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西巻の活躍が光る 深沢は予定外の降板も、好投

02/25 横浜DeNA4-2東北楽天(ユニオンですから宜野湾)

先発の平良は、順調な立ち上がりを見せ、2回まで浅村のフライが強風にあおられて落ちた1安打のみ。3回、黒川に二塁打を浴び、山田のタイムリーで先制を許したが、1点で切り抜けた。2番手の深沢は4回、5回を1安打に抑えた。3イニングを予定していたが右肘の張りで交代した。5回に西巻の犠牲フライで同点とすると、6回に戸柱と林の連続タイムリーで勝ち越し。小園は7回に1点を返され、なおも1アウト満塁のピンチだったが、後続を経ち、3イニングを1失点で投げきった。

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ポジ [Good]

平良は、まだボールが浮く感じが少しあったが、彼らしい投球だったと思う。緩急を使っているので、スピードガン表示以上に速く感じさせることができていて、詰まった当たりも多かった。この時期に3イニング投げられていれば、オープン戦のうちに6イニングくらいの登板で仕上げられるはず。深沢に刺激を受けながらも、しっかりと開幕ローテーションに入って来てもらいたい。

深沢は、実戦でずっと好投が続いている。この試合は平良、小園と3イニングずつを分け合う形でのアピールの場となった。ストライク先行の投球は続いており、ゾーンで勝負できている。鈴木には2ストライクからボールが3つ続いたが、きっちりと打ち取った。

2イニング目に2アウトから小深田にヒットを打たれたが、前の打席でタイムリーを打っている山田を打ち取り、2回を30球で無失点。もともと3イニングを予定していたが、右肘の張りということで、予備としてブルペンに入っていた徳山と交代した。

徳山も予備で入っていたとは言え、急な登板でしっかりと三者凡退で片付け、オープン戦ではあるが勝利投手となった。ストレートに力があったので、ゾーンで勝負できた。島内はなかなか打ち取れず、10球粘られたが、根負けしなかった。ファウルも力で押されている形で、前に飛ばせないという感じだった。紅白戦では苦いマウンドとなったが、最後に良い形を出せた。

野手では、ヒーローインタビューにも立った西巻が目立った。最初の打席でレフト前ヒットを放つと、5回はノーアウト1、3塁で京田が内野ゴロに倒れた後、きっちりと犠牲フライを上げた。3打席目は古謝のアウトコース高めをしっかりと右方向へ強く打ち返した。守備でもサードからファーストへ移り、安定感があった。知野の離脱で、西巻にとってはチャンス。育成選手になって既に3球団目で、立場としては崖っぷち。今年掴めなければ先はないというくらいの強い気持ちで、このまま進んでほしい。

そしてもう一人のヒーローは戸柱。最初の打席では柴田を二塁に置いて、センター前へ弾き返した。そして6回はノーアウト1、3塁が2アウトとなったところで、戸柱は初球を詰まったセカンドゴロ。石上の足が生きて、間一髪セーフとなり、タイムリーに内野安打になった。これは石上に感謝だが、少ない出場機会でしっかりと結果を出せているのは、さすがベテラン。ベイスターズのキャッチャー陣を支える存在であり続けてほしい。

勝又はこの日も左方向への長打。前日以上の強風だったこともあり、打球はフェンスに直撃。勝又は三塁を狙い、間一髪でセーフ。前日は僅かに及ばずアウトになったが、この日は三塁打にした。風はあるが、しっかりと逆方向へ強い打球が打てているからこその結果。勝又の成長もこのキャンプでは大きな収穫になると思う。

佐野は、いずれもレフト方向へマルチヒットをマーク。特にヤクルトがライト方向へ大きくシフトするほど、データ上は引っ張り傾向が強く出ていたが、クローズドスタンスをやめて、逆方向にも良い打球が打てているようだ。開幕までに新フォームをしっかりと完成させ、首位打者を争うくらいに復活してほしいと思う。

前日は出場がなかった度会は、1日遅れて宜野湾でオープン戦デビュー。2打席、良い当たりがヒットにならなかったが、5回の3打席目でインサイドのボールに体をうまく回転させて、ライト前へ抜けるヒット。1本出たので、今後も1軍そしてスタメン争いに食らいついてほしい。

