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楠本が一撃で仕留める 佐野は復帰即ヒット

03/15 東京ヤクルト2-4横浜DeNA(神宮)

先発のロメロは、立ち上がりからコントロールが今ひとつで、なかなか打者を打ち取ることができなかった。2回には長岡に2点タイムリー二塁打を許して失点。4回まで90球を費やす投球だった。2番手の三浦は、立ち上がりにピンチを招くも切り抜け、2回を無失点。この日から復帰した佐野が最初の打席でヒットを放った。9番の楠本が、金久保のスライダーを完璧に捉えて2ランを放った。

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ポジ

キャンプ中に右脇腹の肉離れで戦列を離れていた佐野が、この試合から1軍に復帰。ファームでは、春季教育リーグ2試合にスタメン出場し、回復具合をしっかりと確認した上で、開幕へ向けて戻って来た。最初の打席で金久保の真ん中高めのストレートをライト前に運んでヒット。

続く知野のライト前ヒットで三塁を狙う積極的な走塁も見せた。村上を避けるように回り込んでスライディングし、手でベースタッチに行ったが通り過ぎてしまい、僅かに離れたところをタッチアウトとなった。キャンプ中からチームが取り組んでいる一つ先の塁を意識することができている。

ただ、ちょっとスライディングが怖い感じだった。やるならもっと練習しておかないと。2020年の終盤に手からベースへ戻って脱臼したことが思い出される。器用な方ではないので、練習で補って行かないと。こういうプレーで再びケガしてはチームとしても痛手だ。

昨年、プロ初勝利を献上し、その後も苦手にしていた金久保に対し、楠本が真ん中に入って来たスライダーを完璧に捉え、ライトスタンドへの逆転2ラン。本人も手応え十分と言う一撃で仕留めた。沖縄での練習試合ではヒットが出ない試合が続いたが、オープン戦はコンスタントにヒットが出ている。佐野が帰って来ても簡単には譲らないという気持ちもあるだろう。

残り試合で佐野がある程度の結果を出せば、開幕スタメンは佐野が順当という形になるだろうが、他の外野手も何かあれば楠本が控えているというのは刺激になる。さらに代打として、今年も期待したい。

神里が9回にタイムリー二塁打。ずっとヒットが出ずに苦しい状況だったが、沖縄から戻ったハマスタの最初の試合で、1打席目にヒットを打って以来のノーヒットは止まった。外野の争いは厳しいが、残り試合で生き残りを懸ける。

大田は、守備で2つファインプレーを見せた。何でもないゴロのライト前ヒットを弾いてランナーを進めてしまったが、守備力は高い。バッティングの方がなかなか調子が上がって来ない点をどのように考えるか。オープン戦最終週、少しはバットで結果が欲しい。

知野はこの日もマルチヒット。センターから右方向の逆らわないバッティングで結果を残せている。初の開幕1軍はほぼ手中にしつつあるが、開幕スタメンも狙って行きたい。柴田も好調だが、この日は5タコ。最後まで貪欲に狙って欲しい。

法大時代に慣れ親しんだ神宮で、三浦が2回無失点。立ち上がりに同世代の村上を歩かせてしまい、濱田のヒットでピンチを招いたが、柴田のファインプレーにも助けられた。2イニング目は若手を三者凡退で抑えた。ロングも含めたリリーフでの開幕1軍を狙うことになるだろうか。中軸3人に回った場合にどれだけ投げられるか。オープン戦最後までアピールが続く。

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ヤジ

ロメロは、持ち味のゴロを打たせる投球ができず、球数を要した。フジテレビONEで解説した谷繁氏は、オープン戦で新戦力に対して試す配球もあったのではないかと分析した。オープン戦なのでそういう部分もあるかと思うので、数字の結果だけでは判断できない部分はある。

ロメロもストライクとボールがはっきりしていたことは、反省点として挙げている。ボールの力もあったし、変化球も全種類投げられていたので、本人が言う通り微調整で2週間後の29日、バンテリンドームでの中日戦へ備えることになるだろう。来週はファームの鎌ケ谷の試合もあるが、実戦で投げることを選ぶか、ブルペンで仕上げるかはロメロの調整法次第だろう。

中日戦、バンテリンドームともに相性が良いので、彼本来のボールに近づけば好投が期待できると思う。ただ、春先に100%のコンディションまで持って行ける投手なのかどうかは分からない。外国人選手の傾向として暖かくなるにつれて状態を上げて来るので、4月中はある程度目を瞑る部分も必要だろう。3月のナイターは寒いが最初の登板がドームなのは、もしかしたら良い方に作用するかも知れない。

