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石上が平野から豪快弾!度会もマルチヒット

03/03 オリックス4-3横浜DeNA(京セラ)

ルーキー二人の活躍が目立った試合となった。度会は追い込まれてからの粘りを見せ、マルチヒット。石上は5回のライト前ヒットに続き、7回に平野から同点2ラン。二人でチームの半分のヒットをマークした。投手では先発入りが期待される石田健、濵口がともに3回1失点。育成の渡辺が三者凡退の好投を見せた。

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ポジ [Good]

石上が連日の活躍で、開幕スタメンを大きくアピールした。5回、150キロを超える速球を投げ込むエスピノーザに対し、2球で追い込まれてしまった。しかし、3球目のスライダーに反応し、泳ぎながらもスイングは強く、打球は一二塁間を抜けて行った。その後、盗塁を決めて足もしっかりとアピール。

そして、オリックスファンも含めて大きなインパクトを与えたのは7回の第3打席。2アウト2塁のチャンスで回って来た打席。初球のフォークは見逃し、2球目のストレートを振り抜いた打球は、ライトの上段スタンドに当たった。

MLB経験もあるオリックスのリリーバー平野からの同点2ラン。まだオープン戦初登板で調整段階とは言え、本人も自信になるだろう。地元の徳島から観戦に訪れていたという両親にも最高の孝行になった。ルーキーでは12球団で最初のホームランとなったが、まだオープン戦。開幕してから試合に出場し、打ってこそ。だが、その為のアピールとしては、本当に大きなものになった。

守備については後述するが、本職のショートでどこまで守れるかがカギになる。まだオープン戦序盤であり、開幕直前まで調子を維持できるかという点もあるし、オープン戦終盤になれば投手の状態も上がり、レベルが高くなって来る。そこで打てるのかどうか、今後も注目したい。

度会は3回、2打席目で7球目のストレートをライト前へ運んだ。最初の打席では、3ボール2ストライクから変化球をファウルで逃げたが、インサイドにズバッと来たストレートに振り遅れての空振り三振だった。この打席でも6球目にややインサイド寄りのストレートが来たが、ファウルで粘り、甘く入ったストレートをきっちり捉えた。実戦の中でしっかりと対応ができている。

8回は、2球で追い込まれてしまったが、ファウルで3球粘り、初めて来たスライダーを捉えてセンター前へ運んだ。最後は甘いボールではあったが、ストレートとフォークで来ていた中で、異なる球種を捉えることができるバットコントロールは見事だった。

勝又のショートへの当たり損ねのゴロで、白井塁審と宜保が交錯するアクシデントがあり、ボールが転々とする間に度会はサードへ進み、内野安打となった。楠本のタイムリーで得点もマーク。意識したのか分からないが、4打席で7球、7球、1球、7球と球数も投げさせている。初球を打った打席も、甘いボールを積極的に行き、良い当たりだった。1番だから初球を打ってはいけないわけではないし、1番としての役割をしっかりと果たしていたと思う。

守備では、5回1アウト1、2塁からセデーニョのライト前ヒットで、ホームへ突入した大城を刺した。前に守っていたので、普通なら回さないタイミングだったが、オープン戦ということもあって、度会の送球を試した側面もあるだろうし、佐野が後逸したように、京セラドームの外野は跳ねるので、送球しづらいという読みもあっただろう。

度会は、昨年秋の社会人日本選手権でもこの球場でやっているので対応できていたし、送球しづらい体勢からでも強いボールを返すことができた。ややサード側に逸れたが、浮き上がることもなく、キャッチャーがタッチに行きやすいバウンドだったと思う。攻守に魅せてくれた。

ルーキー二人の活躍はインパクトが大きく、「パテレ行き」となった。

先輩たちも負けていられない。戸柱は途中出場だったが、平野のフォークを上手く拾って左中間へ二塁打。楠本も追い込まれてからのフォークを、素晴らしいバットコントロールでセンター前へ運んだ。ノーアウト1、3塁から無得点になりそうな場面でのタイムリーは非常に大きな一打。楠本らしいバットコントロールを今後も見せて欲しい。

ノーヒットだった牧だが、守備ではファインプレーを見せた。4回、トーマスの二遊間への強いゴロに追い付き、回転しながらの送球。強い正確なボールがファーストへ渡った。ノーアウト3塁だったので、得点は入ってしまったが、さらなるチャンスを許さなかった。

前日の堀岡に続き、育成の渡辺が7回に登板。先頭の佐野をストレート3球で空振り三振に仕留めた。149キロをマークしたストレートには力があった。T-岡田の初球にこの日最速の151キロ。3球目で内野フライに打ち取った。山足には3ボールとなったが、レフトの楠本のファインプレーもあって三者凡退に抑えた。

11球全てストレートで、まだ若干バラつきはあるが、188cmの身長から指にかかったストレートは、角度もあって面白い存在。あとは武器になる変化球があるかどうか。今後またオープン戦に呼ばれる機会があれば、思い切りの良い投球を見せて欲しい。

石田、濵口は、ともに3回1失点。ローテーション入りの期待がかかる両左腕は、まずまずの初登板となったのではないか。石田は、ストライク先行のピッチングだった。昨シーズンは特にボール、ボールで入ることが目立っていただけに、本人も意識した投球だったか。

ストレートは140キロに満たない表示だったが、キレがあって球威は感じさせた。コントロールもほぼ思った通りに投げられていたと思う。2回は、首位打者のタイトルホルダーである森、頓宮が素晴らしいバッティングだった。投げたボールは悪くないと思う。佐野が後逸する二塁打もあり、不運な面があったが、追加点を許さなかった点も評価できる。できれば廣岡のところできっちり打ち取りたかった。

