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石田もCSの先発に名乗り 左打線が高橋宏を攻略

09/29 横浜DeNA6-1中日(ハマスタ)

石田がCSの先発ローテーションに名乗りを挙げた。初回に森のエラーから2アウト3塁とされ、ビシエドのピッチャーゴロを石田が弾いて内野安打となり、先制点を許す。しかし、2回以降はストライクを先行させ、緩急を使って中日打線を翻弄。味方が逆転し、7回を僅か2安打で1失点、自責点0の好投で7勝目を挙げた。牧以外は左打者という打線は、楠本のソロで追い付き、戸柱のタイムリーで勝ち越し。5回は佐野、牧のタイムリーなどで4点を奪って高橋宏を攻略、試合を決めた。

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ポジ

CSの先発経験が豊富な石田がローテ入りへ

石田が7回1失点(自責0)のHQSをマークし、CSの先発ローテーション入りをアピールした。この日は途中、雨が強くなるコンディションだったが、キレのあるボールを投げ込んだ。中日打線が活発でなかったこともあり、ストライクを先行させて大胆な投球だった。

カーブ、チェンジアップを戸柱がうまく配球し、緩急も使えていた。スピードガン表示では140キロを切るストレートも多かったが、打者の体感としては速く見えていたのではないか。

2016年のCSでは1st第3戦に先発、2017年はFinal第1戦、第6戦に先発し、日本シリーズでも第5戦に先発。2019年も1st第1戦に先発している。ポストシーズンの経験は豊富なだけに、この時期に状態を上げて来てくれているのは心強い。

10月8日からのファーストステージは、まだ相手は決まっていないが、石田はハマスタで5勝1敗、防御率1.97と素晴らしい数字。さらに阪神戦で3勝0敗で防御率1.11。阪神が来るならファーストステージで先発させたいところだろう。

上茶谷、ガゼルマンは一旦、登録抹消し、登板日に再登録する形にしているが、9月30日に抹消すると、再登録が可能なのはファーストステージ第3戦の10月10日となる。どのようなプランなのか、公示にも注目したい。

頭部死球のソトは抹消せず、左打者の打線が機能

前日、柳から頭部死球を受けたソトは、頭部打撲という診断で、脳震盪特例で登録を外れることもなく、ベンチ入りした。試合前には、柳から謝罪を受けたソト。

この日は、試合には出場しなかったが練習はしており、大きな影響はなさそう。ただ、バッティングにどの程度影響するかは今後を見てみないと分からない。問題がなければ週末にも出場するのではないか。

桑原と宮崎もスタメンを外れたため、高橋宏の対策というわけではないだろうが、4番の牧以外は石田も含めて全て左打者という打線になった。青柳と対する時も5番に入っていた楠本が、2回に先制の6号ソロ。3-1のカウントからストレートを狙い、完璧に捉えた。今年はこういった思い切ったスイングで長打も見せてくれている。

昨年後半に代打でヒットを量産し、9月にオースティンが離脱した後は、外野でレギュラーとして出場した。今年もオースティンがスタメンに名を連ねられない中、出場機会を得て結果も残している。全てにおいてキャリアハイの成績を残しており、クリーンアップの3人の脇を固める存在としてCSでも期待がかかる。

石田とバッテリーを組んだ戸柱が、4回の1アウト満塁のチャンスで勝ち越しタイムリー。最近は少しバッティングの状態は落ちて来ていたが、ここは併殺だけは打たないようにという意識で思い切りスイングした。ヒーローインタビューでは「最高でーす! I ☆ YOKOHAMA」と、「愛してるよ」の流れを変え、久々に I ☆ YOKOHAMA を復活させていた。

戸柱も2016年にルーキーとしていきなりCSへ出場し、ここまで経験を重ねて来た。濵口と場合によっては石田が先発する日にはスタメン出場するかも知れない。投打の活躍を期待したい。

