入江がフル回転誓う　東が2度目のブルペン入り

横浜DeNAベイスターズの春季キャンプは7日、エース東が2度目のブルペン入り。この日から合流したMLBダイヤモンドバックス傘下のコーチから絶賛された。ライブBPでは深沢から桑原が柵越え。佐々木はオースティンから三振を奪った。また、B班では入江が、視察した三浦監督の前で投球を見せた。

「息子になってほしい」

午前中のブルペンには、東が2度目のブルペン入り。この日から合流した、MLBダイヤモンドバックス傘下のチームのメンドーサコーチから絶賛された。

再現性と投球動作のスムースさを評価し、MLBで通用すると思うかという問いに「そう思いますよ。おれの息子になってほしい。一緒に連れて行こうかな」とコメント。一緒に連れて帰るは分かるが、息子になってほしいというのは、文化の違いだろうか、なかなか日本人では言わない称賛の仕方だった。

東は、最初のうちは自身の感覚とズレがあったようだが、クイックで投げ、変化球も交えて行くうちに感触が良くなったという。予定の40球を超えた48球で終えた。調子が悪い時に状態を上向かせる引き出しが増えたことに手応えを感じていたようだ。

ブルペンでは、新外国人投手のジャクソンも投球。ラプソードだろうか、1球ごとに数値を見ながら小杉コーチとコミュニケーションを取っていた。投球フォームとしては、テイクバックが小さいわけでもなく、割とオーソドックスな印象。松尾が受けた時に「特殊な軌道」と言っていたので、ボールが動いているのだろう。実戦に登場するのはもっと先になるだろうが、楽しみだ。

ルーキーの松本凌が動作解析を行ったようだ。最近は大学や高校でもそういった取り組みはされているが、プロの解析チームが見る中で、今後に生きるヒントが見つかるかも知れない。今後の仕上がりが楽しみな投手だ。

佐々木がオースティンから三振

午後のライブBPは、まず深沢が登板。西浦にレフト線へのヒットを打たれ、オースティンは強烈な当たりだったがライトフライ。そして、桑原には高めをレフトスタンドへ持って行かれた。しかし、佐野はインサイドで見逃し三振に取り、柴田も空振り三振。関根をファーストゴロに取り、目安の20球前後となって降板した。立ち上がりは少し不安定だったが、修正できた。早めに仕上げてアピールしたいところなので、焦らずに状態を上げたい。

続いて佐々木が登板。西浦を押し込んでショートゴロに打ち取り、オースティンは追い込んでから落ちる球で空振り三振。桑原は完全にタイミングを狂わせて、当たり損ねのピッチャーゴロと右打者をしっかりと封じた。しかし、佐野は強めのゴロで二遊間を抜くセンター前ヒット、柴田のライトフライの後、関根はピッチャーの頭を高いバウンドで越えるセンター前ヒット。

良い当たりというわけではなかったが、左打者にヒットを許した。2打席目のオースティンは四球かと思ったが戻り、最後は詰まったサードゴロだった。現役ドラフトで移籍し、1軍への生き残りを懸ける立場。少し早めに仕上げてアピールして行かなければならない。昨年の笠原のことがあるので、開幕前の好結果を手放しで喜べないが、開幕1軍に向けては結果が必要なので、今後も結果を残して行きたい。

坂本は、桑原をセンターフライ、佐野を見逃し三振に取ったが、柴田をなかなか打ち取れずにファウルで粘られた。何とかセカンドライナーで打ち取ったが、関根には一二塁間へヒット性の打球を打たれた。しかし、ストライク先行で投球はできていたように思う。彼も早めの実戦でアピールが必要となる。