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バウアー大炎上 最悪のシナリオも見えて来た

05/16 横浜DeNA5-7広島東洋(ハマスタ)

3度目の先発となったバウアーは、初回1アウトから野間に二塁打を打たれると、秋山とマクブルームの連続長打で2点を失う。さらに西川にライトへの2ランを浴びて初回4失点。2回は1アウト3塁から牧がバックホームを悪送球して追加点を許すと、秋山、マクブルームにタイムリーを打たれて、この回も3失点。2回7失点でKOとなった。2番手の上茶谷が3回、3番手の坂本が2回を無失点に抑え、追加点を許さず、ソトと山本のホームランなどで2点差まで迫ったが及ばず、6連敗。

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ポジ [Good]

バウアーが2回7失点で降板するというショッキングな展開となったが、上茶谷が3回を2安打無失点に抑えた。打線に火が付いている状態だったが、コントロール良く投げ込み、連打を許さなかった。今季は、ロングリリーフとしてブルペンに入っている。先発への思いもあると思うが、今は任されたポジションで引き続き結果を出してもらいたい。上茶谷の好投で、ゲームが最後まで分からないものになった。この日のMVPと言ってもいいだろう。

続く坂本も2イニングを1安打に抑えた。ストレートは150キロを超えていて、力で押せた。関根のファインプレーなどもあり、味方に反撃ムードを呼ぶことができた。入江は、圧巻の3者連続三振。甲子園では、ぬかるんだマウンドの影響もあったのか2失点したが、この日はパーフェクトな投球だった。

2番手以降の投手が踏ん張り、打線も少しずつ追い上げた。2回に大和の内野ゴロ間に1点を返すと、3回はソトが2号ソロ。初回にもライトへフェン直の二塁打を放っており、マルチヒット。右へ左へ長打が出ており、復調傾向が続く。

7回は、バッティングに成長が見られる山本が、バックスクリーンへ今季1号ソロ。さらに、8回は大和のタイムリーの後、山本のショートゴロを矢野がエラー。2点差となり、なおも2アウト1、2塁と一打同点の場面を迎えたが、代打楠本が倒れた。

夏のハマスタ広島戦と言えば、数々の伝説となる逆転勝ちがあったが、ちょっと気温が足りなかったか。2番手以降の投手が踏ん張り、打線も諦めずに追いかけて2点差まで迫った。負けには変わりないが、明日へ繋がってくれると信じたい。

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ヤジ [Bad]

ポイントも何もない試合になってしまった。

Point: バウアーの投球

前回は変化球が多く、それを打たれた反省からか、ストレートを中心に投げ、菊池を三振に取ったまでは良かった。しかし、野間に153キロの高めをライトオーバーの二塁打とされた。

バウアー本来の回転数が多い高めのストレートであれば、野間にライトオーバーを打たれるとは思えない。レフト前へ運ばれたのなら分かるが、この時点で打者がストレートをあまり速く感じていないということ。

秋山の打席でナックルカーブが大きくバウンドし、山本が弾く間に代走の堂林が三塁へ。タイミング的にはアウトに見えたが、宮崎がベースの前に入ってしまい、追いタッチのような形になってセーフ。このランナーを刺せなかったのが大きく響いた。

秋山には、前回弱点として突いていたインサイド低めの変化球を、巧くライト線に落とされてタイムリー二塁打。マクブルームは追い込んだがスライダーが甘く入って連続二塁打で2点目。西川には、3球目のボール球の高めストレートを打った瞬間という2ランにされた。坂倉も内野安打で5連打となったが、併殺で切り抜けた。

重い初回4点だったが、2回も断ち切ることができなかった。先頭の韮澤を2球で追い込みながら、4球目のストレートが真ん中高めに入ってセンターへの二塁打。床田が送って1アウト3塁となり、菊池はセカンドのほぼ正面へのゴロ。前進守備の牧がバックホームしたが、送球が大きく逸れてフィルダースチョイスになった。

気持ちが切り替えられず、堂林にストレートの四球を与えると、秋山とマクブルームに連打を浴びて、さらに2点を失った。西川と坂倉は何とか打ち取って2回を投げ切ったが、その裏に打席が回って代打が出て交代した。

前回の登板を踏まえて対策して来ると思ったが、高めに集まる傾向は変わらず、痛打された。何を対策したのか、投球からは見えなかった。キャッチャーは過去2回の伊藤から山本に代わった。クイックなど盗塁対策を行うとしていたが、強肩の山本に代えただけなのか。

