ベイスターズは30日、全体練習再開後の2試合目となる紅白戦を行った。2イニングをパーフェクトピッチングで抑えた今永が、6月19日予定の開幕戦に先発することが発表された。また、石田も先発し、2イニングを無失点に抑えた。前日に続き、先発ローテーションの投手が結果を出した。
5/30 紅組1-1白組@ハマスタ
文句なしで2年連続の開幕投手
3月20日の開幕であってもほぼ今永で間違いないと言われていたが、6月19日に迎える開幕戦も、今永が先発を務める。もはやベイスターズのエースという枠には収まらず、プロ野球でも屈指の左腕と言ってもいいだろう。コンディションに問題がなければ、2年連続の開幕投手は必然。
紅白戦でも白組の先発として貫禄の投球を見せた。紅組は、梶谷、桑原、ソト、ロペス、宮崎、伊藤光という並びだったが、6人でパーフェクトピッチング。ソトからは、チェンジアップが決まって三振を奪った。24球で片付けた投球は、味方で良かったと感じる内容だったに違いない。
ラミレス監督も、開幕投手であることを隠す必要もないと言うほど、圧倒的な内容でその大役を授かった今永。決定権を与えた木塚コーチ、川村コーチも意見が一致し、迷うことなく決定に至った。今永はオンライン取材で、開幕投手を告げられたことを明かし、より一層身が引き締まる思いを口にした。
最後、「パワー!」未遂している感じだが、自信も漲る面持ちで期待大。年間を通して安定したコンディションを維持して、常に先頭に立っていて欲しいと思う。
天候の状況もあるが、来週木、金あたりに先発し、最後はドームの試合で長めのイニングを投げて最終調整となるんじゃないかな。チームの大黒柱なので、個人的には名古屋には行かせず、6/11(木)の東京ドームで投げて開幕がベストだと思う。
先発ローテ当確もリリーフ起用に含み
一方、紅組の先発を務めた石田も、2イニングを無失点の投球。こちらも開幕ローテーション入りに向けて順調さをアピールした。
初回に神里、柴田から連続三振を奪い、オースティンには三塁内野安打を許したものの、佐野を二飛に抑えた。2回は1アウトから嶺井に右前安打を打たれたが、後続を断って無失点で降板した。28球と今永に遜色のないテンポの良さを見せた。
ラミレス監督も高評価を下しており、ローテーション入りが確実視されるが、一方で今のところは先発だが、変更も示唆していた。昨年のようにリリーフも含めてジョーカーとして使いたい気持ちが覗いた。
もちろん、リリーフに石田がいる場合の心強さも分かる。先発投手が他に5人高いレベルで用意できるなら、その選択肢は否定しない。ただ、今年は終始ビッチリ6連戦が続き、試合数が若干少ないことで、一つ一つの勝利の重みが出てくる。先発投手は5枚、しっかりと揃えることが最重要と考える。
ここから、よほど坂本、櫻井、京山といったあたりが高いレベルの投球を見せない限り、石田は先発ローテーションに入れて、5枚をしっかり作るのがベストだと思う。リリーフの左腕が少し心許ないというのもあるし、外国人野手3人の場合にパットンかエスコバーのどちらかしか使えないということもある。外国人選手は、5人登録、出場4人という案があるようだが、パットンとエスコバーが同時に使えないのには変わりない。
1998年のスコアを振り返っていても、先発投手がしっかりしていて、勝利が付いていた。当時の大魔神とまではいかなくても、今のベイスターズにも康晃がいるわけなので、先発投手がしっかり投げられれば、それだけ勝利が付いてくるはずだ。
もちろん、シーズンが始まれば不調やケガなど、状況は日々変わっていくので、変更の可能性を排除する必要はない。開幕時点では先発ローテーションにきっちりと入れて、スタートした方が良いと考えている。
紅白戦は投高打低、野手はここから
28日の紅白戦は6-1というスコアだったが、坂本が5失点した他は1点ずつ。30日の紅白戦も1-1のスコアだった。先発ローテーション候補が、短い2イニングで続々と登板してきたこともあり、打つのは容易ではなかった。
何より2ヶ月ぶりの実戦で、野手の目がまだ慣れていないところはあるだろう。投手はブルペンに入るなどの練習はできるが、野手は1軍投手の生きたボールを打席で見る機会はなかった。先週からシートバッティングなどは始まっているが、まだまだ本調子にはならないだろう。
来週からの練習試合で実戦勘、特に投手のボールを見る目を慣らしていく必要がある。ラミレス監督も60打席くらいは必要と自身の経験から語っていた。12試合の練習試合でどこまで仕上げられるか。主力打者の状態にも注目していきたい。
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