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ハマスタCSは阪神と再戦に!今永11勝、佐野159安打

10/01 横浜DeNA1-0読売(ハマスタ)

先発の今永は、立ち上がりから丁寧な投球。吉川、坂本を連続三振に取り、丸も内野フライに打ち取った。3回までパーフェクトピッチングも、4回に坂本の二塁打でピンチを招いたが、後続を断った。7回に岡本和のヒットの後、ポランコを歩かせて2人のランナーを背負ったが、ここを切り抜け、7回2安打無失点とほぼ完璧な投球。入江と山崎が1点のリードを守り切り、11勝目を手にした。打線は、初回に佐野の22号ソロで先制したが、8回のノーアウト満塁は大勢が3者連続三振で切り抜けるなど、追加点は奪えなかった。

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ポジ

投手陣の踏ん張りでスミ1の勝利。

何と言っても今永の投球だろう。ヤクルトの優勝が懸かった試合では、過去最高と思えるくらいのストレートの走りで、球威でヤクルト打線を抑え込んだ。この日は、ストレートの球威はやや抑え目だったが、甘いボールを投げないよう丁寧な投球だった。

前回の読売戦は、9月19日に4発を浴びて5失点だった。少し甘く入ったボールを確実に捉えられていた。試合開始時点では、ファーストステージの相手として翌週も対戦する可能性があり、きっちりと修正した投球をするという意思を感じた。

3回まではパーフェクトに抑え、言うことのない内容。4回は1アウトから、坂本に2ストライクとしながら3球目のストレートがやや甘くなり、押し込んだが打球は左中間に弾んだ。丸は初球のストレートを弾き返したが、ファーストの正面。中田はストレートだけで押し、センターフライで切り抜けた。

7回も2アウトを取ったところから、岡本和にストレートをレフト前に運ばれた。ポランコには前回の対戦でもホームランを浴びており、苦手なインサイド高めを突いたが、決まらずに歩かせた。この日、初めて2人の走者を背負い、ウォーカーを迎えたが、フルカウントから2球ファウルの後、高めのストレートで詰まらせ、センターフライに打ち取った。球威が少し落ちたところで、危ないコースだったが、ローボールヒッターのウォーカーには難しいボールだった。

7回2安打無失点とほぼ完璧な内容。104球で普段なら8回も行った可能性もあるが、中5日で先発し、翌週のCSに備えて降板した。残り6回1/3としていた、年間の規定投球回数である143回も超え、防御率ランキングも3位で登場した。左前腕の肉離れで1ヶ月強、出遅れたが2019年以来、3年ぶりに規定投球回数に到達した。

11勝は2017年と並びキャリア2番目の勝利数だが、負け数が4と少なく、7つのプラスは過去最高。投高打低のシーズンだが、防御率も群を抜いて良い数字で終えた。あとは、CSでこれぞ今永という投球を見せるだけ。ここ2試合のような投球ができれば、チームを勝利に導けるはずだ。

伊勢もエスコバーもベンチから外していた試合。1-0の8回は入江が登板した。155キロのストレートとフォークで3者凡退に抑え、区切りの10ホールド目を挙げた。開幕当初の敗戦処理、ロングリリーフから、月を追うごとに成績も信頼も上げて行き、夏場以降は勝ちパターンとして回った。入江の成長がチームの成績に貢献した部分は大きい。CSは初めて踏む舞台。だが、今年の活躍を自信にして、堂々と投げて欲しい。

8回裏にノーアウト満塁で、読売のクローザー大勢が3者連続三振で切り抜け、球場は沸いた。一気に読売へ流れが傾く中で山崎が登板。神宮のヤクルト3連戦でも登板機会がなく、今週もまだ投げていなかった。9月22日以来と中8日も空いていた。

そのせいもあるのか、ストレートが浮き、スプリットもコントロールが安定しない。1-0という場面で、頭では分かっているはずだが、順位が決まっていることもあり、そこまでアドレナリンが出ていなかったように感じる。

坂本に初球のストレートをレフト前に運ばれ、丸を歩かせてノーアウト1、2塁。逆転のピンチとなり、やっとエンジンがかかる。中田の3球目のストレートが、やっと指にしっかりとかかった、今年のストレートになった。4球目のストレートで押し込み、レフトフライに打ち取った。

岡本和には5球目で首を何度か降った後、スプリットを投じ、サードベース付近のゴロ。柴田が捕ってベースを踏み、ファーストへ送って併殺。辛くもピンチを切り抜けて37セーブ目を挙げた。ルーキーイヤーの2015年、2018年に並ぶ自己最多タイ。

