NPBは6月15日にプロ野球公式戦日程の残りを全て発表した。1日には7月23日ごろまでの各チーム30試合程度を発表していた。セ・リーグはCSを中止し、パ・リーグは1位と2位の4試合制で実施することも正式に発表された。また、今年の開幕権は来年に持ち越すことになり、2021年は2018年のAクラスチームがホーム開幕となる。
公式戦日程
横浜DeNAベイスターズの日程の記事を更新し、11月の日本シリーズまで反映しているので、そちらを参照。
東日本、西日本で順番に集中開催する形で、開幕当初の日程が組まれていたが、7/28から通常の編成となり、移動ゲームも行う。7/21~8/13を予定していた中断期間には、新たなカードが組まれ、8/14以降は開催地を本拠地に変えているが、基本的に当初の日程で組まれている。
観客は、政府の指針に従い、新型コロナウィルスの感染状況を見ながら、7/10以降で段階的に入れることを検討しているが、正式決定には至っていない。
DeNAの公式戦は11/5のナゴヤドームの中日戦が最後。数試合、予備日は組まれているものの、連戦や当日移動が続くことによる負荷に配慮し、あまり多くは予備日が入っていない。日本シリーズまで2週間ほどの予備期間が確保されている。
一方、4チームがドーム球場を本拠地するパ・リーグは、11月14日から最大4試合で、リーグ戦1位と2位の対戦によるクライマックスシリーズを実施する。セパで方式が異なるのは、パ・リーグが先行してプレーオフを導入していた2006年以来となる。
近年でも甲子園やマツダが雨で中止になることは多く、土のグラウンドということもあり、無理やり開催するわけにもいかない事情がある。そうした違いにより、日本シリーズ進出チームを決定する方式も異なる形となった。
DeNAは、イベントゲームの中止、延期も発表している。日程の記事にまとめているので、そちらを参照。STAR NIGHTは当初の予定通り実施する方向。そのため、試合開始が17:45のまま維持されている。GIRLS FESTIVALは10月に延期するが、他のイベントは残念ながら基本的に中止となる。
開幕権を持ち越し
「今年は異例の日程となった」ということで、セ・リーグは2020年の開幕権を2021年に持ち越すことが決定した。
かつては、前年のAクラスチームが翌年の開幕権を持ち、前年の1位-4位、2位-5位、3位-6位で開幕戦が行われることが決まっていた。
2002年に、サッカーワールドカップに対抗して、前年の順位と関係なくプロ野球を全国で分散させて開幕しようという動きになり、2001年の順位に関係なくカードが組まれた。
球場のプロ野球以外の用途での確保など、日程編成の上で、前年の順位が確定するまで組めないのは不便な点が多いということもあり、2003年から前々年のAクラスチームが開幕権を持つことになった。これにより、夏には翌年の日程が編成できるようになった。
また、開幕カードの偏りを解消するため、2年前のAクラスチームがホームで、対戦カードは順位に関係なく組めるようになった。
2020年の開幕権がスライドすると、3年前の順位で開幕カードが決まるようになる。遅れてでも地元開幕はやって来るので、不利益にはならないが、もはや地元開幕とは何だという感じにもなってくる。
2020年DeNAは本来、マツダでの敵地開幕だったが、ハマスタに変わった。だが、無観客試合ということもあり、ほとんどご利益はない。結果的に地元開幕となった読売、ヤクルトも同様だ。運がなかった、では済ませられないということか。
2021年はオリンピックが開催される前提で日程を組むなら、秋には実務者レベルでは組み上げるはず。その日程は、当初の2020年と同じく、広島、ヤクルト、読売が開幕権を持つことになる。
2019年に2位となったDeNAは、2022年にハマスタで開幕を迎えることになる。このズレは解消せずに行くのだろうか。
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