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オースティンが1年半ぶりにハマスタでホームラン

03/08 横浜DeNA4-4北海道日本ハム(ハマスタ)

先発の東は、野村と今川にソロを浴びるなど、4回6安打3失点。細かいコントロールに課題を残した。ここまで実戦で無失点が続いていた松本凌が初失点。1アウト満塁のピンチは併殺で切り抜けた。打線では、オースティンが2022年8月以来となるハマスタでのホームランを放った。梶原は、三塁打にヒットで出塁して盗塁と俊足をアピールした。

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ポジ [Good]

未明には雪が降ったこの日、寒い中での試合となり、度会、佐野、牧、宮崎、伊藤といった主力は出場しなかった。その中で、2番DHでスタメン出場したオースティンが、ハマスタでは2022年8月30日以来、約1年半ぶりのホームランを放った。

2022、2023年で1軍ではたったの1本しかホームランを打っておらず、その1本以来となった。オープン戦とは言え、ハマスタで久々にオースティンが魅せてくれた。

四球を選んだ関根を置いて、北山のストレートが高めに抜けて3ボールとなったが、しっかりとストレートに合わせた。感覚的には、連続四球なのかなという雰囲気で1球は見てしまいそうだが、オースティンはそうではない。高めのストレートを振り抜き、良い角度で上がったが、球威に押されているのかなと思ったが、打球は失速することなくスタンドまで届いた。

バックスイングは大きくないが、しっかりとヘッドが走ってスイングが速い。無駄のないコンパクトなスイングでも十分な飛距離が出る。バッティング練習でもそれを見せてくれていたが、150キロのボールでもしっかりと対応していた。

見ている側としては、オースティンは開幕までにある程度の打席数をこなして、無事に迎えてくれさえすれば結果は関係ないと思っているが、本人は少し打てていないことを気にしていたようだ。前述の通り、この2年でほとんど試合に出ていないし、打てていない。ブランクもあるので、この時期であっても結果が出なくて良いとは考えていないようだ。まず一本、ホームランが出たので、本人も少し安心しただろうか。残りのオープン戦もケガすることなく完走し、開幕からこれぞTAというバッティングを見せて欲しい。

梶原が、バッティングと足で魅せた。オースティンの2ランで同点とした後の打席。2球で追い込まれたが、128キロのチェンジアップ(1球速報はストレートになっているが明らかに誤り)を泳ぎながら拾い、打球はライト線へ。今川がスライディングも及ばなかった。梶原は加速してセカンドを回り、サードを陥れた。スピードが乗ると本当に速い。

5回には左腕の河野のストレートを弾き返し、センター前へ転がるヒット。そして、1アウト後、石上の打席でスタートを切り、盗塁を決めた。タイミングは際どかったが、少し送球が浮いた分、足が入った。

オープン戦はこれまでノーヒット。バッティングの内容はそれほど悪いとは思わなかったが、打球が正面を突くなど運もなかった。ここでマルチヒットをマークし、いずれも足をアピールできたのは、本人にとっても一息つけたという感じか。189cmの長身だが、スピードもあるし、パワーも兼ね備える。センターを守るなど、足を生かして守備範囲が広がっている。関根、度会とライバルはいるが、開幕1軍、スタメンの争いに加わって欲しい。ファームでの成績は十分なので、あとは1軍で結果を出すだけだ。

例年、オープン戦はとにかく盗塁を試みるが、公式戦に入って重量打線が中軸に入ると全く走らなくなるチーム。今年は6試合で10盗塁、しかも成功率が非常に高く、変化を感じる。この日も、1アウト1、3塁から関根が二盗、森敬もタイミングは微妙だったが、ショートがワンバウンド送球を捕れずにセーフとなった。前述の梶原も加えて3つの盗塁。

公式戦になれば、佐野、牧、宮崎が入って来るので、そうそう盗塁を決めることはないが、ケガがあった場合や終盤にメンバーを代えた後、得点のパターンとして必要になる。石井琢朗コーチが自ら一塁のベースコーチに入ったこともあるが、走塁専門のアナリストとして佐竹学氏が加わったことも大きいようだ。オープン戦で盗塁を試みることは悪くないが、それを公式戦での得点力にどう結び付けて行くか。今後も走塁に注目して行きたい。

投手は、3番手以降のリリーフ陣がまずまずの内容を見せた。上茶谷は10球で三者凡退。少し捉えられた当たりはあったが、今年も期待できそうな出来。ウィックは、球速は出ていて空振りを取れているが、高めに行ってしまっている感じなので、うまく投げ分けるコントロールの精度が欲しい。ウェンデルケン、山崎は初登板としては順調なスタートになったのではないか。

