横浜DeNAベイスターズは11月25日、横浜スタジアムでFAN FESTIVAL 2023を開催した。チケットは完売し、約32,000人のファンを集めた。ハマスタ、横浜公園のほか、日本大通りを一部通行止めにして、飲食エリアを設け、ステージイベントなどを開催した。
ハマスタのメインステージ
イベントの内容そのものは、TBSチャンネル、ニコニコ生放送などで中継され、球団公式のSNSでも発信されていたので、割愛する。当ブログは、遠方や海外の方も愛読いただいているので、現地からの目線で写真を中心に紹介して行こうと思う。画像が多い分、ページが重いかも知れない。
9時開門予定が、当日に8時45分に早まった。当ブログの前日の投稿が2時過ぎな時点でご理解いただけるかと思うが、その時間はまだ寝ている。11時にはハマスタに着くつもりで起きたが、15分ほど遅れて到着。
ファーストセレモニーは始まっており、バウアーの動画は見れず。帰ってから録画で確認した。最後のバウアーのコメントが物議を醸したようだが、個人的には「(You Tubeで)また会おう」だと思っておく。スピーチライターの上茶谷に新作を要求していたので、近いうちにまた日本向けのバウアーチャンネルにも動画がありそうなので楽しみだ。
そんなバウアーの動画で最初の盛り上がりを見せたイベントは、続いて表彰式へ。牧、宮崎、今永が表彰された後、トリは東。
東がいつも通り「祐大のおかげ」と言うと、ベンチにいる祐大がカメラで抜かれる。今年、ヒーローインタビューで何度かあった、祐大の呼び出しがここでも実現した。台本通りって感じだけど。
2023年を象徴するシーンということで、ファンフェスでも見られて良かったのではないか。
そして、個人的には一番のメインイベントであるこちら。
度会が挨拶で何かやらないかなと少し期待していたが、それは逆の意味で予想もしないくらい裏切られることになる。
ちゃんと全員分撮ったのだが、さすがに11人分は多いので度会のみで。
全員がグラウンドに登場し、一言ずつ自己紹介が始まる。度会は前日の発表会に近い内容をハキハキと話し、意外と真面目に終える。松本凌、武田、石上と元気良く、初々しい自己紹介が続いたが、流れが変わったのは、筋金入りのベイスターズファンである石田裕のところ。
自己紹介の後、中央大の先輩でもある牧のモノマネを始めた。これがなかなか似ており、さらに全員でのデスターシャまで。度会ではなく、石田裕がネタを仕込んで来るとは予想外だった。その後、高見澤も喋りのクセが強いなとは思ったが、近藤まで自己紹介が進んだ。これで終わりかと思ったが、「ハマのウッディ」が動いた。
ウッディのトレードマークであるカウボーイハットを被り、トイストーリーでおなじみの曲を庄司が歌いだすと爆笑に包まれた。そこから度会がMCのように場を回し始め、今度は高見澤に振ると、一発ギャグを披露。
ウケたもの、スベったもの、両方あったように思うが、まだ高校生にしてこの舞台でやれる強心臓はなかなかのもの。こちらも二世だけのことはあるか。ベイスターズファンの小笠原も楽しみだったが、高見澤も1軍の戦力になってもらいたい選手。いろいろな意味で期待している。
そして、最後はおいしいところを持って行ってしまうのは、スター度会。こちらも中継で全部流れているので、一部だけを撮影した動画をアップしているが、全部見たい方は中継や球団のSNSを参照。
趣味・特技がカラオケなのは知っていたので、来年のファンフェスでは思いっきりやってくれるだろうと思っていたが、まだ仮契約の新入団選手が、ここまで歌い切ることがかつてあっただろうか?もしかしたら前代未聞のパフォーマンスだったかも知れない。
しかもただ歌うだけではなく、「皆さん一緒に!」と観衆をあおり、途中で同期全員をファンに見立てて握手して回るというパフォーマンス。合いの手を入れていた「ウッディ」庄司も良い仕事をしていた。
個人的にはこれを見ただけでもう満足してしまった。ウッディと言っている時点でお察しだったのかも知れないが、度会だけでなく庄司、高見澤、石田裕とキャラが揃っている。一方でプレーで魅せるぞという雰囲気の松本凌、武田、清水も逆にアクセントになっている。
この素晴らしい同期11名、毎年ファンフェスではルーキーたちがパフォーマンスを見せてくれるが、1年後はどんなことになるのか、早くも楽しみになってしまう。
さて、新入団選手紹介は個人的な思い入れで長くなってしまったが、続いてはこちらも恒例となっているベイスターズジュニアの紹介とシートノック。今年のノッカーは三浦監督だった。
ライトには小池コーチの息子が、背番号8でノックを受けた。最後、三浦監督がキャッチャーフライのノックをするも、5球ほど追い付けない位置に上げてしまい、何度かやり直してようやくファウルグラウンドにフライが上がって終了。
