ジャクソンが衝撃のハマスタデビュー　梶原がHR

03/09 横浜DeNA2-2埼玉西武(ハマスタ)

ハマスタ初登板となったジャクソンは、立ち上がりから150キロ台中盤の速球とチェンジアップ、カーブなどで緩急を使った投球。4回を2安打無失点の好投を見せた。ケイは3イニングを投げたが、5安打で2失点だった。打線では、5回に度会がレフト前タイムリーで先制。逆転された後、8回に梶原がレフトスタンドへのソロを放って同点とした。

ポジ [Good]

ジャクソンが、ベイスターズファンに大きなインパクトを与えた。

オープン戦初登板となった名護では、かなりボールが荒れていた。最初のイニングは2四死球と二塁打で満塁のピンチを招いたが、何とか切り抜けた。2イニング目は三者凡退で、2回無失点という結果だったが、まだ調整が必要という内容だった。先週は、横須賀スタジアムで東洋大学との練習試合に登板。この日、ハマスタでの初登板を迎えた。

立ち上がりから150キロを超えていた速球は、2回に157キロをマーク。この日のベストピッチは、2回に外崎から見逃し三振を奪ったストレート。角度のある156キロが、低め一杯へ投げ込まれ、伊藤のミットも最高の音を奏でた。これは本当に速く見えたし、最高のボールだったと思う。

3回、4回と二塁打を打たれたが、次の打者を三振に取り、得点を与えなかった。3回のピッチャーゴロもしっかりとフィールディングができていたし、この日の感じだとコントロールで困るような感じは受けなかった。この時期で157キロを投げられているので、気温が上がって来た時にどうなるのかという期待もある。

この投球を見る限り、開幕ローテーションは確定的か。もちろん、あと2週あるし、まだ4イニングしか投げていないのだが、権藤さんじゃないがモノが違うという感じ。名護でも無失点で切り抜けていたが、悪い時にどういう投球ができるか、あとは長いイニングを投げられるかという部分だけだと思う。

次回はマツダで投げるのか、イースタンの開幕戦に回るのか。ハマスタでの開幕カードで投げさせるつもりなら、広島には隠しておいた方が良い気もする。次回の登板も注目したい。

打線では、梶原が同点ホームランを放ち、連日のアピール。與座のアウトサイドへのツーシームをレフト方向へ強く弾き返し、打球はスタンドまで届いた。梶原のプロ初打席での初ホームランは、現地の那覇で観ているが、1軍でのホームランはそれ以来。特に応援している選手なので、活躍する姿を間近で観られて嬉しかった。外野は、佐野、関根、度会らとの争いになるが、初の開幕1軍はもちろん、スタメンも狙って行きたい。

この試合でもルーキーが活躍した。まずは牧の欠場もあって、4番ショートでスタメンとなった石上。4回に今井のストレートを捉え、左中間を完全に破った。やや前に守っていた外野が打球を追う間に、石上は俊足を飛ばして三塁へ。送球もやや逸れて三塁打となった。結果的には、宮崎の打席でゴロGOで、ショートの源田によるたまらん守備によりホームでアウトとなったが、1アウトだったので三塁まで行けると得点チャンスが広がる。

長打力だけでなく、走力でもアピールできている。そして、ショートの守備機会も多かったが、動きや送球も問題なく、このまま競争に勝てれば開幕ショートスタメンも見えて来る。

続いて度会は、この日もヒットを放って出場9試合連続ヒット。5回、井上と西巻がしぶとく内野安打で出塁したところで打席が回った。2球で追い込まれてしまった度会だったが、3球目に高めを狙ったストレートがやや中途半端な高さになったところ、レフトへ巧く押っ付けてタイムリーヒットにした。

最初の打席は三振に倒れたが、3回に今井から四球を選べたことも評価できる。ここまで引っ張ったヒットが多いが、こういう形でレフトにもヒットが出ると、いよいよ開幕スタメンが見えて来る。

5回に、西巻が三盗した場面、度会は一塁へ戻ってしまった。キャッチャーの動きから牽制が来ると思ったのだろうか。一瞬の判断なので、少しでも迷ったら行かれないし、難しいプレー。だが、前のランナーが西巻だけに、三盗もあるかも知れないと思っていれば、同時にスタートが切れたかも知れない。結果、オースティンが併殺に倒れただけに、大きなプレーだった。準備の大切さと、プレー中に気を配ることについて、学びになっていれば良いと思う。