5回は、石田のセカンドゴロを石垣がエラー。関根がヒットで繋ぎ、ノーアウト1、2塁から森がバントを失敗。しかし、佐野がストレートを狙い澄まして振り抜き、右中間へのタイムリー二塁打。今季155本目のヒットで、トップの岡林と中野に並んだ。牧もライト前に落ちる2点タイムリーで、87打点は大山と並ぶリーグ2位。村上は異次元なので届かないが、4番として立派な数字。

さらに戸柱のファーストゴロで、ビシエドがファウルと判断し、弾く間に1点を追加し、この回一挙4点。高橋宏をなかなか打てなかったが、最後の登板で6得点を挙げた。

8回には久々に1軍へ合流し、代打で出場した藤田が、あわやホームランというライトポール際の打球がファウルとなった後、高めの変化球をセンター前に運んだ。CSで彼の経験を生かすという意図もあるのだろう。優勝経験もあるベテランの存在は、試合に出なくても無形の力になる。

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ヤジ

森にとっては苦い試合になってしまった。25日の神宮でも、9回にオスナのゴロで送球が浮いてしまい、記録はヒットもサヨナラ負けのきっかけを作ってしまった。

この日は、先頭の岡林のバットの先に当たった、不規則な回転のゴロを捕ったが、送球に入る時に弾いてしまった。俊足の岡林なので、一瞬の遅れが命取りになる。簡単な打球ではなかったが、人工芝のホーム球場なので、打球の様子からこういった事態を想定する必要があるだろう。まずしっかりグラブで捕って打球の動きを止めてから送球。岡林の足が速いだけに急いで送球しようとしたのだろうが、堅実さとスピードが同時に求められる。難しいことだが、練習して身につけて欲しい。

2回は、2アウトから石垣のゴロを一塁へ悪送球。肩の強さ、送球の速さはこれだけでメシが食えるというレベルにあるが、その分リリースポイントがズレると送球が浮いてしまうことがある。初回のエラーを引きずり、取り返したいという気持ちも影響したか。ミスは起こりうることだが、連鎖しないようにしたい。

打線では2番に入ったが、ノーヒット。5回はノーアウト1、2塁でバントしたが、打球がほとんど転がらず、キャッチャーが捕ってサードで石田が封殺された。一番最悪なのは三振したり、フライになって石田がそのままセカンドランナーで残ることなので、良くはないが最低限フェアゾーンに転がすことはできた。これも練習していくしかないので、もっと厳しい試合で決められるようにして行きたい。

初回のエラーは、石田もビシエドの強い当たりのゴロを弾いてしまい、失点に繋がってしまったが、2回は投手まで打順が回ってしまったが、その後も無失点で抑え、カバーしてくれた。5回のバント失敗もキャプテンの佐野が二塁打を放ってカバーした。

ミスをゼロにはできないので、続けないこと、切り替えてプレーすること、他の選手がカバーすることが大事。CSという舞台に初めて立つ選手も多いと思うので、こうした流れを自分たちで作って行きたい。

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キジ

5連敗なしのシーズンが確定

ここまでベイスターズは、2度の4連敗が最多。コロナで影響を受ける時期もあったが、先発投手の安定もあり、大きな連敗を食い止めて来た。この日に勝利し、残りは4試合。5連敗をすることがなくなった。

大きな連勝も8月の8連勝だけで、それ以外は4連勝以下。セ・リーグの中でも最も安定感はあったのかも知れない。上位進出のためには、悪い時期に負けをできる限り食い止め、好調時に一気に駆け上がることが必要。6月までは大きな連敗はないものの苦しい戦いが続いたが、7月以降に一気に駆け上がり、9月も何とか凌いで2位に留まった。優勝は届かなかったが、来季以降はさらに落ち込む時期を短く、小さくし、貯金を10、20と増やせるチームになってもらいたい。

