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最高の逆転勝利が目前で消える 三嶋、連夜の被弾

05/12 横浜DeNA5-5読売(ハマスタ)

先発の濵口が、またも悪癖が出て初回3失点。この日3・4月の月間MVPが決まった、5勝負けなしの高橋を相手に苦しい立ち上がりとなるが、2回に宮崎が2ランで1点差と迫る。濵口は2回以降、7回まで2安打に抑えて味方の反撃を待った。2番手の石田が8回のピンチを連続三振で切り抜けると、その裏ソトに逆転2ランが飛び出した。続く牧も井納から連続ホームランで続き2点リード。前日に2発を浴びた三嶋が登板し2アウトを取ったが、丸のヒットに続き、岡本がバックスクリーン右へ同点2ランを放ち、引き分けに持ち込まれた。

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ポジ

またも初回に失点も逆転を呼ぶ粘投

またも初回に失点を許した。先頭の梶谷に甘く入ったストレートを三遊間に運ばれ、深いところで大和が好捕するも内野安打。ウィーラーがフライアウトの後、丸もファウル2球で追い込んだが、ここからボール球を見極められ四球。岡本もインサイドを2球使ってストライクを先行させたが、チェンジアップが浮いてセンター前タイムリー。中島も2ストライクを取ってからスライダーが若干、中に入って繋がれた。

1アウト満塁から若林はセンターへの犠牲フライ。何とか2点までで止めたかったが、吉川に対してもスライダーが甘くなって3点目のタイムリーを打たれた。梶谷を除けば、全てストライクを先行させていた。有利なカウントを作れているのに勝負球のコントロールができなかった。打者が振らないような明らかなボールか、甘く入るかという極端な投球になってしまった。

2回以降はストライク先行の投球に加え、勝負球もきっちりと投げられていた。前回、前々回と良かった投球ができた。それにしても初回はことごとく捉えられてしまった。濵口のメンタル面もあるだろうし、読売の打者の集中力もさすがのものだった。

防御率1点台でトップという高橋相手では、これが致命傷で終わる可能性もあった。7回まで投げて、この3点だけで抑えたことが、結果として8回の逆転に繋がったことは十分に評価できるが、やはり立ち上がりに3点を追う展開にしてしまったことは、チームにも影響を与えてしまった。あまり意識し過ぎると却って良くないが、相手に先制点を与えて主導権を握らせないよう、研究と努力をさらに重ねて欲しい。

ソトが唯一の失投を見逃さずに逆転2ラン

8回、鍵谷が1アウトからオースティンを歩かせると、佐野の打席で高梨にスイッチした。まず佐野を抑え、後続の右打者にもそのまま続投する形になった。佐野は3球とも厳しいボールで三振。ソトの初球もインサイド低めのコース一杯に決まるストライク。4球は全て素晴らしい球で、打てるボールではなかった。しかし、ソトへの2球目に初めて投げたストレートが、アウトサイドの高めに甘く入った。ソトが見逃さずにライトへの逆転2ラン。右方向の打球だが、打った瞬間という当たりだった。

この日、やっと牧とソトを入れ替え、5番に入っていた。「番長、お前は判断が遅い!」と言われそうな動きだが、この回には功を奏した形になった。高梨はここで降板し、移籍後ハマスタ初登板となる井納に交代。井納にとっては古巣との対戦になったが、打者はルーキーの牧。ある意味投げやすそうなマッチアップとなったが、追い込んだ後ファウルで粘られフォークを連投したが、落ちずに真ん中に入ったところを牧が完璧に捉えた。レフトスタンド中段へのソロでリードを2点とした。

前日、2発を打たれている三嶋だったので、この追加点は非常に大きいものになるはずだった。勝利には繋がらなかったが、打順入れ替えにより双方にメリットがあったと思う。しかし、考え直さなければいけないのはそこだけではないはずなのだが。

守備で魅せた大和、2番で貴重な出塁も

この日は左腕の高橋が先発だったが、知野の抜擢はなく、大和が2番ショートでスタメン出場。最近は守備でも精彩を欠くことが散見されたが、この日は魅せた。初回、先頭の梶谷の三遊間を破ろうかという当たりに飛びつき、素早く一塁へ送球。並みの速さの選手であれば刺せただろうが、梶谷だったために内野安打になったが、見事なフィールディングだった。

5回、濵口が苦手にしている丸を歩かせ、岡本という場面。ここも三遊間へのゴロに追いつき、体勢が悪いところからセカンドへ送球。牧もショートバウンドをすくって素早く一塁へ転送。ソトもショートバウンドを処理して併殺を完成させた。この大和からの3人の守備は見事だった。濵口が7回まで投げ切れたのもこの守備があってのものだった。

大和は7回にも岡本の強烈な打球に体を回転させながらキャッチ。今年は似たような打球で弾いてしまったことが記憶に新しいが、守備が冴えていたこの日は、きっちりとアウトに取った。

