ゴールデンウィークの5月1週目の戦いが終わった。強風などのコンディションも影響したが、打撃戦が目立った。5月に入って打高投低の傾向になっている。平均得点、平均失点がどのように変化したのか見てみる。
3、4月の勝敗と平均得点、平均失点
順 | チーム | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 | 得(平) | 失(平) |
1 | DeNA | 23 | 16 | 7 | 0 | .696 | – | 3.5 | 2.8 |
2 | 阪神 | 24 | 13 | 10 | 1 | .565 | 3.0 | 3.6 | 2.8 |
3 | 広島 | 24 | 12 | 12 | 0 | .500 | 1.5 | 3.4 | 3.1 |
4 | ヤクルト | 25 | 11 | 13 | 1 | .458 | 1.0 | 2.5 | 2.9 |
5 | 読売 | 25 | 11 | 14 | 0 | .440 | 0.5 | 3.3 | 4.0 |
6 | 中日 | 23 | 8 | 15 | 0 | .348 | 2.0 | 2.4 | 3.0 |
平均得点、平均失点という観点で見ると、上位2チームはほとんど同じだった。DeNAは、開幕4連敗で27失点だった。それ以降の19試合では38失点なので、平均失点は2.0と驚異的な数字。これが貯金9まで伸びた大きな要因だ。
広島は得点が上位2チームに匹敵するものになったが、やや失点が多い分、5割に留まった。ヤクルトは村上が1割台に低迷し、塩見の不在も響き、チーム全体が打てなかった。投手力は上位2チームと同等だったが、得点が取れず借金生活となった。
読売は得点力はまずまずも、平均失点が唯一4点を超えた。投手力の課題が浮き彫りになった。最下位となった中日は昨年に続いて得点力不足。投手は悪くないが、平均得点で1点違うのは大きい。
3、4月のリーグ全体の平均得点は、3.1。昨年あたりから投手力が優位な傾向が出ているが、かなり低い水準だったと言える。得点力の差で少しひっくり返っているところはあるが、概ね平均失点の少なさがチームの好成績に繋がった月間だった。
5月の勝敗と平均得点、平均失点
順 | チーム | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 | 得(平) | 失(平) |
1 | 阪神 | 4 | 3 | 1 | 0 | .750 | – | 4.3 | 3.0 |
2 | 中日 | 6 | 4 | 2 | 0 | .667 | 0.0 | 4.0 | 2.8 |
3 | DeNA | 5 | 3 | 2 | 0 | .600 | 0.5 | 6.8 | 5.2 |
4 | ヤクルト | 5 | 2 | 3 | 0 | .400 | 1.0 | 7.6 | 9.4 |
5 | 読売 | 6 | 2 | 4 | 0 | .333 | 0.5 | 4.3 | 5.5 |
6 | 広島 | 4 | 1 | 3 | 0 | .250 | 0.0 | 2.3 | 3.3 |
広島と阪神のカードが2試合、ヤクルトとDeNAが1試合、雨天中止となった為、試合数が少ないので参考程度の数字になる。
強風の神宮で2試合、凄まじい乱打戦を戦ったDeNAとヤクルトは、平均得点、平均失点ともに跳ね上がっている。特に4月はリーグトップレベルの数字を誇ったヤクルトの投手陣が、失点を重ねている。DeNAの前の読売戦でも打撃戦になっていた。
ヤクルトは塩見も復帰し、村上の状態が上がって来たことで、得点力が大幅に改善した以上に、投手の失点が増えている。試合数が少ないので、ヤクルトと対戦したチームは得失点が大幅に増えている。
阪神と中日も得点力に改善が見られる。投手力も4月の水準を維持できているので、好成績に繋がっている。一方、広島は得点力が大幅に落ちた。まだ4試合だけなので、これからの戦いで大きく数字は変動するだろうが、今後の課題になって行きそうだ。
まだ始まったばかりだが、リーグ全体の平均得点は4.9と4月から大幅に上がっている。例年、交流戦で変動が起きたり、梅雨時期に投手の疲れが出たりして打高投低の傾向に変わることがあるが、少し早くその波がやってきたのか、気候などのコンディションによる一時的なものなのか。
各チームの打線が上向きなのであれば、先発投手がしっかりと試合を作れば、打線の援護が期待でき、勝機も高まる。先発投手の出来がチームの勝敗に大きく関わって来そうだ。
栗林が離脱、マルティネスや山崎が逆転負けを喫するなど、クローザーに綻びが出ている。マルティネスの場合は自責点0なので別だが、DeNAと広島は最後の締めに不安を抱える形になっており、この部分もチーム成績を左右する要素になるかも知れない。
バウアーが中4日で先発するか?
日 | 曜 | 相手 | 球場 | 先発 |
9 | 火 | 読売 | 新潟 | バウアー |
11 | 木 | 読売 | 横浜 | 平良 |
12 | 金 | 阪神 | 甲子園 | 今永 |
13 | 土 | 阪神 | 甲子園 | 東 |
14 | 日 | 阪神 | 甲子園 | バウアー |
16 | 火 | 広島 | 横浜 | ガゼルマン |
17 | 水 | 広島 | 横浜 | 石田 |
18 | 木 | 広島 | 横浜 | 大貫 |
19 | 金 | ヤクルト | 横浜 | バウアー |
20 | 土 | ヤクルト | 横浜 | 今永 |
21 | 日 | ヤクルト | 横浜 | 東 |
9日はバウアーが予告先発として発表された。登板内容にもよるとは思うが、本人が一番慣れているという中4日で次の阪神戦に登板することが予想される。
平良は8日以降に再登録が可能。5日にファームで41球を投げているが、そこから中5日で先発させるのか、あるいは7日の先発が流れた東を先に先発させるか。この二人は入れ替わる可能性はあるだろう。7日の神宮が中止になっていなければ、11日に平良が先発することになっていた可能性が高いので、そこは変えないと予想している。
今永は中6日で金曜に先発することになりそうだ。現在、登録を外れている他の先発があと3人。ガゼルマンは13日から再登録可能だが、2日に好投を見せた広島戦に再び投げるのではないか。石田は前回、あまり良くなかったが2戦目、そして平良は再び投げ抹消となり、木曜は大貫が先発するのではないか。
大貫は6日にファームで7回ノーヒットピッチング。だが、今週は入る隙がないため、もう一度ファームで投げてから18日の先発に備えるのではないかと予想している。バウアーが再び中4日で金曜に先発した場合、今永と東が1日ずつズレて先発という形になりそう。
濵口はさすがにしばらくはファームで再調整となるかと思うので、7枚の先発で、バウアーが中4日で回り、平良やガゼルマンの登録をやり繰りしながら交流戦まで戦って行く形になるかなと思う。雨天中止や投球内容、状態などによって変わって来ると思うが、ケガで離脱というのは避けたいところ。
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