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牧秀悟、史上初ルーキーでサイクルヒット達成 70人目令和初

08/25 阪神2-10横浜DeNA(京セラ)

まさかあの京セラドームでこんな試合になるとは。既に3勝を献上している伊藤将に対して、大貫2点打、牧3ランで5点を奪いKO。4回にも牧の2点打などで一方的な展開にすると、9回に牧がライト線への三塁打でサイクルヒットを達成。大貫は3回に中野のタイムリーなどで2点を失ったが、その後は6回までパーフェクトピッチングで4勝目を挙げた。

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ポジ

右方向の長打3本、最後を三塁打で決めた

牧がプロ野球70人目で75度目のサイクルヒットを達成した。令和になってから初の達成で、ルーキーが達成するのはNPB史上初という快挙。4安打5打点の大活躍でまさに牧の日となった。

最初の打席は2回1アウト1塁。伊藤将のアウトサイド高め136キロストレートを上から叩くようにリストで押し込んだ打球は、ライトへ伸びて行き、フェンスに直撃した。宮崎は打球を見極めてからのスタートで、先制点にはならなかった。打順的にもスタンドまで届かないと得点にならないのではと思ったが、まさかの大貫の2点タイムリーを呼んだ。

3回は2アウト1、3塁のチャンス。またもアウトサイド、今度は初球、やや低めのストレートを同じように打ち、打球はスタンドまで届き、伊藤将をKOする3ラン。チームが0勝3敗、防御率1.20と抑え込まれていた伊藤将とのルーキー対決を制し、大きく貢献した。

2点を返された後の4回も打席が回り、3イニング連続のヒットとなるセンター前2点タイムリー。試合の流れとしてはこの一打が大きく、完全に主導権を握れた。これも150キロの速球をセンターへ素直に打ち返した良いバッティングだった。2アウトランナーなしから内野安打、四球2つで得たチャンスで得点したことも価値が高い。

これで早くも3打数3安打で、猛打賞8度は球団の新人新記録となった。そして、三塁打を残してサイクルヒットにリーチがかかった。期待された6回の打席は、初球の高めを打つもファウルフライに倒れた。

最後の打席は9回の先頭。2球目に高めへスライダーが甘く入ったところを、またも右方向へ弾き返し、ライト線ギリギリにフェアゾーンへ落ちる当たり。これを佐藤輝がファウルと思ったのか、忖度はないだろうが、打球の処理にもたつき、牧は悠々とサードへ到達。

塁上でガッツポーズで喜んだ後、花束を受け取るルーキーに、阪神ファンからも拍手が送られた。甘い球を見逃さず、逆方向へ3本の長打を打ったことにも価値がある。これぞ牧のバッティングで、大きな魅力だ。

新人王争いは、栗林、佐藤輝が先行していて厳しいが、これで打率を.292まで回復し11位に浮上した。3割をマークした上で、この史上初のルーキーでサイクルヒットというインパクトがあれば、望みがないわけでもない。チームを押し上げる活躍がシーズン終盤にできれば。謙虚に、しかし確実に進む牧の活躍が今後も楽しみだ。

まさかの自援護、2点失うも立ち直り

立ち上がり2人のランナーを背負ったが、佐藤輝をアウトサイド低めのストレートで見逃し三振に取って切り抜けた。そして、2回は打席で活躍を見せる。

牧の二塁打で1アウト2、3塁としたが、伊藤光が初球を打ってショート正面のゴロ。2アウトとなって大和は申告敬遠で満塁。ここで大貫が、追い込まれてからファウルで2球粘り、アウトサイド低めの難しいツーシームを一二塁間に転がし、ライト前への2点タイムリー。

昨年のファンフェスで、上茶谷にバッティングフォームをイジられていた大貫。バッティングが良いとは言えず、今年もヒットは1本だけ。2本目のヒットがまさかの自援護となる先制2点タイムリーだった。

