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オースティン、エスコバー残留決定

横浜DeNAベイスターズはオースティン内野手、エスコバー投手とそれぞれ2021年の選手契約を結ぶことを発表した。エスコバーは日本ハムから2017年に移籍して来季が5年目。今年、来日したオースティンは2022年について球団がオプションを持つ契約とされている。

ハマに欠かせない鉄腕

日本ハムでは先発あるいはロングリリーフで期待されていたエスコバー。1勝2敗で防御率5.64と苦戦していたところ、7月6日に黒羽根との交換トレードでベイスターズに移籍。戸柱、高城に加えて嶺井の台頭で出番を失った黒羽根と、ラミレス監督と同じベネズエラ出身で親交があったエスコバーのトレード。来日1年目の外国人がトレードとなるのは、あまり多くないケース。

ベイスターズでも当初はロングリリーフのような役割を期待されていたが、短いイニングで特長である155キロを超えるストレートを中心に力で押すスタイルが、セ・リーグにはあまりいないタイプで奏功し、徐々に勝ちパターンの投手に。移籍1年目は1勝3敗ながら2セーブと7ホールドをマーク。防御率も3.44を残してチームのCSから日本シリーズへの進出に貢献した。

翌年以降、年々ストレートのスピードも上がり、安定感も増した。2019年にはキャリアハイとなる74試合に登板。実にチーム試合数の半分以上に登板した。5勝4敗33ホールドで防御率2.51を残し、文句のない成績でチームの2位に貢献した。オフに2020年からの2年契約を新たに結んで残留した。

年度登板勝利敗北セーブHHP投球回防御率
2020561401718542.33
通 算224121627082238.23.13
エスコバーの成績

2020年は、春季キャンプ中盤で膝の故障があり、ファームでリハビリ。3月20日の開幕は絶望と言われたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で開幕が3ヶ月遅延。外国人枠の関係で開幕1軍には登録されなかったが、6月28日に登録されると毎日のようにマウンドに上がった。ピープルズが先発したり、外国人野手3人がスタメンの場合は、パットンと交代でベンチを外れながらも、12球団トップの登板数を誇った。

内容としても、前年以上に安定感を見せ、山崎やパットンが不調に苦しむ中でも、ブルペンを支えた。防御率も1点台をマークしていたが、9月以降に少し失点を重ねて2点台になった。それでも防御率2.33をマークしつつ、これだけの試合数を投げたことは称賛に値する。

10月26日に、家族の健康上の理由で帰国し、最多登板はパットンに譲った。もともと2年契約ではあったが、アメリカに戻らなければならないとか、MLB志望ということはなかったようで、契約通り2021年もベイスターズでプレーすることが正式に発表された。

責任のある重要な場面を任されていたことの裏返しだが、1勝4敗と重要なところで打たれてしまった試合もあった。年々進化を続けるエスコバーだけに、2021年は29歳と最盛期を迎えるところでさらなる安定感が期待される。

全力プレーでファンを魅了した新星

YATTA!ベイスターズファンがこの言葉を口にするくらい喜んだのは、オースティンの残留。憶測だけで記事を書いて売り上げている夕刊紙では、球団の収入減により放出でオースティン側から他球団に売り込みをかけているだとか、もともとMLBに復帰する意向だとか、勝手なことを書かれていたが、結果はこれほど早い時点での残留決定だった。

レギュラーシーズンが終わらないうちに正式な残留発表が出るとは思っていなかったので、虚を突かれた感じだが、非常に嬉しい報せだった。しかも、報道によれば2022年の契約も球団がオプションを持つ形になっているようだ。もともと、来日した時点でも2021年のオプションを持っていると言われていた。1年スライドさせて延長した形になっている。

試合打数安打本塁打打点四死球三振打率長打率出塁率
652386820563069.286.605.364
2020年オースティンの成績

筒香がMLBに移籍し、その穴を埋めるべく獲得した新外国人選手。球団の綿密なスカウティングにより入団が実現した。キャンプからそのバッティングは注目され、ラミレス監督も高い評価を与えていた。ロペス、ソトという実績ある優良な外国人選手の存在も大きく、様々なアドバイスを受け、日本の野球を理解して行った。

キャンプの実戦から積極的に試合に出場し、日本の投手のボールを見続けた。オープン戦ではいきなりそのパワーを見せつけ、無観客のハマスタで、レフトへ場外ホームラン。オープン戦で4本塁打は全体のトップだった。新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言を受けて開幕は延期となったが、6月の練習試合でも結果を残し、開幕スタメンが確定。3番での起用をラミレス監督がファンミーティングで公表していた。