サードに入った井上は、2本の内野安打でマルチヒットをマークした。フルスイングで長打とは行かなかったが、しぶとく出塁して見せた。7回には盗塁も決めた。ヘッドスライディングで行って、ちょっとケガが怖いプレーではあったが、気迫が出ていた。梶原もそうだが、井上もギータと呼ばれただけあって、長打力と俊足を兼ね備えている。ファームの試合では、もともと本職だった外野も守っており、チャンスを掴みたいところ。

こうして見てみると、今年のドラフトでの野手の指名は、脚力と打力を兼ね備えた素材をうまく獲得できたと言える。石上がすぐにここまで打つのは嬉しい誤算だと思うが、チーム力を引き上げてくれる存在だと思う。ベイスターズは打つけど、足はないから各駅停車で得点がなかなか入らないという部分を変える選手たちのように思う。

そういう意味で、西巻もキャンプの実戦から非常に良い働きが目立つ。この日も内野安打で繋いで度会のタイムリーを呼び、隙を突いて三盗も決めた。守備も内野全てを守れる上に堅実。知野がケガで出遅れてしまっているだけに、ユーティリティとしてベンチに置きたい存在になっている。

ヤジ [Bad]

ケイは、3イニングで2失点。起用を見ると、現時点では先発もしくはロングで考えているだろうか。最速158キロの触れ込みだったが、長めのイニングを投げることもあったのか、最速は154キロで150キロ前後が多かった。

それでも速球の力はあったと思う。コントロールが課題と言われていたが、ボールが先行するとどうしても苦しくなる。ブランドンにはインサイド低めのカットをうまく運ばれたが、他のヒットは甘くなったボールを痛打された。

2失点とはなったが、そこまで悪かったとは思わない。左腕のリリーフは石川しかいない状況で、ローテーションの名前が少しずつ埋まりつつある現状で、ケイの起用をどのようにして行くのか、注目したい。

この日は、牧が欠場した。前日は主力が揃って出場しなかったが、この日は天気も良く、通常であればスタメン出場していたはず。ベンチに姿が見えないので心配していたが、体調不良で試合前に帰宅したという。大事をとってと言うことなので心配はなさそうで、ケガじゃなくて良かったと思う。体調を戻す時間はあるので、じっくり調整して欲しいと思う。

キジ [Other]

両軍の先発投手が、似たようなシルエットで、ともに素晴らしい投球を見せた。ジャクソンも良かったが、今井はやはり素晴らしい。昨年はキャリアハイの10勝を挙げたが、打線の援護があれば、今年はもっと勝てそう。日本を代表する投手になってくるだろう。

序盤は先発投手の投球を堪能し、中盤からはお互いに得点を取り合ってという形。試合の方は前日に続いて引き分けとなったが、9回裏も見られてお得だと思った。噂の豆田、ストレートの威力が凄くあった。楠本が高めのボール球にバットを止められず、大田もバットに当てることができずに空振り三振になっていた。

感覚的には、この日のスピードガンは1～2キロは速いのではないかと思ったが、それでも150キロを超えるような速球を何度も間近で見ることができて、良かった。その中で、與座の技も見所があった。

今年のオープン戦は、この日しか行かない予定だったので、内野指定S+の最前列を取った。写真を撮るためではなく、間近で体感しようと思った。写真は全てスマホで撮っているので、ネットを抜くズームはできず。そのため、ちょっと少なめに紹介。

まだこの部分には選手は貼られていない。今年は誰が登場するか？東と牧の可能性が一番高いかな。

GUNDAM FACTORYとのコラボということで、シャア専用ザクとガンダムが掲示されていた。

座席からの風景はこんな感じ。アムロの声優を務める古谷徹さんの始球式の場面。

STAR SIDEに現れたバート

西武ベンチの上なので、外崎、源田がすぐ近くでスイングをしている。

この日はdiana 2024のお披露目だった。ここにいるのは、昨年から引き続きのメンバーの模様。ネット邪魔だね。

今井が目の前でキャッチボール。

ネット越しのケイ。登場曲が今永と同じAK-69の「On Fire」だったが、どうやらスタッフと相談してケイ自身が選んだ様子。アンソニー・ケイで、ニックネームはAKらしく、背番号とも一致するAK-69という点がマッチし、曲調も気に入ったとのこと。今永がいなくなっても、この曲がハマスタで何度も流れると良いのだが。