2番打者がヒットはおろかまともに出塁すらできない状況が続く中、3回は2アウトからヒットで出塁。6回は先頭打者で四球を選び、チャンスメイク。いずれも得点に結び付かなかったのが残念だが、ウィークポイントになっていた2番ショートの役割を果たした。柴田、倉本が離脱している中、野手最年長の大和が他の選手とカバーし合いながら、何とか埋めて行ってもらえればと思う。

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ヤジ

同点弾を浴びた三嶋、力みから制球乱す

前日、同点の9回にマウンドへ上がり、若林、吉川に連続ホームランを打たれて3敗目を喫した三嶋。8回一気に逆転し、やや急にセーブシチュエーションがやって来た。名誉挽回の機会が訪れ、開幕戦でのサヨナラホームランの被弾から続いていた読売戦での5連敗を止めるべく、気合を入れてマウンドへ向かったことだろう。

それが、いつも以上の力みに繋がった。1番から始まる読売にとっては好打順。先頭の梶谷に対して、ややボールが高いなという印象。3-1とボールが先行したところにも、いつもよりコントロールが乱れているところが表れていた。最後はストレートで空振り三振。途中、代走から守備に就いていた重信はサードゴロに打ち取り2アウト。中軸を迎える前にランナーを出さずに切り抜けたので、これはリベンジできたと思った。

だが、丸の初球はど真ん中に入り、ライト前ヒット。これはたらればにしかならないが、逆にこの一番甘かった球をスタンドに叩き込まれれば、次の岡本に細心の注意を払えたのかも知れない。丸を一塁に置いて、その岡本に投じた初球のストレートは、抜け気味にインハイに浮いたがストライクを取れた。2球目、戸柱はアウトサイドに構えた。もう1球ストレートを意識させた上で変化球を投げたかったのかも知れない。

ところが、そのストレートは力み過ぎてシュート回転し、真ん中に入って来た。これをしっかりと捉えた打球はバックスクリーンの右に飛び込む起死回生の同点2ラン。ホームランだけはダメという場面で、痛恨の失投となった。これは三嶋のコントロールミスなので、クローザーという立場からすれば、敗戦の責任を負うしかないところだろう。

昨年途中にクローザーに転向してから、厳しい場面にも関わらず、リリーフとして投げていた時に出ていた力みがあまりなく、コントロールされた力のあるストレートにスライダー、フォークが効果的だった。チームの今季初勝利の時も、かなり力んでいてコントロールがバラついていたが、その時以来の姿だった。一番投げてはいけないところに、岡本の打席で投げてしまった。シュート回転した分、球威も足りずに差し込めなかった。

今年は9回打ち切りとなっている分、同点の9回に登板することも多く、あまり勝利数が伸びていない中でも登板数は少なくなかった。セーブシチュエーションでの登板も多くないため、気持ちの持って行き方も難しいだろう。だが、三嶋自身も言い訳はしないだろうし、クローザーとしてそこは乗り越えなければならないところ。昨日の投稿で配置転換の質問に苦言を呈したが、まさかこの兆候を感じての質問でもないだろう。セーブシチュエーションでの失敗はこれが初めてで、まだまだ配置転換に触れるのは早い。

山崎が昨年味わった苦悩であり、三嶋もクローザー2年目に入って初めて味わう、この場に立つ者だけの苦しみを感じているだろう。最悪、山崎がいるくらいに開き直って、三嶋らしく魂を込めた、伸びやかなストレートを投げ込んで行って欲しい。

4番の差が露呈した試合、佐野への期待は

4番キャプテンが2年目となる佐野。試合前まで.320、4本塁打、11打点と及第点以上の数字を残しているが、やはり4番に求められるのはここ一番での勝負強さ。4月は調子が上がらず、特に得点圏での内容の悪さが目立ち、チーム全体の低調さもあって、全く打点が伸びなかった。ここで佐野が打てばという場面で打てず、勢いに乗れない場面がいくつもあった。

ゴールデンウィークからの連続カード勝ち越しでは、全体的にバッティングの調子が戻り、タイムリーも出るようになっていた。まだまだ4番はおろかレギュラー2年目、プロとしても5年目であり、過度な期待は酷な面もある。だが昨年、誰もが予想しなかったブレイクを果たし、ハードルは大きく上がってしまっているのも事実。

色々な意味で注目され、重圧も他の球団とは異なるとされる読売の4番を務める岡本も、高卒7年目。今年は試合前まで.246と打率は低調だが、7ホームランで30打点をマークしていた。前のカードのヤクルト戦でも、8回、9回と連発しサヨナラホームランで試合を決める勝負強さを見せていた。

この日は最初の2打席でヒットをマークし、良い形で打席に入れている日だったのかも知れない。だが、最後の一発同点という場面で、相手の失投をしっかりと捉えて一撃で試合を変えるという、みんなが期待する仕事をやってのけた。いつも打てるものではないが、こういうところを見せられると、4番はこれだと感じてしまう。