濵口は、スピードガン表示で140キロ台後半が出ていた。ある程度は押せていたが、フォークとのスピード差があって、手を出してもらえない印象。中川にうまく打たれ、三塁打となってしまったが、内野ゴロ間の1点で切り抜けた。

5回は連打を浴びたが、度会のバックホームで失点を免れ、6回は落ち着いた投球ができていたと思う。濵口は、ストレートが良くなっているので、変化球の精度を上げつつ、コンビネーションをブラッシュアップしたい。特にチェンジアップが良い高さに決まっていなかったので、そこが決まると濵口らしさが出るはず。今年は、開幕で躓くわけにはいかない。しっかりと最初の登板に合わせ、仕上げて欲しい。

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ヤジ [Bad]

守備の乱れが失点に結び付く展開になった。2回は、中川のレフトの前に落ちる打球で、佐野が高く弾んだバウンドに合わせられず、後逸。記録は二塁打となったが、これはエラーに近い。イレギュラー扱いだったのかも知れないが、弾み方は試合前にチェックしておくべき。タイムリーヒットなので、いずれにせよ1点を失うことには変わりなかったかも知れないが、大量失点に繋がりかねないミスだった。

外野のバウンドに関しては、普段プレーしない球場ということもあるが、京セラドームは今年も4月に阪神3連戦があるし、毎年数試合を行っている球場。芝の張替えなど変化が起こるケースもあるが、しっかりとチェックして欲しい。

7回裏は、1アウト1塁からランエンドヒット。宜保は空振り三振に倒れ、山本からの送球で二塁はアウトのタイミング。だが、ベースに入った石上がタッチに手間取り、セーフになってしまった。ややサード寄りの送球だったが、タッチに行く時間があるタイミングだったので、これは改善の余地がある。本来ならここでイニングが終わっていたが、若月のヒットで繋がれ、暴投とセデーニョのタイムリーで2点を失う結果となった。

石上は、3回は先頭の西川の強烈なサードゴロを弾き、記録はエラーとなった。左打者でサードにこれだけ強い打球を打ち返す打者は、アマチュアでは多くはないだろう。サードに慣れていないというのもあると思う。石上がバッティングで活躍し、なぜショートにしないという声もあるが、オープン戦序盤だからこそ、サードやセカンドを経験させていると思う。

もちろん、石上が1年間ショートでずっと出続けることができれば良いが、そんなに甘くはない。そうした時に、セカンドやサードも経験しておけば、誰かのケガや試合終盤での守備からチャンスが広がる。首脳陣はそれを考えて、今は他のポジションで使っていると思う。アクシデントがなければ、セカンド牧、サード宮崎はレギュラーだから残るのはショートのみ。石上が競争を勝ち抜けば、ショートで使われると思う。それでも、守備に関しては全体的にレベルアップが必要だろう。

三嶋は、前述の石上のミスもあったが、それをカバーすることができず、暴投で勝ち越し点を許した。打たれた3本は全てスライダーで、宜保から空振り三振を取ってはいるが、スライダーの精度が今一つのようだ。三嶋と言えばスライダーという武器なので、ここから調整して精度を高めてもらいたい。

オースティンはスタメンだったが2三振。この日は厳しいコースに投げられ、ゾーンにも苦しんでいた印象。まだ結果どうこうの時期ではないので、開幕に向けてケガしないことと、オープン戦終盤で状態を上げて来てくれればと思う。

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キジ [Other]

ハマスタで開幕3連戦を戦った後、2カード目にこの京セラドームで阪神3連戦がある。昨年は開幕3連戦だったが、無残にも3連敗を喫した。DeNAベイスターズとして初勝利を挙げた球場ではあるが、ずっと相性は良くない。守備の乱れが出たことも含めて、ちょうど1か月後の試合に向けて対策をして欲しい。

前日は、北九州で晴れてはいるものの寒い中での試合となった。この日はドームということもあり、帯同していない宮崎以外の主力がスタメンに名を連ね、大和も途中から出場した。この2試合は、若手の活躍があり、先発左腕がまずまずの内容を見せた。ゲーム参加した育成の堀岡、渡辺も期待に応える投球だったので、収穫のある遠征になったことだろう。

MLBでは、今永がスプリングトレーニングのドジャース戦で先発。初回にフリーマンから三振を奪い、三者凡退のスタートを切ったが、2回に連打され、パヘスにレフトへの特大3ランを浴びた。しかし、その後は4者連続三振。2回1/3で交代したが、5奪三振の投球だった。

パヘスに対しては少し甘く入ったかも知れないが、キャッチャーの要求に近いところに投げているから、配球が悪いのでは。行く前から三振はめちゃめちゃ取るが、飛翔もするだろうと思っていたので、皆が思っていたようなデビュー戦になったのかも知れない。今永も悔しさを露わにしていたが、最初に痛感したと思うので今後に生かして欲しい。

ファームは、セガサミーとの練習試合を行ったようだが、情報がないので不明。5日からは、1軍がいよいよハマスタでのオープン戦となる。しかし、午後から雨の予報で、プレーボールがかかっても途中から雨の中での試合になるかも知れない。ケガには注意して欲しい。ファームも教育リーグの試合が組まれており、こちらも天候次第ではあるが、イージースポーツで中継もあるので、様子を知ることはできそうだ。今週は気温が低く、雨の影響も受けそうなので、ケガには注意して欲しい。

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