横浜DeNAベイスターズの春季キャンプ2日目は、雨でグラウンドが使えず室内で練習を開始。天候は回復し、スタッフの懸命な対応でランチ前からグラウンドでの練習に切り替わった。片岡臨時コーチによる走塁指導も行われた。ブルペンではウェンデルケンが初投球。松尾は、この日は伊勢のボールを受けた。
吉野と並び伊勢がブルペン投球
前日はブルペンに入らなかった伊勢、吉野が並んでブルペン入りした。九州学院高時代は、3年伊勢、2年吉野、1年がヤクルトの村上というメンバーだった。
上武大、トヨタ自動車を経て入団して来た地元の後輩に、飛ばし過ぎないようにアドバイスしたという伊勢。ブルペンの捕手はルーキーの松尾が務めた。映像で見たが、初投げということで感触を確認しながら、ストレートだけを軽く投げているのかなと思っていた。
投球後、松尾からは「まだ本気出してないですよね?」と言われたそうで、結構、全力で投げていて「悔しいです。捕れないくらいの球を投げたいです」とコメント。少し笑いを取りに行った面もあるのではないかと思うが、プロ入りまだホームランを打たれていないという伊勢の全力のストレートを難なく捕れるなら、松尾も大したものだと思う。
吉野も2日目に初のブルペン入り。初日は、飛行機移動で硬くなった筋肉をほぐすことを意識し、満を持しての投球となった。ストレートのみで30球だったが、隣の伊勢に負けず劣らずのボールだったのではないか。齋藤隆コーチや三浦監督に見られているという状況がまだ慣れていないようだが、7~8割の力で投げたということなので、クールごとに仕上げて行けば良い。宜野湾の練習試合のどこかで登板があるだろうから、楽しみにしたい。
ブルペンでは、新外国人選手のウェンデルケンも初の投球。体がデカいので迫力がある。外国人投手は、あまり早い段階ではブルペンの投球を行わない選手が多いが、日本のマウンド、ボールに慣れるために早めにブルペン入りすることを希望したようだ。
ストレートのみをストライクゾーンに投げ込んだ。全力ではなく、もろもろ確認という感じだった。この日はブルドッグではなかったが、試合になれば全然違って来るだろう。日本のボールやロジンも好感触だったようなので、早めに日本の環境に慣れ、マウンドでブルドッグのような攻めの投球を見せて欲しい。
片岡臨時コーチによる「特走」
西武時代に4年連続盗塁王を獲得し、通算320盗塁をマークした片岡保幸氏が、秋季トレーニングに続いて臨時コーチとして指導を行った。
ウォームアップとタイム測定は室内になったが、天候が回復し、グラウンドのスタッフが土を入れるなど懸命の整備で11時過ぎには使えるようになった。早速、片岡臨時コーチが走塁練習を指導した。セカンドランナーとしてバントの際のリードの取り方を練習していた。
走塁は盗塁だけではないし、足が速い選手以外も意識し、細かいプレーをすることで得点力に差が出て来る。ソトも精力的に取り組んでいた。
通常の練習メニューが終わった後、特打や特守はよくあるが、この日は特走が行われた。片岡臨時コーチが桑原、神里に盗塁について、技術的、精神的なアドバイスを行っていた。代走が多かった神里は6盗塁、3盗塁刺。桑原は13盗塁と前年から1つ増やしたが、8盗塁刺があり、企画数も増やしつつ成功率を上げて行きたいところ。
アドバイスをもらって、すぐにできるようになるわけではないが、通算358盗塁の石井琢朗コーチとはまた違ったアドバイスで、良い形にハマってくれれば。TBS解説者でもある片岡臨時コーチだが、石井コーチと読売で同時期にコーチを務めていたので、その指導の内容も理解した上で声をかけたのだろうか。今キャンプも走塁が大きなテーマになっているので、4日までの宜野湾滞在で、選手たちが少しでも何か掴んでくれれば。片岡臨時コーチは、6日から9日までは奄美のB班に合流する予定。
3日目は、投内連携が予定されている。特走は、楠本と関根。大貫と平良がオプティトラックの計測をし、動作解析をするようだ。ランチ特打、居残り特打ともなしで、3日目は少し軽めのメニューにしているのかも知れない。土日の関係で第1クールが5日間と長いので、ケガのないように練習をして欲しい。
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