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ハマスタで侍JAPAN歓喜の胴上げ!念願の金メダル

TOKYO 2020 オリンピック野球の決勝戦、日本対アメリカが8月7日ハマスタで行われ、日本が2-0で勝ち念願の金メダルを手にした。先発の森下が5回3安打無失点の好投を見せると、3回に村上のソロで1点を先制。千賀、伊藤、岩崎と繋いでアメリカ打線を抑え込み、8回に守備の乱れに乗じて追加点。最後は5連投の栗林が抑え、ハマスタで稲葉監督が歓喜の中、5度舞った。

森下の好投で緊迫のゲームに

決勝戦の先発という大役を任された森下だったが、さすが新人王で今年も素晴らしい成績を残している投手。威力あるストレートを低め、両サイドへ投じ、変化球も効果的だった。先頭打者への投球も集中力があり、しっかりと打ち取っていた。甲斐とのバッテリーも良く、思った通りに投げられていた。

3回は2アウトからアルバレスにヒットを打たれたが、オースティンを大きなカーブで空振り三振に取った。何度も対戦しているオースティンをしても、首を捻るばかりだった。アウト3つを三振で取り、さらに乗って行った。4回は今大会トップのホームランをマークしているカサスに対し、151キロのストレートで詰まらせてから、ここでもカーブで空振り三振に仕留める圧巻の投球だった。

5回3安打無失点。5三振を奪った81球は、称賛に値する素晴らしい投球だった。しかし、アメリカ先発のソフトバンク・マルティネスも決して負けていなかった。

交流戦で対戦していれば別なのだが、そうでないとパ・リーグには疎い。日本ハムにいたマルティネスがソフトバンクに移籍し、しかも好成績なことはオリンピックに入ってから知った。この日の投球もその好調さをそのまま発揮していた。

初回先頭の山田にヒットを打たれて出塁を許したが、3番の吉田正尚の強烈な当たりがファーストの正面で併殺になり、これで乗って行けた。ナックルカーブで緩急を使いながら、力のあるストレートで日本の打者を押し込んだ。しかし、3回に村上に対して少し浮いたチェンジアップを左中間スタンドへ運ばれ、先制を許した。これは打った村上が見事だった。

4回は連打と四球で日本が1アウト満塁のチャンス。しかし、ここは現在のチームメイトである柳田がインサイドのストレートで詰まらされてサードゴロ。ホームが封殺され、これで息を吹き返したマルティネスが、菊池を3球三振に取って、吠えた。

ハマスタとは思えない程、森下とマルティネスの好投で白熱した投手戦が続いた。

岩崎の投入が成功、完封リレー

日本は6回から千賀に交代した。アメリカ打線を圧倒している森下の交代は勇気が必要だっただろう。1点ではあるが、リードしていた日本が先に動いた形となり、リスクもあった。千賀は四死球でピンチを招いたが、渾身のストレートでウエストブルックを詰まらせ、キャッチャーファウルフライ。ここはソフトバンクバッテリーでもある二人が上回った。

7回は今大会でリリーフとして好投が続く伊藤を投入。1アウトからアレンに二塁打を打たれるが、2アウト3塁の場面でアルバレスをファーストゴロに打ち取り、派手なガッツポーズを見せた。

8回もそのまま伊藤が回跨ぎ。先頭のオースティンは2球で追い込まれたが、外側のスライダー系を選んでフルカウント。ここはさすが日本でも今季3割以上の打率をマークしているだけあって、選球眼も見事。3球ファウルで粘った後、アウトサイドのスライダーを引っ掛けながらも三遊間を破った。これには思わず、よしナイスバッティングと思ってしまう。

左のカサスのところで岩崎に交代。期待通りにカサスを三振に取り、右のフレイジャーもタイミングが合わず内野フライ。フィリアも当てるのが精一杯というような打球でサードゴロ。8回までゼロで繋いだ。

8回裏、今度はヤクルト同士の対決となり、マクガフから山田がライト前ヒット。坂本が当然のように初球でバントを決め、吉田正が追い込まれながらセンター前へ落ちるヒット。一瞬戻りかけた山田はサードで止まったが、センターからのバックホームが逸れ、ファウルグラウンドを転がった。それを見て山田がホームへ突入。カバーの投手から送球が来るも、タッチを掻い潜るようなヘッドスライディングで、僅かに手が先に入った。アメリカがチャレンジするも判定は変わらず。

貴重な2点目の追加点をもらい、5連投となる栗林が胴上げ投手としてマウンドに上がった。先頭のウエストブルックをフォークで3球三振。2アウトからアレンにヒットを打たれたが、最後はロペスをセカンドゴロに打ち取り、歓喜の瞬間が訪れた。