中日にはこれで18勝5敗1分となった。トータルでは貯金7なので、この貯金13以外は負け越している。広島とヤクルトでマイナスになっているが、お得意様を作りながらも、大きく負け越すチームを作らないというのも優勝へ必要な要素となる。まだ広島が3位に入る可能性もあるが、大瀬良というDeNAだけが抑え込まれるというような存在を作らないことが肝要だろう。

中日との最終戦は、小笠原が2桁勝利を懸けて先発して来る。チームとして勝ちにくるはずなので、仮想CSとして迎え撃って欲しい。濵口の順番だが、大貫が先発する。このあたりもCSファーストステージの先発を睨んだものになっているのだろう。神宮での相性が良い濵口は、10月3日の最終戦に回し、ヤクルトに悪いイメージを植え付けるという意図もあるのだろうか。

ファーストステージの対戦相手は10/2に決定か

この日、広島がヤクルトに逆転負けした為、広島戦で負け越している阪神があと1勝すれば広島の勝率を上回ることが確定する。その為、CS進出クリンチが1.0となった。

阪神のCS進出決定は、最短で10月1日。9月30日のヤクルト戦に広島が負けるか引き分け、10月1日に読売がDeNAに負けると、阪神のCS進出が決定する。このパターン以外は、10月2日に3チームとも最後の試合があるので、そこで全てが決定する。阪神は、10月2日の甲子園でのヤクルト戦に勝てば、他チームの結果は関係なく、CS進出が決定する。

読売は阪神戦に負け越しているので、10月1日、2日のDeNA戦に連勝し、阪神が10月2日に敗れた場合のみCS進出となる。ちょっと苦しくなったが、最多勝を狙う戸郷、菅野を先発させて来ると予想されるので、阪神の結果待ちに持ち込みたいところ。

広島は、4-2から7回にオスナの逆転3ランを浴びたことが悔やまれる。9月30日のヤクルト戦に勝てなければ、その時点でCSが消滅する。勝った場合でも10月2日の中日戦も連勝しなければならず、さらに阪神が負けた場合のみ同率でチャンスがある。

ただ、この3チームが同率で並ぶケースもあり、「当該球団間の対戦勝率が高い球団」という順位決定ルールに基づき、3チームでの対戦勝率で争う可能性も残っている。その場合は、広島が一番高い勝率を残している為、広島がCS進出となる。

どこのチームが来てもいいように、自分のチームの状態を上げて行くことだけを考えれば良いが、ハマスタで最終戦が行われる10月2日は、同時並行で行われる甲子園、マツダの経過も気になる状況になるかも知れない。

平良が6回5失点で87球、東が1軍合流

ファームでは平良が先発したが、初回に3連打で満塁のピンチを招き、福田秀にグランドスラムを浴びた。その後は立ち直り、内野ゴロ間に1点を与えただけで、6回を投げ切った。80球を超える87球まで投げているので、レギュラーシーズンでの1軍登板はなさそう。

10月3日に登板するとしても、入れ替わりで登録を抹消する選手は、ファイナルステージの第2戦からしか出場できなくなる。既に先発候補のガゼルマンや上茶谷を抹消しているので、これ以上減らすとは考えにくく、CSで戦力になると判断しない限り、平良の昇格はないと考えられる。

一方、ここ数試合は1イニングでの登板だった、開幕投手の東はこの日から1軍に合流した。既に徳山も1軍に合流して練習していたし、蝦名も登録はされていないが合流しているようだ。不測の事態も考え、選手を合流させて状態を見ているのかも知れない。

東については、先発投手が今永、大貫、濵口、石田、ガゼルマンと見えて来ているので、リリーフでCSの戦力となるかの見極めになるかも知れない。

順位は決まって、レギュラーシーズンの試合はいわゆる消化試合になるが、CSが控えていて、登録抹消をできる枠が限られてくるので、若手を試したりすることは難しそうだ。ファームは10月2日に最終戦を迎えるが、10月10日からフェニックスリーグも開幕するので、CSに出場しない選手はそちらで実戦を積むことになるだろう。

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