05/05 東京ヤクルト10x-9横浜DeNA(神宮)
今永がサンタナのソロで今季初失点し、花火大会が幕開け。3回に佐野のソロとソトの2ランで逆転したが、その裏村上の2ランで同点。4回に佐野の2打席連続の3ランで勝ち越し、1点を返された後の7回には京田と牧のソロなどで9-4とリード。しかし、8回にエスコバーと伊勢で4点を返されると、9回裏に山崎が長岡に逆転サヨナラ2ランを許した。両チーム合わせて11本目のホームランが試合を決めた。
ポジ [Good]
2試合ノーヒットだった佐野が、2打席連続のホームランを放った。2打席目は、2ボールから高めのストレートを完璧に捉え、文句なしの同点ホームランだった。
4回の3打席目は、高めのチェンジアップに上手く合わせたが、飛距離は足りないかなという打球だった。しかし、強風に乗ったのか、打球は伸びてバックスクリーンまで到達した。同点とされた後、すぐに3点を勝ち越す大きな一打だった。
打率が.250と物足りない印象だが、まだこれから状態は上げて来るだろう。ホームランバッターではないが、調子のバロメーターにもなっているので、今後の爆発に期待したい。
不振に苦しんでいたソトが、56打席目でようやく今季初ホームラン。高橋のストレートを完璧に捉え、レフトが一歩も動かなかった。サンタナが今永から物凄い当たりのホームランを打っただけに、こちらの大砲は、と思った直後の一発だった。
それ以外の打席では3四球とボールも見えているし、相手も少しは怖がってくれるようになったか。やはりホームランが出るようにならないとソトも乗って行けないし、相手も恐れずに投げて来る。この一発が転機になってくれれば良い。オースティンがファーストで復帰してきそうなので、ここから復調をアピールする必要がある。
京田も花火大会の流れに乗って、移籍後初ホームランを放った。左腕の久保のスライダーを泳ぎながら拾った打球は、強風に押されてスタンドまで届いた。タイミングはズレているが、しっかりとバットに乗せるように打てた。2番ではなかなか結果が出ていなかったが、マルチヒット。つなぎ役として期待がかかる。
牧も完璧なホームランを放った。ソトよりも飛んでいて、神宮のレフトスタンドの深い位置まで飛ばした。今年一番の当たりだったのではないか。先週から結果が出始めているが、5月に入ってまだ4試合ではあるが.313と本来の数字に近づいている。もう少し爆発を期待したいところ。
5発で8得点、残りの1点は村上のエラーで、大味な攻撃になってしまったが、桑原と大和がマルチヒットをマークするなど、打線は全体的に当たって来ている。風や相手投手の条件もあるだろうが、打線の援護はある程度期待できる状況になってきたと思う。
ヤジ [Bad]
過去2度の先発はいずれも無失点に抑え、1-0で勝利していた今永だが、今季初失点を喫し、3発を浴びて5回4失点。当然、人間なので調子が悪い日もある。5回まで何とか投げてくれただけでも良い方だと思う。打たれた時には援護があって、勝利投手の権利を持って交代できたのは良かった。
今永は対策されたとコメントしているが、そもそも投げているボールがこの日は良くなかったように見えた。ストレートが良いので、ヤクルトがそれを打ち返せるだけのタイミングで狙って打ちに来たのは確かなのかも知れないが、変化球にしても打者が何とかできてしまう範囲のキレで、コントロールも思い通りには行っていなかったと思う。
サンタナに投げたボールは失投だと思うが、しっかりと高めに狙ってスピンをかければ、本来はそんなに簡単に捉えられるボールではない。村上に打たれた2ランは復調した村神様が見事ではあったが、高さもコースも少しずつ甘くなった。
風による影響も含めて、本来の投球ができなかったかなという印象。そういう日もあるので、次回に向けて調整してもらえれば良いかなと思う。自身の好投でしっかりと3勝目を取るつもりでいるだろう。
6回を三嶋、7回をウェンデルケンが連投で抑えてくれたので、5点差で8回を迎えて、この試合は取れるかなという雰囲気になった。