しかし、肘の張りで開幕スタメンからは外れることになった。開幕戦は代打で出場し、サードゴロだった。2カード目となる6月23日の中日戦からスタメン復帰。いきなり単打のみの4安打の活躍。チームもオースティンの活躍で上昇気流に乗る。

7月13日に人差し指の腫れが悪化して登録抹消。7月23日に復帰したが、7月31日にはさらなるアクシデントが待っていた。甲子園で打球を追いかけてフェンスに激突。この時に脳震盪となり、むち打ち症状が残った。様子を見ていたが8月5日に登録抹消。これが思いのほか長い離脱となってしまった。

復帰できたのは1ヶ月以上経過した9月12日。しかし、初回にいきなり5号3ランを放ち、存在を強烈にアピール。チームにとっての希望だった。

だが、1ヶ月以上離脱していたブランクは大きく、その後は成績を落として行った。9月は僅かに打率.125に終わった。10月に入ってやっと本来のバッティングが戻って来た。10月4日にはハマスタで1試合3発をマークするなど、8試合出場で8本塁打というハイペースで量産した。

最終的に10月は打率.363で11本塁打27打点の大活躍。月間MVPも狙えると思っていたが、今年の月間MVPは、最後は10・11月となっており、11月18日に発表される。オースティンは11月、16-4で.250、0本1打点と失速し、11月6日登録抹消となっているので残り2試合には出場しない。月間MVPは微妙なところになっている。

それでも出場65試合で20本塁打は、さすがヤンキースでメガプロスペクトと言われただけの能力を見せつけてくれた。フェンス激突などのケガの影響がなければ、どれだけ打ったか分からない。全力プレーは彼の魅力でもあり、ケガと隣り合わせだが、そこは仕方ない。チームとしても、彼がフルシーズン出場できるかどうかはギャンブル的な要素はあるだろう。

コメントでの「YATTA!」など、夫人も含めて日本での生活をエンジョイする姿勢も良く、夫婦揃って日本が気に入ってもらえたのではないかと思う。ファンとしても彼のプレーには魅力を感じるし、何よりも新型コロナウィルスの影響で、満員になったハマスタでプレーしてもらえていないことが心残り。来季すぐは難しいかもしれないが、34,000人が詰めかけた「日本の応援」をグラウンドから体感してもらいたいし、彼に注がれる声援も受けてもらいたい。

特例2020が継続される2021年。オースティンのケガは想定して陣容が組まれるのではないかと思う。フルシーズン活躍したオースティンの数字が見られれば最高だ。

一方でまだ未定の選手たちは

パットンは、日本のファンに4年間の感謝を伝えるコメントを残し、アメリカへ帰国した。それ以前にも夫婦そろってお別れに近いツイートをしており、球団から延長オファーがなかったか、芳しくない状況であることを窺わせる。MLBからもオファーがあると報道されており、来季はアメリカに戻ってプレーする可能性もある。

ソトは唯一、出場選手登録を外れていない為、残りの試合も出場すると思われる。逆転でのホームランを狙っていたのかは分からないが、岡本が31本まで伸ばしているのでこれはさすがに無理だろう。ソトの去就が他の球団も含めて一番の関心事になってくるだろう。

3年連続のホームランを逃し、成績的には過去2年からは下がっているが、実績も十分で主砲としての存在感は大きい。一方で、球団が大きく減収であったことは事実で、どう優先順位を付けるかだろう。梶谷のFAもある。

資金力のあるチームに移籍、MLB復帰など、オースティンと同じく根拠のない噂が飛び交っているが、実際はどうだろうか。オースティン、エスコバーと同じタイミングで発表されていないので、順調というわけではないのかも知れない。ここはソトのオモチャである柴田に交渉してもらうしかないか。

あとはロペスはどうするか。国内FA権を取得し、来季から外国人枠を外れる。球団が再契約を望み、ある程度の条件を出せれば、ロペス自身は残留を希望しているようだが、折り合うかどうか。こちらも現時点で発表されなかったことが、どうなのか気になるところだ。

ピープルズはファームでの登板後、特に帰国したという情報はないが、残留となるだろうか。開幕からの滑り出しは良かったが、年間を通した活躍はできなかった。しかし、ポテンシャルは感じたし、先発投手層は薄いので、パットンが退団することになった場合、ロペスが外国人枠を外れることもあり、残留で合意できればベストだと思う。

残り2試合はあるが、ここから来季の編成は既に始まっている。土曜に全日程終了し、新監督を始め、一気に新たなベイスターズの姿が形成されていく。

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