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ヤジ [Bad]

ここまでの実戦、出来過ぎなくらいに良かったルーキー松本凌が苦しみ、初の失点。ヤジに書くほど悪かったわけではないが、ずっと無失点で行けるわけではないし、課題が出てそれに対策してという繰り返しなので、ここで課題が出たことは非常に良かったと思う。

2番手として5回から登板。江越に対して、際どいコースをボールと判定されて歩かせた。郡司のピッチャーゴロが進塁打となり、スティーブンソンを迎える。追い込んでからなかなか決め切ることができず、10球粘られた末、ライト前ヒットを打たれた。

加藤豪には低めでストライクを取ってもらえず、3ボール1ストライクから真ん中付近のストレートをセンターオーバーのタイムリー二塁打とされた。さらに野村もストレートの四球で歩かせて満塁。大量失点の気配があったが、伏見をインサイド寄りのストレートで押し込み、サードゴロ併殺打で切り抜けた。

際どいコースがボールとなり、球審との相性も良くなかったように思うが、調子が良い時期が続くわけでもないので、悪い時にどれくらい踏ん張れるかが重要。そういった意味で、1点でとどめて、1アウト満塁の大ピンチで併殺を取れたことは収穫になる。毎回、三者凡退で抑えてしまうと、そういう部分も経験できなくなる。この時期だけに、調子の悪い登板があって良かったと思う。

盗塁の数も増えていて、走塁改革を実感するが、暴走と好走塁は紙一重とは言え、4回は痛いミスがあった。関根のタイムリーで追い付き、盗塁が決まって1アウト2、3塁。オースティンが高めのストレートを捉え、センターへ強烈なライナー。少し前に守っていた江越がレフト方向へ追って掴んだ。

三塁ランナーの森敬がタッチアップしたが、江越からの送球は二塁へ。関根が飛び出しており、森敬が還る前に3アウトとなった。オースティンの打球がライナー性だったので、落ちると判断し、自分も還れるように早めのスタートを切ったのだろうが、ライナーだけに飛び出さないことに重点を置くべき場面だった。打順も3番に回るところで、併殺にならなければ勝ち越せるチャンスはあった。

チャンスで全て得点できるわけではないが、オースティンの2ランで追い付いた後のノーアウト3塁で、誰も還せず同点止まり。5回も河野のエラーで追い付いた後の1アウト1、2塁で、フルカウントからランナーをスタートさせたが、京田が空振り三振で併殺となった。

今年のDeNAは動いて来るという印象を付けられるし、試合の中でそういったトライをしないといつまでもできるようにならないので、オープン戦序盤でのこういった作戦は悪くない。ただ、2度も大きなチャンスを潰して同点止まりになると、なかなか得点が伸びない。結局、勝ち越すことができないまま引き分けとなった。あと1点をいかに取るか、昨年からの課題はまだ片付くまでは至っていない。

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キジ [Other]

前日に開幕投手として発表された東が、3月29日の開幕に向けて、金曜のマウンドに上がった。ここから中6日で3回投げて仕上げて行くことになる。この日は、4回3失点、2本のホームランを浴びた。良いとは言えない投球内容だったが、そこまで悪いというわけでもない。よって、ここに書くことにした。

ストレートは、昨年同様にしっかりと指にかかり、狙ったコースへ投げられていた。チェンジアップも空振りを奪うことができていたので、問題なかったと思う。野村には、初球のツーシームが真ん中に入ってしまった。油断したわけではないだろうが、初球から来るという意識は薄かったかも知れない。

今川にも初球のカットボールを完璧に捉えられた。カウント球に使うツーシーム、カットボールの調整が必要と本人も認識している。昨年、4回までに3点を奪われるという内容がほとんどなかったので、今年の東を不安に思う人もいるかも知れないが、現状の調整段階でそれは判断できないと思う。来週、再来週の登板で精度が上がって来ないようだと不安だが、現時点ではこれだけ投げられれば順調だと思う。来週は5回以上投げると思うので、その内容を観たい。

9日は、ファームの教育リーグで、今年から加わるオイシックス新潟との対戦が横須賀で行われる。森唯斗、宮城、松尾、戸柱、東妻、京田、関根はそちらの試合に回ることが、球団から発表されている。森唯斗は先発かと思っていたので、現地で観れずに残念。先週はジャクソンが東洋大との練習試合に回ったので、ハマスタで投げるのかも知れない。今季初のハマスタ現地なので、その様子をお届けできればと思う。

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