バウアーは、「非常に」を7度繰り返し、不運だったとコメントした。宮崎、牧の守備ミスは確かに気の毒だったし、初回の秋山の打球は相手が巧かった。ストレートは158キロもマークしていたし、投げたボールは悪くないという感触で、コントロールも良かったとした。

高めのボールを痛打されていたように思うが、コメントを素直に受け取ると、高めを狙って投げていたことになる。西川のホームランも、サインは高めのストレートだったように見える。狙って投げた高めのストレート、ボールゾーンだったところを完璧に打ち返された。悪球打ちの西川に捉えられてしまった不運なのだろうか。

バウアーの主張としては、2ストライク後の打率は1割8分程度であり、それが7割、8割ヒットにされたのは不運もあったという。不運だけでそれほど打たれるとも思えない。1軍レベルの投手が投げれば8割以上抑えられるのだろうが、この日のバウアーはその力がなかったということではないか。

日本の打者はアッパースイングはほとんどいないので、高めのボールは高低の幅を出すのはいいとしても、2ストライクから甘めに行けば、打ちやすいボールになってしまう。意図して高めに投げているのであれば、そこの考え方を変えないと同じ事を繰り返すだろう。

回転数が多いとされるバウアーのストレートで、150キロ台後半が出ていれば、通常であればそう簡単に引っ張ることはできないはず。だが、簡単に打ち返されたというのは、指にしっかりとかかっておらず、回転数が低いのではないか。このあたりはデータも取っているはずなので、確認して欲しい。

あとはフォーム的な問題。良いボールでも打者から見やすければ打てるボールになる。ピッチトンネルが機能していれば、これほどしっかりと捉えられるものではないように思う。投球時の癖で球種がバレていたという疑いもある。

最初の登板では、ストレートもある程度高め、低めと投げ分けられていたし、松山を空振り三振に取ったスプリットチェンジを含め、低めへしっかりと決まっていた。2ストライクを取ってから、打者が打ちに行くしかないところで、変化球がストライクゾーンに入って来るので打たれる。

打ち疲れというのもあるかも知れないが、2番手以降の投手が山本のリードでしっかりと抑えたことで、そこには問題なく、バウアーだけが打たれたことが浮き彫りになった。

かなり首を振って自分で配球を組み立てているが、MLBでやっていた配球は日本だと有効ではない。日本向けにしっかりと考え直す必要があるだろう。それをこの1週間でやって来ると思ったが、変化が見られなかった。そこを変えるつもりがない場合、今後も苦戦が続くのではないか。

試合後、齋藤隆、木塚両コーチとミーティングを行ったというバウアー。日本の打者を抑えるための投球、配球に変化して行けるだろうか。

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キジ [Other]

この6連敗については、感じ方も人それぞれだろう。5月中旬のこの時期に、まだ貯金が残っている状況を考えれば、極端に悲観する必要はないということは分かるが、この日の負け方はショックの残るものになった。個人的には楽観主義ではないので、この試合を観ても大丈夫、問題ないというのは相当無理をしないと言えない。

QSも見えていた中で6回に4失点しての7失点と、立ち上がりから大炎上しての2回7失点では全く違う。前回を踏まえて対策をして来ると思っていたところ、もっと悪い結果が待っているとは、さすがに思わなかった。

まだまだ残り試合はあるし、バウアーの能力なら復調して来る可能性もあるので、それに期待したい。ただ、他の投手もいる中で、このレベルの投球しかできない投手を優先して投げさせなければならないとしたら、それはチームにとってマイナスにしかならない。

ここから先は、ネガティブな憶測なので、そういうのが嫌な方は写真のところまで飛ばしてもらった方が良いと思う。

MLBは、NPBの1軍と2軍とは異なり、メジャー契約とマイナー契約に分かれており、契約上の枠が存在する。藤浪も、本人の同意なしにマイナーへ降格できない契約になっていたと報じられている。バウアーとベイスターズが契約する際に、こうした慣習に倣い、本人の同意なしにファームへ降格することができないようになっている可能性もある。あくまで可能性なので、明日にも登録抹消されるかも知れない。

この日の登板を振り返って、「今年1番の状態だった。コントロールも良かった」と言っている。本人の同意が必要だとした場合、これが本心だとしたら、彼にとってはファームで調整する必要はないことになる。むしろ、本人が慣れている中4日でもう一度先発することを希望するかもしれない。

