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ロメロ、8試合目でNPB初勝利!佐野が決勝2ラン

09/04 中日1-3横浜DeNA(バンテリン)

7月に昇格後は好投が続くも援護に恵まれていなかったロメロが、8試合目の先発で遂にNPB初勝利を挙げた。この日は初回、京田に三塁打を打たれ、続く高松の打席で暴投。早々に失点してしまったが、その後は動く速球を武器に中日打線を打ち取った。7回、ロメロに代打を起用した後、佐野に2ランが出て勝ち投手の権利が発生した。勝ちパターン3人がきっちりとリードを守った。

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ポジ

やっと勝てたロメロ、今後に期待

メジャーでもプロスペクトだったロメロ。昨年の12月に獲得が発表された際には、150キロを超えるシンカーを投げる若い投手ということで、期待も高まった。しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、外国人選手が来日できず。新外国人投手として大切な春季キャンプやオープン戦に参加できず、来日は4月中旬にずれ込んだ。昨年もアメリカへの入国ができず、MLBで投げられていなかった。

来日後にファームで調整し、5月8日に1軍で初登板。3回までは無失点だったが、4回に先制を許し、5回に3点を奪われて敗れた。そこから3度先発するも勝てず、5月28日に登録を抹消され、ファームで再調整となった。

1ヶ月半ほどファームで調整し、7月11日に復帰。バンテリンドームで5回まで無失点と好投したが、6回にエラー絡みで4失点(自責0)と崩れた。エキシビションマッチでもまずまずの結果を残し、後半戦は2試合好投も援護がなく、勝ち星に恵まれなかった。

8試合目の先発となったこの日、立ち上がりに暴投で失点してしまい、2アウトからビシエド、福留の連打でピンチを招いたが、後続を断った。150キロ台の動くボールを投げ、スライダーも曲がりが大きいが、空振りを取ったり、速球で押すというよりも、打たせて取るタイプ。

2回以降は、先頭打者をきっちりと打ち取り、ランナーが出ても落ち着いた投球ができた。外国人投手にありがちなクイックが遅い部分も、日本でさらに改善。この日は5回に高松に走られたが、山本の送球が高くなってしまっただけで、タイミングは際どいところだった。守備やベースカバーも問題なくこなす。

相手の柳が素晴らしい投球で、1点先行された中でも粘り強く投げ、6回まで89球で投げ終えた。もう少し行きたいところではあったが、現状の彼のベストピッチはこのくらいの球数が良いところだろう。7回表に代打が出たが、その後に佐野の2ランが出て、勝ち投手の権利を得た。

7回からエスコバー、山崎、三嶋の勝ちパターンが2点のリードを守り切り、ロメロに待望のNPB初勝利をプレゼントした。MLBでも経験がある投手だが、嬉しそうにインタビューに答える姿にも好感が持てる。ソトやエスコバーなど日本で長くプレーしている選手もいるし、チームに溶け込めている様子で、「アリガトウ」といった日本語だけでなく「どんだけー!」などのネタ的な言葉も覚えたようだ。

1年契約だが、球団がオプションを持っているという噂もある。ひとつ勝てたことで、今後はもっと乗って来る可能性もあり、来季も横浜で投げてもらいたいし、そうなるように結果を残してもらいたい。

代わり端の初球、仕留めた佐野

柳との明大同級生対決となった佐野は、初回は歩いたが2打席凡退。ロメロを援護することができなかった。7回、2アウトから楠本が代打で、キレイな流し打ちのヒットを放って出塁すると、中日は田島から福に交代。

ここで打席に入った佐野は、福の初球、ストレートが甘く高めに入って来たところをしっかりと捉え、右中間スタンドへ飛び込む勝ち越し2ランを放った。1球で仕留めた集中力は見事だった。先週の東京ドームで放った同点弾に続いて、ここぞで長打力が光った。

これで11号。2年連続の20号はちょっとペース的には足りないが、それよりも2年連続の首位打者に向けてヒットを積み重ねて行きたい。今年もチームメイトのオースティン、桑原と争う形になっているが、広島の坂倉が.325をマークして規定打席にあと2と迫っている。オースティンを上回って首位で登場する可能性もあり、こちらも強力なライバルとなりそうだ。

チームの浮上には欠かせない主軸。8月は珍しく不振に苦しんだが、9月に入り状態は上向き。ヒットを積み重ねる爆発力はあるので、チームとともに自身のポジションも上げて行きたい。

