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小園健太が初登板 スターナイト第3夜はノーゲーム

横浜DeNAベイスターズの2021年ドラフト1位、小園健太がファームで実戦初登板。横須賀スタジアムでの楽天戦の7回に中継ぎでマウンドに上がり、三者凡退で初陣を飾った。1軍は、スターナイト第3夜が4回裏攻撃中という場面で雨の為、中断。そのままノーゲームとなった。

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体づくりに専念し、満を持して8月に初登板

ファームでトレーニングプログラムをこなし、7月28日のイースタン読売戦で実戦初登板が濃厚と言われていたが、コロナの影響によるファームの試合中止などの事情もあり、その日の登板は見送られた。1週間後の4日、横須賀スタジアムのマウンドに小園が上がった。

7回に登板。時折雨が降った影響で、マウンドも万全ではなかったかも知れないが、リリーフで5番手という初登板になった。最初の打者は横尾で、真ん中に思い切り147キロのストレートを投げ込んだ。

横尾には5球全てストレートで、最後は力で押し込んでライトフライ。続く吉野も初球のストレートで同様にライトフライに仕留めた。澤野には初めて変化球を2つ投げ、スプリットでファーストゴロ。きっちりとベースカバーに入り、藤田のトスを受けた。

球数打者球種速度結果
1横尾ストレート147ストライク
2横尾ストレート145ボール
3横尾ストレート144ボール
4横尾ストレート143ファウル
5横尾ストレート145ライトフライ
6吉野ストレート145ライトフライ
7澤野カーブ118ボール
8澤野ストレート140ファウル
9澤野ストレート145ボール
10澤野ストレート144ファウル
11澤野スプリット136ファーストゴロ

高校時代はMAXで152キロということだが、横須賀スタジアムのスピードガンで、この日は最初のストレートの147キロが最速だった。スピードの数字よりもボールの質の方が重要だろう。高めのストレートで横尾を押し込んでいたし、澤野もストレートにやや遅れてのファウルと、ファウルチップになっていた。数字よりも力があるのかなという感じは受けた。

とは言え、初登板なので内容はともかく、プロの投手として第一歩を踏み出せたということが何より重要。試合後に仁志ファーム監督が取材で、この時期になった経緯と今後についてコメントしていた。

専門家やファンは、小園は完成度が高く、高卒ながらすぐに1軍で活躍できるという声が多かったが、実際は、185センチ90キロという体格からすると筋力量は十分ではなかったようだ。その為、まずはブルペン入りをせず、2ヶ月ほどは体づくりに励んでいたとのこと。

新人合同自主トレ、春季キャンプではブルペンでの投球はあったが、さまざまなデータを考慮し、小園の為のプログラムを組んだということだろう。それをこなし、7月以降にピッチングの段階を進めて来て、この日の実戦登板になった。

今後は間隔を空けながら、徐々にイニングを伸ばして行くようだが、仁志監督はフェニックスリーグもあるとコメントしているので、今年中の1軍登板は今のところあまり考えていないかも知れない。過保護と批判する人もいるかも知れないが、高卒の19歳で体もまだ成長する部分が大きいし、体力面についてはさまざまな知見も集まって来ている中、プログラムを組んでやっていることなので、ベイスターズの育成を信じて見守るしかない。

個人的には、高卒すぐに出て来て一時的に活躍するよりも、数年間絶対的エースとして君臨できる投手に育てて欲しい。時間をかければ良いというものではないが、明確なステップを置いて、計画を立てて進めていると分かるので、その通りに進めて、しっかりと力を付けて1軍の舞台に立って欲しいと思う。

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プレーボールはかかったが5回まで持たず

スターナイト第3夜。横浜は朝から雷雨が時折激しい雨が降る時間もあり、大気が不安定だった。一時、夕方から夜にかけては雨が落ち着くような予報になったが、結局は試合開始後から雨がどんどんと強くなって行った。

17:45に始まり、石田と九里が速いテンポで無失点のピッチング。4回裏まで進み、あともう少しで試合成立というところだったが、4回裏に1アウトを取ったところで、九里がマウンドに土を入れるようにリクエスト。しかし、このタイミングで雨が一層強まり、中断に入った。

雨雲は次々と発生し、雨は強まるばかりで止む気配がなかった。横浜市に大雨警報が発令され、19:30ごろにノーゲームが決まった。7月26日の時もそうだったが、ゲリラ豪雨のような、雨雲がどんどんと沸いて来る状況では、レーダーによる予報が全然当たらない。試合開始前後はほとんど雨が降っていなかったし、ベイスターズの日程状況を考慮してもプレーボールをかけたことはやむを得ないか。

せっかくのスターナイトで、既にチケットを手にしていたファンがたくさん入っていたが、これだけ降ってしまうと人工芝のハマスタと言えど、厳しい。スターナイトショーは、結局火曜日にしかできなかった。水曜の第2夜は延長11回にもつれ込んだため、試合終了後遅くなって開催されず、この日はノーゲーム。

