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自分で組み立てを考える試み?阪口5回4失点

11/23 フェニックスリーグ@アイビー

先発の阪口は、立ち上がりは自らサインを出し組み立てを決めていたようで、少しテンポが悪く、甘くなったところを打たれていた。3回からは通常に戻しての投球だったが、5回に連打を浴びて4失点だった。打線はヤクルトの大西に対して5回まで1安打。6回に細川のタイムリーで1点を返したが、この日も低調に終わった。

De 000 001 000 | 1
ヤ 110 020 01X | 5
[De]●阪口(5回)-ディアス(1回)-笠井(1回)-櫻井(1回)
[ヤ]○大西(6回)-中尾(1回)-星(1回)-坂本(1回)
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ポジ

細川が連日のタイムリー。内野安打で出塁した桑原を二塁に置いて、真ん中低めの144キロをバットの先で拾ってショートの頭を越える当たり。5回まで1安打と苦労していた大西から1点を返す一打だった。この日も1番ライトに入っていたが、それ以外の打席は今一つの内容だった。

満塁のピンチを招いたが、ディアスがまずまずの内容を見せた。1アウトから長岡には真ん中に入ったところをライト前へ運ばれたが、松本友は打ち取った当たり。しかし、セカンドベースの後ろで捕った伊藤裕がグラブトスを試みたが、逸れてしまいオールセーフ。記録は内野安打となった。

さらに宮本の打席で暴投。これも、益子のミットが少し浮いたところ、下を通過するミスに近いようなものだった。宮本も歩かせて1アウト満塁。打たれたわけでもなく、大きなピンチを迎えたが、育成の内山を膝元のスライダーで空振り三振、中山も2球で追い込んでからファウルで粘られたが、最後はアウトサイドのストレートで空振り三振。ピンチを脱した。

スライダーのキレも良く、ストレートが140キロ後半をマークしていた。腕の振りが良いので、打者がどちらに合わせるのも苦労していた。先日も書いた通り支配下登録されるにはもう少しストレートの球威が欲しいところだが、角度のあるボールは魅力。21歳の彼をエスコバーの後釜として育てていく方針なのだろうか。来季も注目したい左腕だ。

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ヤジ

これはチームとして、トライしてみようと決めて敢行したのだろか。先発の阪口が1、2回は自らサインを出し、益子がそれを受けてからの投球を行っていた。

フジテレビONEでの中継はニコ生でもおなじみのイッシこと石原敬士氏の実況と池田親興氏の解説だったが、池田氏が阪口が投球前にサインを出していることを指摘していた。ランナーがいない時は、阪口がサインを出し、そのまま投球。ランナーがいる時は、阪口のサインに対して、益子もサインを返してから投球していた。サイン違いがあった場合、ランナーがいると進んでしまうので、お互いにサインが合っていることを確認してからの投球ということだろうか。

この試みは誰がどういう意図で実行したのか分からないが、阪口に対して配球をもう少し考える意識を植え付けたかったのだろうか。ランナーがいると、少しサインの交換が長くなり、テンポは良くなかった。初回、いきなり松本友にヒットを打たれ、ランナーを置いての投球となり、川端に甘く入ったところを長打とされて1アウト2、3塁。ショートゴロの間に先制点を許した。

2回は松本直に当ててしまい、暴投でセカンドに進めた後、長岡にタイムリーを打たれるという、内容としては良くない点の取られ方だった。

3回からは阪口はサインを出さず、普通の形での投球となった。1、2回のテンポが良くなかったために変えたのか。益子がサインを出して、首を振るシーンも目立った。3、4回はヒットを打たれながら、何とか凌いで無失点だったが、5回に捕まった。

1アウトから宮本に甘く入ったストレートをレフト前へ運ばれ、川端には3本目のヒットとなるタイムリー二塁打で追加点を許した。これは3-1からカットボールが高めに捉えられた。中山は三振に仕留めたが、太田、大村と甘く入ったところをヒットされ、さらに1点を許した。

5回を投げて10安打を許し、4失点と結果は良くなかった。ただ、何らかの目的を持って、自ら配球するということを試したと思うので、それを今後の糧にしてもらいたいと思う。あと一歩で1軍の勝利を掴めなかったが、ここまで順調に来ていると思う。ボールは1軍クラスのものが投げられていると思うので、ここからはピッチングを磨き、1軍の舞台で勝てる投手を目指す必要がある。1つ上にはなるが、入江らライバルも入って来るので、埋もれないように存在をアピールしていきたい。

この日も打線は先発の大西に対して5回まで1安打。捉えた当たりもほとんどなく、ちょっと寂しい内容だった。5安打も、桑原の内野安打と関根のポテンヒットもあったので、一番良かったのが9回の森のレフト前というのも厳しい内容だ。フェニックスリーグでは、今季イースタンで2位となった内容が見られない。必ずしも勝つことが目的ではないし、課題が出た方が来季に向けた準備ができるということもあるが、もう少し若手の勢いを感じたいところではある。

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キジ

川端がフェニックスリーグに参加しているとは知らなかった。かつての首位打者も故障が相次ぎ、ずっと苦しいシーズンが続いている。今年も腰の手術を受けて出遅れ、1軍では打率.128という厳しい数字。実績のある功労者とは言え、来季の契約をしてもらえることを感謝しなければならないレベルだ。

来季復活への手ごたえを掴むために、若手中心のフェニックスリーグに参加しているのだろう。走ることがなかなかままならず、最初は打った後代走が出ていたと聞いたが、この試合を観る限りは、二塁打2本、三塁打1本としっかり走れていた。阪口の少し高めに入ったボールをしっかりと捉えられていたので、この状態を維持して来季に入ることができれば、ベイスターズにとっても難敵になるかも知れない。

伊藤裕が途中出場し、この日も死球を受けた。当たった後、冷静さを欠いてバットを投げつけそうになっていた。前日、抜けた変化球とは言え、ヘルメットに当たり、代走が出て交代した。この日は肘当てに当たったようだが、相手は違うとは言え連日なので、気持ちは分かる。難しいプレーとは言え、守備でもグラブトスが決まらないなど、ここ数試合は精彩を欠いている。立場的にも来季はレギュラー争いに食い込まなければならない。本人も分かっているのだろうが、どうも気持ちが空回っている。

三浦監督には、見ている人は見ているぞと声をかけられた伊藤裕は、態度に出てしまうところがあるようだ。熱さがある反面、気持ちの浮き沈みが見えてしまうのはあまり得はしないと思うので、内に秘めた熱さをプレーに結び付けられれば良いのだが。

この日、牧が指名挨拶を受け、ロペスが付けていた背番号2を与えられた。もう2番あげちゃうんだと思っている人も多いと思うが、球団としてそれだけ牧に期待が高いということ。1位クラスとも言われた選手なので、それはそうだろう。

同じ2位で入団した伊藤裕も、牧が加入することで得られるチャンスが減って来る。いざ出番を得たところでチャンスをものにしなければならない。今年も終盤ナゴヤドームでしっかり3安打したように、数少ないチャンスで結果を残せるタイプだと思うが、浮き沈みが激しいとチャンスをものにできる確率が下がってしまうので、そのあたりが課題だろう。今年も開幕直後はファームで不振で、なかなかチャンスを得られなかった。来季はキャンプからアピールして、開幕1軍を争わなければならない。

コンディションに問題がなければ、まずは牧が開幕1軍に入るだろう。伊藤裕としてはチャンスを窺う立場でいなければならない。来季に向け、技術ももちろんだが、精神的にも成長して欲しい。

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