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9回、代打の大田が0-0の均衡破る値千金の一発!

09/17 阪神0-1横浜DeNA(甲子園)

阪神は防御率1位の村上が先発。低めのコントロールが良く、6回まで5安打も要所を締めた。DeNA先発の濵口も4四球を出しながらも、持ち味を発揮して6回まで無失点。後を継いだリリーフも無失点で、0-0のまま9回を迎える。9回表、代打の大田がブルワーから4号ソロを放ち、均衡を破る。最後は森原が締めて14セーブ目。

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ポジ [Good]

0-0で9回まで進んだ試合を決めたのは大田。9回表、5番に入っていたウェンデルケンの代打で打席に入ると、この回から代わった初対戦のブルワーの初球、真ん中ややインサイド寄りに来た150キロのストレートを完璧に捉えた。凄い音と打球速度で、あっという間にレフトスタンドへ飛び込んだ。

代打ホームランによる1-0の勝利は、昨年の堂林以来4人目で、球団初。9回となると74年ぶりで2リーグ制では初。非常に珍しいことをやってのけた。

14日から3試合連続でスタメン出場し、前日は3安打。バッティングの調子は戻っていたが、この日は1番に関根が入り、ベンチスタートだった。昨年は阪神戦で何度も殊勲打をマークしたが、ここに来て心強い選手が復調して来た。

7連戦の6試合目、移動ゲームで翌日はデーゲームということで、宮崎をベンチスタートとし、代わりにサードに入ったのが林。特例2023で登録抹消となり、この日から復帰したが、いきなりのスタメン起用。

最初の打席はファーストゴロに倒れたが、レフト方向へ巧く運ぶヒットを2本放ち、9回には低めのカーブをライト前に運んだ。プロ初の3安打猛打賞をマークし、9回には5つ目の盗塁も決めた。チームに足りないスピードを持った選手で、体調不良のアクシデントはあったがシーズン終盤の活躍が楽しみだ。

先発の濵口が6回無失点と、最優秀防御率を狙う村上と互角に投げ合った。ストレートの球威もあり、チェンジアップの抜けが良かった。4四球は出したが、全く思ったところに投げられないということもなく、濵口らしくボールが荒れた。

2回は1アウト1、2塁から坂本を歩かせて満塁となったが、木浪の鋭い打球を林が地面スレスレでダイレクトキャッチ。三塁ベースを踏んで併殺となり、ピンチを脱した。その後もランナーを置いた場面で大和が攻守を二度見せて失点を防いだ。守備にも助けられ、101球は要したが6回を投げ切った。

勝ち負けは付かなかったが、濵口が無失点で抑えたからこそ、終盤に勝機が残った。濵口はルーキーイヤーに10勝を挙げ、最少は2年目の4勝。残りは1回か2回の先発になると思うが、4勝目を挙げて終わりたいところだ。

濵口を好リードした山本は、6回に森下の打席で、中野の盗塁を刺して三振ゲッツーを取った。上位打線で先頭を歩かせ、嫌な流れになりそうだったところ、濵口を救う強肩で魅せた。東とのバッテリーが話題だが、今永、石田、濵口と左腕全員を担当しつつある。戸柱も戻って来ており、捕手の争いも激しくなりそうだ。

濵口の好投を受け、リリーフも3人がパーフェクトに抑えた。前日、1球だけのリリーフになった上茶谷は、ノイジーから始まる下位打線を9球で片付けた。山崎の登録抹消、伊勢の不振でいよいよ勝ちパターンの7回を任される立場になった。

8回はウェンデルケン。代打の糸原をセンター正面のフライに打ち取ると、近本と中野を内野ゴロに仕留め、阪神に攻撃の糸口を与えなかった。9回に勝ち越したため、2勝目が付いた。

大田のソロで勝ち越した9回はクローザーの森原。11安打でソロの1点、しかも9回は阪神のエラーが絡んで2アウト満塁までチャンスが広がりながら追加点を奪えず、嫌な流れだった。そんな不安を振り払うかのように、森下をフォークで空振り三振に取り、大山と佐藤輝も外野フライに打ち取った。これで14セーブ目。山崎不在でもクローザーは安心できる。

昨年はエスコバー、伊勢、山崎で強力な勝ちパターンを形成していたが、上茶谷、ウェンデルケン、森原で締めることになるとは。三嶋はこの日、山崎と入れ替えで戻って来たが、入江はまだ不在。上茶谷が加わり多彩なリリーフ陣になっている。3人の調子が上がって来れば再び強固なリリーフを誇ることができる。CS進出を勝ち取り、そこまでに整備できるか。

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ヤジ [Bad]