日本では4番が神格化され過ぎているのは確かだろう。ラミレス監督もそれについては文化を理解しており、4番については特別な扱いをしてきたくらいだ。佐野には佐野の持ち味があるから、ホームランで苦境を打開せよとは思わない。だが、チャンスで彼らしい確実なバッティングを見せて、1点ずつでも良いから、高い確率でチームの得点に貢献して欲しいと思う。

得点を取ることを考えれば、佐野が2番か3番に入り、4番にオースティンを入れた方が合理的なのかも知れない。だが、4番の筒香が抜けて、そこに彗星の如く現れた佐野には期待したいと思っている。三浦監督が負けが込んでもそこには触れないのは、そう思っているからだろう。それは甘いと言われるだろうし、それで負けている部分もあるとは思う。佐野に期待するからこそ、この試合のように岡本と4番打者としての貢献の差が、現在のチームの差になっている現実をしっかりと見つめて欲しい。振り回して一発を狙えということではなく、少なくとも相手投手が対戦を嫌がり、簡単には打ち取れないというバッティングを見せて欲しいと思う。

やれることは全力でやってほしい

9回裏2アウトランナーなしで桑原。詰まらされた打球は、ファースト後方へのフライ。ファーストとセカンドが、どちらが捕るかというところで、まさかのお見合い。打球もフェアグラウンドのギリギリに落ちた。ファーストベースからそれほど距離がない場所へ落ちたが、桑原の足であれば、最初から全力で走っていれば、セカンドまで行けたはずだ。

最後の打者になるかどうかというところで、打ち上げてしまった悔しさが先に来てしまい、すぐに走り出さずに打球を見てしまった。ファウルになるかどうかというところではあったが、決めつけず、諦めずに走らなければ。

同点とされてしまった失意を三嶋にぶつけ切れずに、桑原のこの走塁に当てる人も多いようだが、言われても仕方ない部分はあるが、桑原だけの問題でもない。チームとしてそういうところが徹底されていないことの表れだ。試合後のインタビューでは全員でやるしかないと声を絞り出しているが、チームとしての姿勢に足りない部分はあるのではないか。そういう部分から、雑な野球が出てしまっているように感じる。

ラミレス監督は、ミスに対してポジティブな捉え方で、Tomorrow is another dayというように切り替えて別の場面で取り返すことを求めていたが、今のところ三浦監督はそういう感じでもなく、かと言って徹底するような動きも感じられない。ファンに見えないところで少しずつ意識改革できているのなら良いのだが。今すぐには難しくても、就任後に言っていたように意識を変えないと強くなれないという部分が、少しずつ変わっていくことを願っている。

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キジ

勝利目前からの引き分けに落胆

さすがにこの試合は勝てたかなと思ってしまっただけに、引き分けとなったことには、ほぼ負けたようなガッカリ感がある。多くのファンもそうだろう。

初回に3点も取られれば、なかなか打線がそれを反撃するのは難しい状況が続いていたので、一発頼みなところは課題としても、3発で5点を奪っての逆転、読売戦での初勝利は再び勢いが戻るキッカケになりそうだった試合。

3戦目は中川が3度目の先発。過去2回は少しずつ良くなってきているので、今度こそプロ初勝利を期待したい。サンチェスは今季、2勝2敗で好投と大量失点が交互になっており、順番的には大量失点。だが、DeNAは昨年もサンチェスをあまり打てていないので、苦戦は予想される。

読売戦は過去2カードとも2敗1分に終わっているが、次の対戦は交流戦後になるので、何とかここで初勝利を挙げたい。天気予報は良くないが、夜には試合ができそうな感じになっている。

DFAの筒香にはラブコールも

レイズの筒香が、メジャーの40人枠から外れることになったというニュースが伝わって来た。今年の成績を考えると、本来ファーストで予定していた崔志萬の復帰が見えた段階で、というのは想定されたことなのだろう。

まだ筒香本人が何もコメントしていないし、今後どうするのかも決まっていないのだが、DeNAとして筒香の意志が尊重されることを前提に、戻って来て欲しいという気持ちに変わりないことをいち早く表明したことは、個人的には良かったと思う。三浦監督はノーコメントだが、現時点ではそれはそうだろう。

守備位置がない、現状では日本で打てるかも怪しい、コロナ禍で減収の中、年俸は払えるのかなどいろいろな意見があると思う。筒香の存在は、特にベイスターズにおいては単純な戦力プラスアルファの部分があると思っているので、球団として可能な範囲であれば、日本に戻ることを決意した際にはオファーを出して欲しいと思う。そこから先は筒香の判断なので、彼の決断を見守るというだけ。

個人的には、長年の夢ということで移籍したので、マイナーリーグだとしてもアメリカでメジャーへ戻る道を探ってもらいたいなという気持ちはあるが、契約、年齢、現状の状態、コロナ禍などいろいろな要素があるので、簡単には行かないのだろうと思う。

まずは筒香の考えと今後の動きを見守って行きたいと思う。

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