このあたりは、三浦監督や齋藤隆コーチがどのくらいコミュニケーションを取って、次回までの道筋を立てるか次第。バウアーを操縦し切れるかといった点が問われる。

当ブログの順位予想では、劇薬のバウアーがどのように作用するか全く分からないので、どの順位でもありえるとした。バウアーがハマって活躍すれば、チームには良い連鎖が生まれ、結果を残すバウアーが短い間隔で回ってチームに貢献してくれる。こうなれば優勝も見えて来る。

ただ、問題なのは上手く行かなった場合だ。鳴り物入りで獲得し、注目を集める超大物のバウアーをそれでも使わなければならない。他に良い先発投手がいるのにバウアーを使い続け、結果が出なければ負のスパイラルが巻き起こる。周りの選手からも不満が出るだろうし、チームが分解しかねない。

ベイスターズは、契約において監督の裁量を失わせるものを組み込むことはないと思っているが、今回は相手がバウアーだけに気がかりな点ではある。結果の出ないバウアーを使わざるを得ず、負けが積み重なって行くという最悪のシナリオもチラつく。

バウアーの炎上が5月の大失速を象徴し、好スタートを切ったシーズンをぶち壊したということにならないことを願うばかり。まずは、翌日以降にバウアーが次に向けてどのように進んで行くのか注目したい。

今回は仕事終わりで遅れて到着し、ウィングだったので写真は少しだけ。

この日はペーパークラフトがもらえるウィング。既に初回4点。

僅かしか見られなかったバウアー

地元の神奈川で1500安打を達成した秋山翔吾。おめでとう!

この日はスラィリーが来場。ラッキー7で鯉のぼりを振り回している。

ビールは苦手なので普段は氷結などを飲んでいるが、せっかくビール半額デーだったので、中でも飲めそうなベイスターズホワイトを一杯。

3者連続三振だった入江に続き、ウェンデルケンが登板。

逆転を期待したが、何も起こらず。

コメント

  1. こころ より:

    今日の公示で2軍に落とさなかったらこのチームはもう完全に終わると思います。

    バウアーは勝った広島戦の前回登板時も運が良かっただけで普通に5~6失点しててもおかしくない甘い投球の連続でした。実際、痛打されて失点寸前までいったシーンが多々あったのが証拠です。
    初見では対応しきれなったとしても、ポンポン甘く入る高めだけ狙えば、簡単に打ち崩せるのは当然です。

    また、ここ1週間の先発陣の総崩れは、バウアーが先発陣に教えてからバランスが崩れたのではないかと思っています。
    一番バウアーをリスペクトしていた今永が一番ひどい成績なのが、それを裏付けていると思います。

    バウアー獲得は、現時点では失敗と言わざるを得ないでしょう

    せめて2軍に落として調整し直すのが、まだ立て直す最後の手段です
    ここを間違えれば、2015年の再来になるでしょうね

    • Rocky より:

      個人のご意見なので、否定はしないですし尊重します。
      実際、高めを打たれているので弁明の余地はないですが、高め=甘い=打たれるは必ずしも当てはまらないと思っています。使い方とボールの回転数等にもよると思います。日本の打者は高めが得意な選手が多いので、そこは配球を考え直す必要もあるでしょう。彼がそう思ってくれるか分かりませんが。
      今永がここ2戦打ち込まれているのは確かですが、それをバウアーが原因と言うには根拠がなさすぎるという感想です。バウアーと同じように高めに投げて打たれているなら別ですが。具体的にバウアーは誰に何を教えたのでしょうか?1軍で投げていない大貫にスライダーをアドバイスしているのは観ましたが。

  2. バイクマン より:

    バウアー案の定抹消なし。2軍に落とせない契約ですかやはり

    次の登板はvs戸郷で勝ち目が薄いので捨て試合でも構わないのでしょうか

    他の選手もこれでは納得できないでしょうし、士気がますます下がるようなことになれば、2年ぶりの2桁連敗も覚悟したほうがいいかもしれませんね

    • Rocky より:

      昨日23時までコーチと話し合いをしての決断なので、次までに対策できると信じますが、変わらないようだったら契約ということでしょうね。
      当ブログの予想通り中4日で21日を予定していたようですが、それがどうなるかですね。
      大量失点が続くようだとチームに影響すると思います。次のバウアーの前に連敗は止めたいところです。

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