ソトの好捕&ファイト、守備も光る

6回裏、2アウト1、2塁で柳への代打福田が一塁線へのゴロを放った。ソトがライン際で好捕し、ロメロにトスしようとしたが、ロメロがベースカバーに入っていなかった。すぐさまソトがベースに走り込み、最後は果敢にヘッドスライディングでベースタッチ。ファインプレーでロメロを救った。

ロメロは打たれた瞬間、一塁線を破られたと思ったのかも知れない。そうすると自身はホームのベースカバーに入る必要があり、少しスタートが遅れたのだろう。すぐに一塁側にスタートし、抜けてからホームのカバーに行くべきなのだろうが、それほどにソトが見事に捕ったということでもある。

ソトも、走ってベースに入ると福田と衝突してケガをする可能性があるため、スライディングしたのだろうが、頭から行くのはそれはそれでリスクもある。ケガもなく、ロメロを助けたナイスファイトというプレーだった。

ビシエドの三遊間への深い打球を処理した倉本、途中から入った柴田、大和も好守を見せ、9回先頭の渡邊のライナーへ一直線に走り込み、少し伸びた打球に反応した桑原など、守備も光る締まったナイスゲームだった。

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ヤジ

最終的には、試合に勝つことが全て。途中の経過など結果論に過ぎない。こうして勝てた以上、山本を信頼し、ロメロだけでなく最後まで投手陣をリードし続けたことが勝利に繋がったということなるし、佐野が見事に監督の思いに応え、ロメロを援護したということだろう。

それでも試合を観ていて感じたこととして書いておく。6回の攻撃は、2アウトランナーなしからオースティンが歩き、柳と相性がいい宮崎が甘く入ったボールを逃さず、左中間を破る同点タイムリー二塁打。ソトはボールが先行して申告敬遠。さらに牧も歩かせて2アウト満塁となった。

5回まで8三振を奪われ、攻略の糸口すら見えなかった相手に対して、逆転する千載一遇のチャンス。ここで打席には、山本。前日にホームランを放ち、2回にヒットを放っているとは言え、打率は1割台前半。バッティングで多くのことは期待できない。

ロメロが6回も続投する予定だったこともあり、キャッチャーを代えたくないという気持ちが強かったと思う。そこは理解できるが、点を取らないことには勝てないし、こんなチャンスはなかなかない。左の楠本がいたし、勝負を賭けるべきと思った。

前日に高城と戸柱を入れ替えたように、キャッチャー3人制にしている。ここで代打を出さないのであれば、それをしている意味がない。リード面含めて山本の代わりがいないわけでもなく、伊藤光が残っているわけなのだから、代打の切り札を出すべき場面だったと思う。

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キジ

5回までの柳の投球を見ていれば、2試合連続の完封負けもよぎるような展開。それだけに、6回にオースティンが低めの変化球を我慢して歩いた後、宮崎が真ん中に入って来たストレートを完璧に捉えた、2アウトランナーなしからの同点が非常に大きかった。

今度こそロメロに勝ちを付けたいという試合で、代打を出したそのイニングに佐野の2ランで勝ち越せたことも、本当に願った通りに事が運んでくれた。そして、最近はなかなか勝ちパターンの3人がすんなり行かないことが多いが、山崎がヒットを打たれても併殺で切り抜け、きっちりとリレーを繋いだ。3-1という点差以上に完勝と言えるのではないか。

これで再び中日と0.5ゲーム差に戻り、3戦目に4位浮上を懸ける。今季はバンテリンドームで最後の試合となる。昨年は鬼門で1勝11敗だった球場で、今年は5勝5敗1分。勝ち越して終わることができるか。

先発はY.ロドリゲスと今永。今永は後半戦の3試合、いずれも5回まではほぼ完璧な投球をしながら、終盤に捕まることが続いている。ストレートの走り、ボールのキレは悪くないだけに、後半の勝負どころを投げ切って欲しい。今年はまだ勝っていないY.ロドリゲスに対して、打線は早いイニングで得点を重ねて、今永を楽に投げさせて欲しい。

大貫、京山、ロメロと先発が機能し始めた中で、エースの今永もチームを勝利に導くような投球を期待したい。先発が4枚揃えば、勝ち星が先行する形ができる。その中心に立って欲しい今永が後半戦初勝利を掴めるか。

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