打線は楠本が一撃で仕留め、少ないチャンスをものにして4点を取ったが、先頭打者が一度も出なかった。ちょっと作戦が取りづらい状況だった。好調な打者もいるが、巡りも悪かった。全体的には打線は下降気味だろう。開幕までに再び上昇カーブにできるかどうか。

この日は、オースティン、ソトは揃って欠場した。ラミレス監督の提唱する40打席には届かない計算になるし、最終週に出場しないのは意外だった。彼らなりの調整法に任せているのか、他にネガティブな要因があるのか分からないが、二人の開幕からの爆発が不可欠なので、残り試合でうまく調整して欲しい。

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キジ

佐野が6番に入りダブルクリーンアップ構想

オープン戦なので勝敗よりも、調整が順調に進んでいるか、開幕に向けてやっておくべきことができているかの方が重要。勝った方がいい、負けた方がいい、どちらでもない。ただ、やはり試合に勝つということは、それだけ良い要素があったということではある。

身になっていない一時的な良い要素で勝っても、公式戦には生きて来ない。勝ったにしてもどういう要素があり、それが繋がっていくかを見る必要があるだろう。ただ、チームの雰囲気としても、ファンの心理状態としても、連敗が続いて行くよりは勝った方が良いのは明らか。ビジターに入って楽天に苦戦していたが、ひとつ勝ったのはプラス要素になりうる。楽天が非常に良い状態だったのかなと、この日のオリックス戦を見ても思うのだが。

打線は、オースティン、ソトが欠場したが佐野が戻り、6番の起用になった。先週あたりに見えていたオーダーとして、6番に繋ぎの打者を入れてソトを中心にクリーンアップを2つという構想のようだ。この日はファームで石田の投球を受けた戸柱の状態が良いので、下位のクリーンアップもハマると破壊力は凄まじいが、好投手相手に打てないとそれ以外の策が動きづらいので、そこが弱点だろう。

8 桑原
6 柴田/知野
9 オースティン
4 牧
5 宮崎
7 佐野
3 ソト
2 戸柱
1 東

3番佐野、4番ソト、5番戸柱と、戸柱は別にしてもクリーンアップとして十分考えられる並びが二つある形になる。個人的には6番大和が、ヤクルトの中村のように繋ぎも出来てランナーも還せるという方が面白いとは思うが、2番に入る打者が好調であれば得点力も上がるだろう。

首脳陣がどう考えるかは分からないが、個人的には桑原の結果が出ていないことは気にしていない。公式戦に入っても打てないのであれば他の選手を考えても良いが、現状で走塁、守備トータルで考えて桑原を外す選択肢はない。

3割を打った打者で、オープン戦で結果を出さなければならない立場でもないし、見ている限りそれほど内容が悪い凡退でもない。12試合で打率が1割程度になることは、シーズン中でも一度はあること。よほどの代わりがいれば代えてもいいが、現状はいないと思う。ただ、最後の3連戦は桑原らしい打球が見たいところではある。

開幕ローテーション最後の1枠は濵口と坂本の争い

この日は石田がファームの教育リーグで先発。開幕ローテーション入りが確定と言われる状況で、サンスポの記者さんも100球前後を投げると想定して記事にしていたが、実際は3回58球で、2安打無失点の投球でマウンドを降りた。前回、ハマスタの西武戦で5回は投げているが、昨年は先発1試合で今年久しぶりに先発ローテーションに入るという状況で、長いイニングを投げずに開幕を迎えるというのは疑問だ。

監督、コーチ陣と石田が話し合った上での降板なのか、何らかのアクシデントがあったのか、詳細は分からないが、6回、7回と投げることをそもそも期待していないのかも知れない。5回まで試合を作り、あとは三浦、入江らリリーフで繋いで行くつもりだろうか。

新聞の報道では上茶谷はローテ入り確定で、最後の1枠を坂本と濵口で争うとあった。個人的印象では坂本は確定、濵口と上茶谷の今週の内容でどちらかと思っていたが、首脳陣の見方は違うのだろうか。確かに上茶谷は、キャンプから今年に懸ける強い意気込みを感じたし、ブルペンでも精力的に投げていた。

そういった心情を重視で決めるなら、それでも構わないが、もう一度チャンスを与えられるという今週の登板は、きっちりとした結果が必要だろう。東の開幕投手もオープン戦の内容ではなくキャンプのブルペンや思いで決めた印象もあったが、迷っていると発言していた割には、最初からある程度決まっていたのではないかと思わざるを得ない。

期待された投手が結果を出し、チームが勝ってくれればそれでいい。数週遅れるが今永も復帰して来る見込みで、その時にまたローテーションの顔ぶれも変わるだろう。まずは、16日の濵口、坂本の投球に注目したい。

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