MVPは山田も栗林の貢献大きく

稲葉監督は勝利の瞬間、感極まった様子で涙を見せていた。大きなプレッシャー、昨年からのコロナ禍で開催すら危ぶまれるオリンピックに備えなければならなかった。1年延長された大会で難しい運営を迫られた。自身もオリンピックに選手として出場したが、金メダル獲得の夢は破れていた。監督としての悲願達成は喜びも大きいだろう。

ハマスタのマウンド付近で、稲葉監督が5度、宙を舞った。ベイスターズ以外で、これほど喜べる胴上げがあるとは。\横浜で優勝/という文字もTwitterなどでは流れたが、オリンピックスタジアムになったハマスタでのこの光景は、ベイスターズファンにとっても本当に嬉しいものになった。

金メダルを獲った24人の全員野球が成果に結び付いた。MVPには山田が選ばれた。韓国戦での走者一掃タイムリーやホームランに盗塁も決めて、1番打者として貢献した。昨年は不振、今年も体調面が心配されていたが、大会に入ってからは3度のトリプルスリーを達成した山田本来の姿が見られた。

山田の貢献ももちろん大きいが、個人的にはMVPには栗林を挙げたい。5連勝の「完全優勝」で金メダルを獲得した侍JAPANで、5連投となった栗林。ドミニカ戦では失点したが、最少失点で食い止め、味方のサヨナラ勝ちで勝利投手になった。2勝3Sの素晴らしい成績だった。特に準々決勝のアメリカ戦で、タイブレークの10回に無失点で切り抜けたことは非常に大きかった。

大卒社会人とは言え、ルーキーでここまで投げられるのだから、投げるボールの質の高さはもちろん、精神的にも強さを持っている。セ・リーグのチームは特に痛感している通り、1年目からクローザーとして素晴らしい成績を残すだけの投手。代表でもクローザー経験のある山崎、39試合連続無失点の平良もいたが、稲葉監督が絶大の信頼を置いたことも頷ける。

豪華な投手陣をリードしたメインキャッチャーの甲斐も、素晴らしい貢献だった。育成6位で入団し、プロ野球ナンバーワンのソフトバンクでレギュラーを獲り、チームの連続日本一に貢献、さらにオリンピックで金メダルまで獲得してしまうのだから、本人の努力は言うまでもないが、持っているものが凄い。

プロ野球を代表する投手たちではあるが、普段バッテリーを組むことのない投手の持ち球、考え方などを把握した上で、これまた対戦の少ないさまざまな国の打者に対して配球を考えて行く。コーチや梅野の協力もあったと思うが、大変なことだったと思う。それでいて、準々決勝のアメリカ戦でのサヨナラ打など、バッティングの方でも.385、3打点をマークした。WBCでの里崎氏がそうだったように、投手をまとめ上げ、打てるキャッチャーの存在はチームにとって計り知れない武器になる。

少し不本意だった選手もいたと思うが、24人全員で勝ち取った金メダル。これからの野球のさらなる発展へ繋げてもらいたい。若い選手が多いメダリストたちが、さらなる高みに達し、日本のプロ野球を引っ張り、さらに世界へとはばたく日を期待したい。

オースティン、康晃が抱擁 後半戦へ

試合前にオースティンとのツーショット写真を自らのTwitterで披露していた山崎。残念ながら決勝戦での登板はならず、オースティンとの対決もなかったが、金メダルを手に笑顔が弾けていた。試合終了後は、両軍の選手が握手を交わす中、オースティンと山崎は握手の後、抱擁を交わしていた。

銀メダルとなったオースティンだったが、6試合全てでヒットを放ち、打率.417をマークした。アメリカの打線でも中核の役割を果たし、チームを引っ張っていた。国を代表することにモチベーションが高かったのだろう、これまでになく気持ちが出ていた。日本ではもともと本職ではない外野を守っていることもあり、DHでの起用になったが、今大会のDHのベストナインにも選出された。

アメリカでもオースティンの存在は再認識されたことだろうし、来年以降の去就に影響しないか、ベイスターズファンとしては気になってしまうくらい。来年は球団がオプションを持っているようだが、条件も不明なので安心はできない。

オリンピックの競技が終わり、8日に閉会式を迎える。来週14日からは後半戦がスタートする。2人のメダリストが後半戦のベイスターズを引っ張って欲しい。コロナ禍、感染もケガもなく戦い抜いた2人におめでとうと共にお疲れ様という声をかけたい。

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