だからと言って、気持ちを抜いて調整の場にしたわけではなく、前日までの登板状況と点差を考えた上でのエスコバー登板だと思う。これを舐めプと言われると、結局リリーフの一部の投手に負荷がかかるだけだし、最初から伊勢を出せば、なんていうのは結果論でしかない。
日曜は雨の可能性が高いとはいえ、6連戦の4戦目。この試合だけを見れば、ホームランが飛び交っている乱打戦で、どうなるか分からないので、しっかりと継投すべきなのだろう。だが、翌日も長いイニングを投げてくれるか分からない濵口を予定している中で、入江や森原など前日も投げている投手を使い切ってしまうわけにもいかないだろう。
この日、球場に来ている観客としては、この試合を取る為の最善の策を取って欲しいのは、すごくよく分かるが、プロ野球は143試合を戦うリーグ戦なので、そこは理解すべきだと思う。
とは言え、5点リードがあって、エスコバー、伊勢、山崎の3枚で逆転まで行かれてしまうのは、想定外。彼らも打たれてしまうことはあるし、結果は変えられないので、今後の調整なり登板に備えることしかできないが、結果でやり返してもらいたい。
エスコバーについては、前監督がTwitterで連投すると良くなると言っていて、その通りかと思うのだが、不安定な登板が続いた中、1点を争うような展開で出すところがなかった。とは言え、登録を外してファームで調整というのはここまではできなかった。この登板を見て、どう判断するか。
1軍で敗戦処理として投げることが良いのか、ファームで一定期間、連投も含めて投げて来るのが良いのか。敗戦処理は、好調なチームでは登板が限定されるので、まとまった量をファームで投げるのがベストと思うが、どうだろうか。いずれにせよ、エスコバーの復調なくして優勝はないのは明白なので、ベストな調整を選択して欲しい。
伊勢は、エスコバーをカバーすべく投げていたが、濱田を打ち取れなかった。
Point: 8回裏、伊勢から12球粘り濱田が3ラン
これだけの乱戦になってしまうとポイントも何もないのだが、挙げるならここだろうと思う。伊勢のボールも悪くなかったが、どうにも打ち取れなかった。さすがに12球目、少し集中力が切れたのか、中途半端なストレートがど真ん中に行ってしまった。
これまでプロ入り後、ストレートでホームランを打たれたことがなかった伊勢。投げミスのようなボールではあったが、ストレートをポールに当てるホームランにした濱田が見事だった。
こうなるとヤクルトに勢いがある。それをはね返すのがクローザーの役割ではあるが、今週は火曜に5失点し、水曜も不安定な投球だったように、状態も少し下がり気味で、本人としても自信を持って投げられる状態ではなかった。この勢いを止めるには厳しかった。
それでも何とか2アウトまでは持って行ったのだが、オスナへのストレートがシュート回転してほぼ真ん中に入った。三遊間の真ん中を破るヒットになり、ホームランにされなくて良かったなと思ったのだが、同点ソロを打たれていた方が良かったかも知れないという皮肉な結果となった。
長岡にはストレートをゾーンに投げ込めなかった。強風の状況下、スプリットを拾われる方が危険だと思っていた。球種は違うが、京田のホームランのようなパターンだ。案の定、2球目のストレートはコースを狙い過ぎて外れ、2ボールからスプリットでストライクを取りに行ってしまった。
昨年、不振から脱却したのも、強いストレートをゾーンに投げ込めていたから。そこをもう一度確認して欲しい。エスコバーの不調、伊勢の被弾よりも、クローザーに不安な点が出てきたことが一番の気がかりだ。
まさに前日、昨年からの4枚に3枚が加わったリリーフをポジに挙げたが、一番大事なクローザーが破綻すると一気に危うくなる。単なる1敗と言えるよう、次回登板で立て直して欲しい。
キジ [Other]
貯金10もあるから負けていいというわけではないし、7回を終わって5点リードの試合だから、勝たなければならない試合だった。だが、年間でこういう逆転負けも何度かはある。8回と9回で、エスコバー、伊勢、山崎の3人で6失点というのが非常に気持ちを重くするが、彼らも打たれることはあるわけで、今後どうするかというところだろう。