11安打でソロホームランの1点という拙攻。それでも投手の頑張りで勝てたことは良かった。村上はコントロールが素晴らしく、ボールにもキレがあった。ヒットは出ても、連打が出る気配はなかった。岡田監督が牧にだけずっとやられていると発言していたが、この日は完璧に封じられた。佐野が3安打しており、全てランナーを置いての打席だったが、牧が封じられたことも拙攻に繋がった。

村上は、セ・リーグではベイスターズにだけ勝っていないが、またも勝ちは付かなかった。岡田監督のコメントだと、残り試合は規定投球回に達して最優秀防御率が当確になれば、CSに向けて休むことを優先するかも知れない。29日にもハマスタで阪神との最終戦はあるが、次に対戦するとしたらCSファイナルになるかも知れない。この日は封じられたので対策が必要だ。

7回は、先頭のソトが10球粘り、最後は右中間へ運ぶ二塁打。非常に内容のある素晴らしいバッティングだった。代走の知野を送り、大和にはバントを命じた。得点圏の鬼・大和にバントさせることは反対の声も大きい。

1点だけ取って、残り阪神の攻撃は3イニングだが逃げ切れるのかという不安はあった。だが、この回に勝ち越さないと濵口に勝ちは付かない。まず1点を取らないことには先がない。大和なら右方向に転がせるはずというのは都合の良い期待で、こうした場面で打ち上げたり三振する場面を何度も見ている。個人的には得点の確率を上げるためにバントすることは、この場面においては否定しない。

バントとベンチが決め、そのサインが出た以上は、決められなかった大和の責任。バントの采配を否定するのは責任転嫁だろう。やや投手が取りやすいところに転がってしまったが、石井のフィールディングが良く、一番タッチしやすいところへ送球が行った。

2アウトとなったが林がヒットで繋いで1、2塁。ここで宮崎を代打で起用。見事な右打ちでライト前へ運んだが、正面でやや強めの打球。次は1番の関根でマルチヒットをマークしている。だが、2アウトで連打がそう続く可能性は低く、ここは可能性に賭けて回すのは間違っていないだろう。

森下からのバックホームは完璧で、大和が余裕を持って刺されるタイミングになった。宮崎を代打に使って勝負したのであれば、強い当たりのヒットも想定して代走を起用しても良かったのかも知れないが、既にソトを代えていたことがそれをためらわせたか。このイニングは選手の起用と結果がうまく噛み合わなかった。

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キジ [Other]

前日とは逆で、デーゲームで広島と読売が勝って迎えるナイター。相手は優勝を決めている阪神だが、最優秀防御率がかかる村上が先発。そう簡単に点が取れる相手ではない。濵口が1点も与えずにリリーフへ繋ぎ、リリーフの3人もパーフェクトリリーフを見せて完封リレー。11安打でソロホームランの1点に終わったが、何とか勝っておいて行かれずに済んだ。

勝数広島 残8DeNA 残11読売 残11
798-0 .568
787-1 .56111-0 .557
776-2 .55410-1 .550
765-3 .5479-2 .54311-0 .539
754-4 .5408-3 .53610-1 .532
743-5 .5327-4 .5299-2 .525
732-6 .5256-5 .5218-3 .518
721-7 .5185-6 .5147-4 .511
710-8 .5114-7 .5076-5 .504
率で並んだ場合は直接対決により、広>読、広>D

神宮での2連戦を終え、当日移動で甲子園入りしナイターを戦った。そして18日はナイターデーとなるデーゲームを行い、19日の移動日を挟んで広島へ移動する。20日のマツダで、レギュラーシーズンの遠征は終わりとなり、ビジターは神宮と東京ドームで1試合ずつを残すのみとなる。

レギュラーシーズンとしては、18日が甲子園での最終戦となる。既にCSファイナルステージはこの地で行われることが決定している。ベイスターズとしては、ちょうど1か月後の10月18日にこの場に立っていたい。その為の戦いがまだ続いて行く。既に負け越しているカードではあるが、7月13日から甲子園では4連勝。良いイメージのままCSへ繋ぎたい。

阪神は、日刊で報じられていた通り、ブルペンデーでビーズリーが先発する。何回まで投げるか分からないが、この日投げなかった馬場や及川、加治屋らで繋ぐのか、18日当日に何人か入れ替えがあるのか。いずれにしてもハイレベルな投手陣が短いイニングで投げられると、そう簡単には点が入らない。ただ、今月は先発防御率が0.88というとんでもない数字に対して、救援防御率は3.51。伊藤将よりチャンスがあると思いたい。

DeNAは中5日で大貫が先発する。昨年11勝を挙げて勝ち頭だったが、6月17日のロッテ戦以来、勝利がない。前回は6回2失点も、一発に泣いた。平良が約4か月ぶりに勝利したのに続き、4勝目を挙げたい。近本、中野、佐藤輝、木浪といった左打者をいかに抑えるかが鍵になりそうだ。

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