このキャンプの実戦で総じて言えることだが、石井コーチが就任してから取り組んでいる走塁で成果が見えるようになってきた。現状は牧、佐野、宮崎、オースティンら重量級がずっと出続けるわけではなく、俊足のランナーを使っていることもあるが、1、3塁を作れるケースが多い。

この試合でも5回の度会のヒットで京田が三塁へ。6回は佐野の代走から出場した楠本が、牧のレフト線へのヒットで三塁を陥れる好走塁があった。

盗塁だけが走塁ではないし、足が速くなくてもできることはある。佐野は4回にキャッチャーがワンバウンドを少しこぼし、ボールを見失う様子を見てスタートした。結果はアウトだが、他の試合でも投球がワンバウンドした時点でスタートを切るような取り組みも見せた。

柴田も代走で出たとは言え、盗塁をするとは驚いた。古謝はルーキーで当然、初対戦だが、クイックが速くないという情報があったのか、様子を見るために走らせたのか。今までにない光景だった。勝又も、前日にアウトになったが、際どいタイミングだがこの日も三塁へ向かった。積極的な走塁の失敗はOKというチームの後押しがあることが分かるシーンだった。

接戦での1点をどう取るかが2024年の鍵になるが、ただ打っただけで取れる得点は限られているので、こういった走塁一つ一つが積み重なって得点力が大きく変わってくると思う。

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ヤジ [Bad]

小園は、ストレートの威力があまり感じられず、変化球が生きなかった。島内、石原にストレートを打たれ、投げづらくなってしまったか。4連打で1点を失って、なおも1アウト満塁というピンチだったが、山田をストレートでライトの定位置やや前へのフライに打ち取り、大田の強肩で三塁ランナーはホームへ突入できず。辰己も高めのストレートでサードゴロに仕留め、切り抜けた。

この時点でブルペンでは中川虎がアップを始めていたが、2イニング目はカーブも使い、ストレートはスピードガン表示では130キロ台だったが、回転数が異なるのか、打者も押されていた。9回は2アウトからヒットを打たれたが、しっかりと3イニングを投げきった。

最初のイニングは何が悪くて、どうしたら修正できたのか。この経験が一番大事なポイント。引き出しを増やすことができれば、先発ローテーションの中でも回っていける。先発投手は、調子が良くないときのほうが多いと聞くので、調子が悪いと試合を作れないようだと年間を通しては任せられない。次回以降も良くなかったポイントを認識し、修正して結果を出して行ってほしい。

深沢が予定は3イニングだったが、2イニングを投げたところで降板した。9メートルのやや冷たい強風が吹き付ける中での登板となり、右肘に張りがあったので無理させなかったとのこと。問題があるなら登板させなかったと思うので、本当に大事を取って1イニングだけ減らしたのだと受け止めておく。ただ、せっかく非常に良いアピールをしているだけに故障に繋がってしまうと残念なので、ここは万全を期してほしい。

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キジ [Other]

宜野湾でのオープン戦は2020年以来4年ぶりとなった。これまで開催されていなかったのはコロナ2019の感染対策が難しかったというのも理由かも知れない。今年からユニオンですからスタジアム宜野湾と名称が変わったが、施設自体はかなり古く、スペースなどの都合で対策が難しかったように思う。

4年前と同じく楽天戦となったが、今年も勝利で飾ることができた。

練習試合、オープン戦は勝つことよりも重要なポイントがあるが、勝つに越したことはない。それだけ選手たちの良い面が出たということだから。昨年は、春季キャンプ中の対外試合は、北谷のオープン戦しか勝てなかった。今年も宜野湾では勝てていなかったが、最後にひとつ勝つことができた。キャンプの集大成として、見どころのある内容だったことが何よりも喜ばしい。

春季キャンプはこれで終了し、選手等関係者は横浜へ戻った。27日以降はハマスタで練習し、3月2日からオープン戦が本格的に進んでいく。いよいよ3月5日にはハマスタでオープン戦も行われ、球春到来はまもなくといった感じだ。

現地観戦なので、通常であればこのまま現地の様子を写真や動画でお伝えするのだが、今回はその部分は翌日に第2弾として投稿することにしたい。管理人は26日朝の飛行機で帰るため、25日も那覇に宿泊しているが、Wi-Fiが低速で画像のアップロードに時間がかかることと、早めに就寝するため。26日に書く投稿をお待ちいただければと思う。

追記:現地の様子は以下の投稿で。

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