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バウアー来日初完投!おたけサイコッチョーを披露

06/14 横浜DeNA2-1北海道日本ハム(ハマスタ)

バウアーと加藤貴の投げ合いで、試合は早いテンポで進み、4回までお互いに1安打ピッチング。5回裏、牧のヒットに続き宮崎が右中間への二塁打でノーアウト2、3塁のチャンス。ここでソトがセンターの左へ2点タイムリー二塁打を放って先制。バウアーは7回に万波の12号ソロを浴びたが、来日初完投。113球の熱投で4勝目を挙げた。

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ポジ [Good]

7試合連続の被弾も113球の熱投

5月3日にバウアーがデビューした時、多くのファンがずっとこの日のような投球をしてくれると思っていたのではないか。その後2試合の挫折を経て、本来期待していたバウアーの投球が見られた。

あの苦しい時間があったからこそ、喜びもひとしお。YouTuberならではの演出か。YouTuberだけでなく、Pitcherの方も素晴らしかった。こういう二刀流も面白い。

投球内容は今さら書くまでもない。基本的にどのボールも素晴らしく、簡単に打てるものではない。伊藤光とのバッテリーも、配球やバウアーの投げたいボールの共有が進み、かなり良くなっている。

伊藤光のリードに首を振り、中途半端な高さのストレートを真ん中に投げ、万波にホームランを打たれた。これで7試合連続の被本塁打は継続。ただ、ヒーローインタビューで、自分のせいで完封を逃してしまったことを伊藤光に謝りたいと言っていた。どこまで本気で反省してるか分からないが、そういうことを言えるのは良いことと思う。

8回で99球。しかし、9回表の攻撃で打席に立ち、満員の観客からは大声援が送られた。中4日が基本のMLBでは100球をメドに交代するケースが多いし、マダックスやノーヒッターなら別として、完投することにそれほど価値がないとされる。バウアーが完投したいと思うところも、日本にマッチしている部分だろう。

9回1アウトから石井にライト前ヒットを打たれた。代走の江越が二盗を決め、さらに三盗も決めた。無警戒というわけではないのだろうが、バウアーの中ではランナーを警戒し過ぎてクイックで投げるよりも、打者を抑えることを優先したのかも知れない。

1アウト3塁となり、内野は前進守備。ヒットゾーンは広がり、外野フライでも同点というシーンになった。ここでバウアーがギアチェンジし、最高のボールを投げる。2ボール2ストライクから投げた次のボールは、もの凄いキレで曲がり落ち、清宮もバットを止められなかった。

Point: 9回裏、清宮を空振り三振に取る

1球速報はスライダーと出ているが、スイーパーとして投げたのだろうか。とにかく尋常ではない曲がり方で、エグいボールだった。ここで三振に取ったことで、一気にベイスターズの、バウアーの流れに引き戻した。

この状態のバウアーを打つのが難しいことは、MLBで経験した加藤豪だから余計に感じたかも知れない。3球目のストレートは156キロだったが、気持ちが入った渾身の1球で、完全に振り遅れた。4球のスライダーは高めからそれほど変化せずに入って来たが、ストライクの判定だった。危ないコースに行ったが、ストレートが効いていて手が出なかった。

113球での完投勝利。2勝目まで1ヶ月を要したが、3連勝で4勝目。いよいよバウアーが本来の姿を見せ、乗って来た。

ヒーローインタビューでは、横浜しか勝たん、横浜大好き!に続いてのネタを披露した。

多くの人が、ああ最高潮だねと思っただろう。

ジャングルポケットのおたけは知っているが、このギャグは知らなかった。そんなに流行ってないでしょ(笑)。おたけ自身も誰かに伝え聞いたのだろう、すぐに自身のTwitterでその様子の映像にリツイートで反応していた。

誰が仕込んだかは、ベイスターズファンなら察しがついたが、容疑者の犯行の一部始終が記録されていた。

さすがYouTuber。前日のうちから次のヒーローインタビューでのネタを準備していた。来日直後から、MLBにはない場内に向けたヒーローインタビューの文化を称賛していたバウアー。この日のインタビューでも、今後もこの場に立ってファンに話す機会をたくさん作りたいと言っていたので、何度も見せて欲しい。

三浦監督は試合後のインタビューで、バウアーの次回登板について聞かれ、「次は中4日だと試合がないんで、またレギュラーシーズン戻ったら考えます」と言っていた。バウアーが提唱する中3日で、佐々木朗希と対決する日曜の先発があるかもと推測されていたが、それだったらさすがに9回は代えていただろう。

ただ、15日の日本ハム戦が中止となった場合、19日の予備日に組まれる。そうなると中4日なので、東のスライド先も含めてどうなるか。予定通りに交流戦が18日に終わった場合は、23日まで試合がない。23日は今永を先発させると予想するが、バウアーの間隔が空いてしまう。20日のイースタンが平塚でのナイターなので、ここで投げて中4日で25日の阪神戦ということも考えられる。

次は首位を争う阪神と初対戦し、チームに勝利をもたらしてくれれば最高だ。パ・リーグとの交流戦は3戦3勝となったが、セ・リーグはまだ1勝。だが、交流戦前とはバウアーの状態も全然違うので、交流戦明けはセ・リーグを相手に白星を積み重ねてくれることを期待したい。

