にしたかったが、佐野が初球を打ってショートゴロ。桑原は自重して戻った。2番に佐野を入れているので、ここで当てに行ったり、無理やり高いバウンドのゴロを打ったりすることを期待していない。それでもやはりチームバッティングというものはやっていかないと。前の打席でライト前ヒットを放っているのだが、バッテリーも引っ張らせないような配球をして来るわけで、そこも考えて欲しいところ。いつでも簡単に進塁打を打てるわけではないのだが。

このところなかなか出ていなかったホームランが一番良いところで出て、結局はホームランは正義という大味な攻撃は変わらなかった。この日ばかりは、勝てば何でもいいと思うので、今後の課題として持ち続けて欲しい。

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キジ

阪神との最終戦で勝利。既に負け越しは決まっているが、ハマスタ8連敗中という中で、最後にここで勝てたことは良かった。阪神も翌日からの首位攻防戦を控え、岩崎を温存していた。及川も結果を残している投手だが、どうもDeNA戦では手痛い一発を浴びてしまう。

この日は、すぎやまこういち先生の訃報があり、ちょっと気分が沈んでいたのだが、8回の逆転の一発からきっちり締めての勝利で少し気持ちが上がった。その後の横浜は震度5弱の地震には驚いたが。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げたい。

9月20日に管理人が現地観戦し、ロメロが完封してから続いていたハマスタの連敗もやっと止まった。勝手に次に自分が行くまで勝てないんじゃないかと思い始めていたところ。これで少しは重たい雰囲気がなくなっただろうか。8日からは4位を争う中日との3連戦。モチベーションを高くというのは難しいが、シーズンを戦う限りは1つでも順位を上げることを追求すべき。

DeNAは7月8日以来の登板となる上茶谷が先発する。ファームで取り組んできたことを出して、自分の投球をして欲しい。今年は初回の立ち上がりに課題があるように思うので、そこをポイントにしたい。慎重になり過ぎるのではなく、大胆に飛ばして行って欲しい。

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