個人的には非常に良いと思ったスターナイトのショーだっただけに、1回限りというのは非常に残念だ。もっと多くの人に観て、体感してもらいたかった。準備して来た球団としてもそうだろう。

ノーゲームが決まった後、大雨が降る続く中、ラッキィ池田氏がグラウンドに登場し、dianaやマスコットたちとブルブルダンスで盛り上げてくれた。かなり強い雨が降る中、ラッキィ池田氏が出て来るとは思わなかった。ハッピースターダンスに続いて、ブルブルダンスも分かりやすくポップな振り付けはさすがだが、ここまでやってくれるとは。dianaやマスコットとともに、雨の中お疲れ様でした。

そして、途中から知野と牧も参戦し、ブルブルダンスを披露した。知野は前回の中止でもベースランニングを見せてくれたが、同じ歳の牧も主力の4番打者なのに、こうしてノーゲームになって落胆するファンのために楽しませてくれる気持ちが嬉しい。この日が誕生日だった同じ歳の細川は、キャラじゃないのかな?登場することはなかったが、オースティンとともに、三塁側ベンチの秋山らとジェスチャーで交流していた。

スターナイトウィークは、8月11日の阪神戦まで続くが、スターナイトとしてはこれで終了。2勝1中止ということで、昨年に続いて負けなしのスターナイトとなった。

年度開始相手勝敗スコア観衆時間
20128318:00読売1-422,7583:38
20128418:00読売2-923,4653:17
20128518:00読売1-219,8833:01
20138218:00中日2-429,0953:07
20138318:02中日7-825,0393:54
20138418:01中日10-1230,0393:45
20148818:02東京ヤクルト3-1229,6123:31
20148918:01東京ヤクルト5-429,6914:00
201481019:21東京ヤクルト6-329,5523:10
201581818:01東京ヤクルト3-128,9663:01
201581918:00東京ヤクルト3-828,9623:36
201582018:00東京ヤクルト2-128,9643:03
20168518:00中日3-428,9623:21
20168617:30中日6-428,9663:28
20168717:30中日4-128,9642:51
20178118:00中日中止
20178218:00中日4-428,9663:56
20178318:00中日4-328,9622:37
201873117:45読売0-628,9502:58
20188117:45読売1-728,9523:11
20188217:45読売2-328,9612:23
201973017:45東京ヤクルト6-232,1622:51
201973117:45東京ヤクルト4-332,1493:08
20198117:45東京ヤクルト2-432,1543:12
20209817:45阪神7-74,9743:44
20209917:45阪神6-14,9673:11
202091017:45阪神7-84,9683:45
20219717:45読売8-29,9963:14
20219817:47読売4-19,9882:56
20219917:45読売5-59,9943:43
20228217:45広島東洋5-231,9483:15
20228317:45広島東洋6-531,5814:10
20228417:45広島東洋ノーゲーム
スターナイト全試合結果

最初の2年で1つも勝てず7連敗でスタートしただけに、スターナイト=勝てないというイメージが強い。康晃が逆転を許し、ベンチで涙したシーンも印象的。2018年は、読売3連戦で一度もリードすらできずにスイープされたこともあった。

しかし、現在は1分を挟んで4連勝中で、通算成績も14勝14敗3分けで五分に戻している。来年からは貯金を増やすシリーズとしてさらに盛り上がって欲しいし、今年は満席にはならなかったが、来年こそは約34,000の超満員でお祭り騒ぎがしたい。

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この日の振替は9月16日の予備日へ

これで今年はコロナ、雨天による中止が14試合目。ハマスタの広島戦に関しては、9月16日に当初から予備日が設けられており、近日中にこの日が振替日として発表されるだろう。ただ、ガールズフェスタは9月9日に振替開催が発表されているが、スターナイトは振替とならない可能性が高い。

ひとまず、今回の中止は9月22日以降の日程には影響しない。追加日程となるのは11試合で変わりない。ただ、ハマスタ広島戦は8月19日からの3連戦も残っており、ここでも中止があると9月22日以降の追加日程に流れてしまうので、いよいよダブルヘッダーということも視野に入るか。

NPBはクライマックスシリーズ以降の日程をズラすつもりはないようだ。パ・リーグはまだ日程に余裕があるので、日程が空くことによる影響を考慮しているのか。それとも、今年はズラすことがない前提で、10月末に全て終える形で契約や以降の予定を立てているためなのか。WBCを控え、侍JAPANの壮行試合も11月9、10日に予定しているなどの背景もあるだろうか。

ベイスターズは、8月にまだハマスタで14試合も予定している。9月は5試合と少ない当初日程だったが、既に予備日の3日間が全て埋まっていて、さらに9月22日以降の追加日程もある。まだまだ中止となってしまいそうな試合があるが、そこを心配していてもどうしようもないので、今目の前の試合を勝つということに集中するしかない。

週末はバンテリンドームで3試合きっちりと消化できるかと思うので、今年は相性の良い球場で勝ち越して、5割で戻って来てもらいたい。

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