日本記録の12本に迫る、両チーム合わせて11本のホームランが飛び交った超乱打戦。一時、5点リードはしたが、どっちに転ぶか分からない、コントロールが難しい試合だった。ここ数日、他球場ではルーズベルトゲームや乱打戦が繰り広げられていたが、ベイスターズもこんな試合になるとは。
チームとしては引きずらないこと、と言うが、気持ちは切り替えができていても連敗すると、あの負けを引きずったとなる。つまり、結局は連敗せずに勝つしかないということ。
この日、ファームでは平良が先発し、3イニング41球を投げた。4月27日に先発し、いつも通り「投げ抹消」となった。今回は最短の登録可能が5月8日となっていて、5月9日の新潟はバウアーの先発が決定し、その次の試合は5月11日。間隔を空けるために投げ抹消をしているのに、さすがに空き過ぎるということで調整登板したと思われる。
中6日で投げて行く為のステップとして、ファームで短い登板を入れて状態を確認している可能性もあるが、そうでないなら登録を外さずに、中8日で6日のヤクルト戦に先発すれば良かったのではないかと思う。3戦3敗で、ファームで1イニング投げただけの濵口を先発させるのに、この調整登板はどうなのかなという感想。
その分、濵口は6日の先発をラストチャンスと思って結果を出して欲しいと思う。4月11日に神宮で登板した時と、ヤクルト打線は比較にならないくらい状態が上がっている。同じような投球では早々にKOされるだろう。地元の佐賀での悔しい登板からの復調を期待したい。
先発の話に戻ると、大貫も入れると8人の先発投手がいるが、7日の神宮も天気予報では開催がかなり厳しいそうだ。となると東の登板機会も飛んでしまう可能性が高い。そうなると、ますます来週の5試合の先発の運用が難しくなる。
贅沢な悩みではあるが、中4日の方が調整しやすいというバウアーは別としても、それ以外の投手は変に間隔が空き過ぎて調子を崩さないようにし、かつ状態の良い投手を優先して使うべきだと思う。東は4月の月間MVPの有力候補で状態も良いので、優先して起用すべきだが、仮に日曜の先発が雨で流れた場合に、1週間飛ばすことが4月の疲労を回復させるのに役立つならそれもいいのだろう。このあたり、三浦監督と齋藤隆コーチの判断が重要になってくる。
疲労を考慮し、ゆとりを持って使える反面、登板間隔が空いてしまって、ファームで調整登板するのも考え物だ。天気による中止は仕方ないとしても、しっかりと6人を決めてローテーションは組んだ方が良いと思うし、その枠をハイレベルで争うことがチーム力も押し上げる。
防御率1.80なのに1勝3敗という小川。昨年も、何度も苦しめられた好投手だが、攻略する隙がないわけではない。濵口が試合を作ってくれればベストだが、そうでないなら早めに上茶谷にスイッチしていくなり、最善を尽くしてもらいたい。連敗を阻止できるだろうか。
コメント
ヤスアキは例のツイートを消したようです。これにより、ここ数試合の不調はSNSでの不適切発言の炎上でメンタルがやられたことが原因であることが証明されてしまいました。
こんなことになってしまった以上、球団はSNS禁止を徹底すべきではないでしょうか。
相手のヤクルトも、守護神の田口が同じようにSNSの批判ツイートに反応してしまってから調子を落としてしまったそうです
球団からも誹謗中傷に対するメッセージが改めて出たので、この件でまだまだそれが続いているのでしょう。今回に関しては、最初のリプで自らが種をまいてしまいましたが、誹謗中傷されて良いわけではありません。
SNSの扱いについては難しいですが、DeNAは禁止にすることはないと思っています。選手のSNSって、メリットが少ないように感じますが、関根くんとか、ファームの加藤くんや大橋くんとか、うまく使っている印象です。
バウアーの件は、身内の広報にジャレて噛みついたつもりかも知れませんが、世界的な影響がある中で不用意だったと思います。使い方の問題かなと思います。