守備で盛り立て、少ないチャンスで得点

バウアーと加藤貴の白熱した投手戦に相応しく、守備でも良いプレーが生まれた。2回は、この日にファームの試合が行われる仙台から緊急で戻って来た蝦名が、バウアーを救う好守を見せた。当日移動し、センターでスタメン出場となったが、野村の右中間への深いフライに追い付いて好捕。一塁ランナーのマルティネスが飛び出して併殺となった。

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蝦名はこの日の早朝6時半に起床した際、1軍昇格を伝えるメールに気付き、急いで横浜に戻ったという。

カナロコ

桑原が試合前にアクシデントがあり登録抹消となったという情報もあったが、実際は前日のうちに入れ替えが決まっていた。投手戦の中でヒットは出なかったが、バントを1つ決め、守備で存在感を見せた。桑原が不在の間はチャンスがあると思うし、昨年はちょうど交流戦で一時レギュラーを掴んだので、アピールして欲しい。

宮崎も4回に万波の三遊間への強烈なゴロに飛び付き、すぐさま起き上がって送球し、熱盛。それ以外にも守備で良いプレーがたくさん見られた。

打線は加藤貴の絶妙なコントロールによる投球術に苦戦したが、5回に牧がマルチヒットとなるレフト前ヒットで出塁すると、宮崎は低めの変化球を芸術的に押っ付けて右中間へ運ぶ二塁打。ノーアウト2、3塁の大きなチャンス。

ここで6番のソト。外国人選手は出場選手登録が5人だが、ベンチ入りは4人まで。バウアーが先発だが、エスコバーとウェンデルケンを両方ともベンチ入りさせたため、オースティンがベンチを外れた。個人的には前日、良い当たりはあったがノーヒットのソトではなく、オースティンをスタメンで起用すべきと思っていたので、この起用は疑問だった。

だが、ソトはインサイドに食い込んで来るカットボールを捉え、センターの左へ大飛球を放った。犠牲フライには十分だったが、センターのアルカンタラがフェンスを気にして捕れず、2点タイムリー二塁打となった。はっきり言って、ハマスタで守り慣れている普通のセンターなら捕れる打球だった。

ソトの感触的にはホームランかなという感じだったようだが、打球が上がり過ぎて飛距離が伸びなかった。続く大和も4連打で続いたので、犠牲フライだったとしても2点は取れたのかも知れない。ただ、2点目がこの試合の勝敗を分ける結果となった。

6回は先頭の関根が内野安打で出塁し、蝦名が送って2アウト2塁のチャンスを作ったが、後続がなかった。それ以外はチャンスらしいチャンスは作れず。少ないチャンスで2点を取りバウアーを援護できたことが勝利へ繋がった。

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ヤジ [Bad]

この試合は言うことなし。バウアーと加藤貴の素晴らしい投げ合いだった。それにしても、加藤貴は援護がないね。

試合前には、前日猛打賞で勝利に貢献し、ヒーローインタビューにも立った桑原が抹消されるという衝撃が走った。前述の通り、蝦名は早朝6時半には1軍昇格の連絡を受けているので、前日のうちに桑原を抹消することが決まっていたはずだ。

どのプレーで痛めたのか分からないし、それ以前から少しずつ張りが出て来て悪化させたのかも知れない。さすがにヒーローインタビューの後のファンサービスではないよね?9回までプレーし、ヒーローインタビューにも立っていたのなら、重傷とは考えづらい。

三浦監督からも「我慢しろ」という言葉があったようなので、テーピングをして無理をするのではなく、しっかりと10日間治療に専念しろということだと思う。10日は無理としても、オールスター前には帰って来てくれるのではないか。

林も登録抹消となり、ファームでの再調整かと思ったが、確かにそれならば月曜に入れ替えになっているはず。11日の練習で自打球を当て、右母趾の骨折が判明した。ここまで1軍に帯同し続けて、無念なところはあるだろうが、この時間を有効に使って、ただ復帰するのではなく成長して帰って来て欲しい。ファームで出場を続けてきた森は、当面バックアップだろうが、隙を窺って出場機会を得て欲しい。

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キジ [Other]

3連勝で交流戦の成績を9勝5敗とした。2019年から4回続けて勝率5割以上を確定させた(2020年は交流戦中止)。2008年から3年連続で6勝18敗、2015年には最低勝率の3勝14敗1分と負け続けた交流戦は過去のもの。読売と並んで首位タイをキープし、初の優勝を狙う。

読売も勝ち続けるものと思って、DeNAが自分で勝ち進むしかない。15日は、順番通りなら上沢だが、鈴木健矢と発表された。上沢は2019年の交流戦で、ソトの打球が直撃していまい、左膝蓋骨骨折の重傷を負った。そのハマスタでの登板になるのかと思ったが、前回121球を投げていることもあり、順番が入れ替わった。本人は気にしていないかも知れないが、まわりが気を遣った可能性もある。

上沢は言うまでもなく好投手だが、鈴木健矢は6勝2敗で防御率1.55と好調。交流戦優勝へ向けての壁となるが、宮城同様に攻略なるか。上沢に比べるとイニング数は投げられていないので、中盤まで競って攻略し、勝ちパターンのリリーフを出させないようにしたい。

DeNAは中6日で東。勝ち頭が登板するので、今永とバウアーに負けない投球を期待したい。どうやら週末は濵口、大貫、石田となりそうなので、6勝の東で勝っておきたいところだ。

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