残り2試合で、自己最多を更新してCSを迎えたいところ。CSでの登板であれば、また気持ちも違うとは思うが、少し間隔が空いた際の立ち上がりに注意してもらいたい。

打線は5安打1得点。佐野が先制ソロと、8回に高梨からヒットを放ち、マルチヒットをマーク。前日に投手陣が岡林に4安打を許したが、自身も2日で4安打を放ち、並んだ。岡林が最終戦で何本ヒットを打つかによるが、2試合を残す佐野がやや有利。打率も.307に上げ、自身3年連続の3割も見えて来た。9月前半は不振に苦しんだが、上げて来た。このままCSに入って欲しい。

28日に頭部死球を受けたソトがスタメンに復帰。ヒットは出なかったが、大きな問題はなさそうで、まずは一安心。得点力を考えればソトの長打が必要。CSに向けて調子を上げて欲しい。

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ヤジ

初回に佐野がソロを放ち、牧も詰まりながらレフト前へ落としてヒット。ソトが歩いて2アウト1、2塁となり、楠本がインハイのストレートを弾き返したが、打球はフェンスギリギリ。ポランコがジャンプして好捕した。ここで追加点が取れていれば、展開は変わっていたのだろうが、ビッグプレーだった。

その後も戸郷に球数を投げさせ、四球も絡めてチャンスは作ったが、あと一本が出ない。5回98球で戸郷が降りた後は、デラロサ、クロールに抑えられた。8回に高梨から代打の大和と佐野が連打し、牧の死球でノーアウト満塁。ここで1点でも取っておかないといけない場面だったが、大勢が素晴らしかった。

結果的に3者連続三振となったが、打てるボールはなかったように思う。誰が出ても難しく、佐野でどうにかという感じだろう。CSでもこういった勝負どころで藤田を代打起用することを想定して、使ったと思うがベテランとしては速球が一番キツいところでもあり、藤田を生かすなら配球の読みとバットコントロール。この日は宮崎や桑原が出場していないので、通常の選手起用とは異なっていたと思う。

藤田だけでなく、楠本と嶺井も勝負どころでのバッティングを試されたと思うが、なかなか難しい打席になった。ノーアウト満塁を断たれ、9回表は読売に流れが行っていた。ノーアウト1、2塁となり、同点、逆転を覚悟する場面を招いてしまったのも、あと1点が取れていないから。CSでは致命傷にもなりかねない。今年はずっとあと1本に苦しんでいるが、今からすぐに技術的にそうなるものではないから、狙い球の絞り方やファウルで粘るということを徹底できればと思う。

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キジ

最多勝がかかる戸郷を5回で交代し、リリーフを投入。8回のノーアウト満塁では、大勢まで投入して何とかCSへの望みを繋ごうとしていた読売を破った。これにより、阪神の3位が確定。ハマスタでの2回目のCSは、2019年と同じく阪神が相手ということになった。

大勢は現在36セーブで、2試合連続でセーブを挙げれば新人最多セーブを更新するチャンスがあったが、セーブシチュエーションでない8回に注ぎ込まざるを得なかった。これで山崎と栗林の記録に並ぶことしかできなくなった。戸郷も13勝目を挙げることができず、青柳に並べなかった。98球を投げた翌日に登板することはありえないので、最多勝の可能性もなくなった。

今永の素晴らしい投球で、読売に引導を渡す形になった。最終週で、ヤクルト戦で連勝した阪神に軍配が上がった。ヤクルトは、ビジターに比べるとホームの成績が落ちるし、優勝を決めた直後ということで、阪神は日程に恵まれた感じもある。広島はホームのマツダでの対戦だったが、ビジターで強いヤクルトに勝てなかった。読売は一時、自力CSがあったが、中日戦での連敗が痛かった。

確かに、今年の阪神戦は、昨年までが嘘のように勝って来た。対戦成績は16勝9敗、ハマスタでは3回のスイープを含む11勝2敗。ファーストステージは、全てデーゲームで行われるので、ハマスタのデーゲームは1勝2敗というところが唯一の心配な点ではある。相性で言えば一番良いのだろうが、そこまで楽観視できる相手ではないと思う。だが、2019年に敗退した悔しさをここで晴らして欲しいと思う。

レギュラーシーズンは、ハマスタの試合は2日が最後。今年も最終戦は現地で見届ける。CSが懸かっていた読売ファンが、STAR SIDEやレフトのチケットを持っていた場合に来ない人もいるかも知れない。しかし、ベイチケで完売になっている状態なので、ハマスタ最多の32,819人が入った1日を上回って、更新する可能性もある。CSに向けて盛り上がる試合になればいいなと思う。

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