2回裏は3人で片付け、牧の3ランで5-0と大量リード。3回は伊藤将に代打が出て北條から。ところがボールが先行して歩かせてしまった。5点リードで先頭四球は最悪。本人も分かっていながらの失敗に、少し投球が乱れる。近本に低めをバットの先で拾われ、ライト前ヒットで繋がれた。1、3塁から近本に走られ、中野には三塁線を破られるタイムリー。

さらに1、3塁が続くところで中野もスタート。伊藤光からの送球が逸れ、バックアップの牧が押さえるも、近本がホームに還って2点目。ここからクリーンナップに入って行くところで、不穏な空気に包まれた。

大貫は開き直ったのか、サンズにはアウトサイド低めのコーナーにストレートを投げ込んで見逃し三振。大山には変化球2つで追い込み、3球目のストレートで見逃し三振。追い込んでから裏をかいてストレートで勝負したことが奏功した。佐藤輝も打ち取って2点止まりでこの回を終えた。

4回にも3点の援護をもらい、6点リードとなった4回以降はストライクを先行させた大貫らしい投球で6回までパーフェクトピッチング。終わってみれば6回9奪三振の好投だった。これで阪神戦は2勝0敗、防御率1.52の好成績。自身も3連勝で4勝5敗とし、五分まであと一つのところに来た。来週のハマスタで五分に戻せるか。

スタメン抜擢に応えるマルチヒット

前日から1軍に昇格した蝦名がスタメン出場し、マルチヒットをマークした。最初の打席は追い込まれてからインサイドのストレートで攻められ、3球で見逃し三振。ちょっと厳しいかと思ったが、3回に先頭でカットボールをセンター前へ運び出塁。牧の3ランで生還した。

そして、8回には二塁打の桑原を置いてレフト前へタイムリーヒット。今季初打点をマークした。5回の四球も合わせて5打席中3度の出塁。2番として期待された役目を果たした。エキシビションマッチで2発を放っていた細川を抹消し、ファームで好成績の蝦名を昇格させた。オースティンの欠場もあり、スタメンのチャンスを得て、しっかりと結果が残せたことは、彼の今後に向けても非常に大きい。

オースティンは7回に代打で登場し、4試合ぶりの出場になった。空振り三振に倒れたが、バットは振れていた。これで次の試合からスタメンになるかどうかは分からないが、蝦名や関根、楠本にとってはチャンスが限られてくる。そうした中で、いかに生き残って行くか。復帰したばかりの神里にとってもそうだろう。激しい争いの中でスタメンを勝ち取った選手が結果を出して行くことが、チーム力の向上に繋がって行く。

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ヤジ

牧のインパクトがあまりにも強いが、伊藤光や宮崎のベテランも活躍し、リリーフもほぼ完璧な投球を見せ、文句のない試合だった。本当に京セラドームでの阪神戦だったのか?

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キジ

前日の敗戦で、京セラドームでの阪神戦は2012年にDeNAとしての初勝利以来、7連敗となり、苦手なカードだったが、そうとは思えないような試合になった。想像すらしなかった試合展開になり、牧の歴史に名を残す活躍で派手に飾った。

牧の活躍は言うまでもなく勝因だが、大貫が3回裏の攻撃を2点に留めたことが大きかった。5点リードで先頭四球は言語道断だが、中軸を迎えて冷静に投げられた。このあたりは大不振から脱し、昨年のような頼りになるピッチングが戻って来ていることを裏付ける。

苦手のカードで意気が上がる大勝。阪神に相性も良く、チームで一番勝利に導く先発投手である坂本で連勝を狙いたい。藤浪は登録を外れた為、阪神はガンケルが先発する。一時帰国した為、少し調整が遅れていたようだが、言うまでもなく今季は好成績を残している。オールスター前最後の対戦で、今季初の黒星を付けているが、どんな投球になるか。

この日の右打者を並べた打線から一気に変わりそうだが、ガンケル自体は、僅かながら右打者の方が打たれている。オースティンも復帰すれば、内外野ともに左右のラインナップが整備されて来ているので、オーダーのオプションは増えてきている。坂本が試合を作ってくれれば勝機はあるはずだ。勝ち越して再び東京ドームに戻りたい。

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