メインステージは、この後借り人競争が行われたが、日本大通りエリアを見るために移動し、このイベントは現地で観ていない。
日本大通りエリアから戻ると、ハマスタバトルが始まった。まずはヨ・ロ・シ・ク!!サンダースとヨコハマブルーソックスがそれぞれファンの選抜チームと対戦。
スタート地点へ移動する際、ファンからの声援に応える小深田。左はMCの瀧脇笙古(=LOVE)
イニング間に行っているハマスタバトルと異なり、ライトスタンドの前からスタートし、レフトのポール前がゴールになっている。
続いて桑原がスタート地点に。
決勝はサンダース、ブルーソックスとdianaの3チーム。村川が第一走者としてライトへ。やはり村川は群を抜いて速かった。結果は、戸柱がコケそうになって減速し、知野が追い抜いてブルーソックスが優勝。
続いてエキシビションマッチとして、SASUKE軍団とdianaの対戦。
SASUKE軍団は、平均40歳オーバーということで若いdianaが行けるかと思ったが、最後にShizukuからAkiへのバトンが上手く渡らず、逆転負けを喫した。負けず嫌いのAkiは涙を見せていた。樽美酒は、さすが盛り上げが上手かった。
この後、ハマスタでdianaのステージだったが、再び日本大通りエリアへ移動した。
戻って来た時にはメインステージでの最後のイベントである「稼げ!点獲り合戦」の前半、ホームランダービーが行われていた。
内野エリアを回っていた時に、伊勢がホームランダービーに出場していた。この後の試合の時に三浦監督が明かしていたが、秋季トレーニングでバッティング練習をしていたらしい。試合でも見事にホームランを放った。
ハーフタイムショーでHIPPYさんが歌う中、ダンスを始めた牧を撮影する大和。牧は知野直人のタオルを掲げ、途中からHIPPYさんをそっちのけで大和とジャレていた。
いよいよ試合開始。軟式での試合の為、かなり手前にフェンスを用意し、野球盤のようにそれぞれのエリアをOUT、HR+1点といったように割り当てた。
上茶谷のクセが強過ぎる爆笑のスタメン発表が行われた後、審判は全て齋藤はん。
いつもとは違うポジションでプレーする選手たち。1回裏に東がホームランを放ち、それまでの競技と通算して3-3の同点に追い付く。しかし、3回表にブルーソックスは代打攻勢で、伊勢と京山に連続ホームランが出て4点を勝ち越す展開。
イニング間イベントは、上茶谷と入江の漫才、ルーキーたちのダンスと盛りだくさんだったが、インパクトが強かったのはこれ。ヤクルト時代も、ファンフェスで東京音頭を歌い、つば九郎を失神させたという西浦の歌唱力。ついに熱き星たちよを熱唱。
上茶谷のモノマネで、金のネックレスをジャラジャラ言わせている投手。まだ会ったことがないのにイジったらしい。森○斗だね。いろいろあったけど、やはり一番笑わせてくれたのは上茶谷。個人的には上茶谷がMVP。
試合は3回裏に代打で登場した今永が、見事にセンターオーバーのホームラン。HR+2点で逆転サヨナラで試合終了。ベイスターズにサヨナラをすることになる今永が、サヨナラ打とよくできた結末と思ったが、リアル野球盤で恒例の光景が。
既に16時で時間は押していたが、土下座により泣きの1イニングが決定。しかし、4回表のブルーソックスは無得点に終わり、サンダースの勝ちは変わらず。
よって、MVPは逆転ホームランを放った今永に。賞品は金のリーゼント。
こんなことしているが、来月にもメジャーリーガーとなって、5年で100億超の契約を手にするとも言われている。股関節ターシャといい、いつまでもこんな今永でいて欲しい。
日本大通りエリア
中継や配信はメインステージがほとんどだったのではないかと思う。日本大通りの様子はあまり伝えられていないかも知れないので、動画も含めてどんな感じか紹介。
ハマスタの日本大通り側の出口を出たところ。右側が&9や+Bが入るTHE BAYS。
この動画で齋藤ファームサブマネージャーも言っているが、ちょうどdianaのステージが終わったところで、日本大通りの歩道に人だかりができていた。多くのファンで作られたアーチのような道をdianaのメンバーが笑顔で歩いて行った。
最初の写真は、先頭のSarasaが被ってしまった。ステージを終えた直後なのに、ファンに囲まれて皆さん笑顔で移動して行くのは、さすが。
いつもはウィングの回遊デッキに置いてあるベンチなどが展示され、ハマスタへ行ったことがない人が通りかかっても体験することができるようになっていた。
日本大通りエリアでは、BAY☆TALK~若手編~が行われていた。dianaのステージから人が減ったとは言っていたが、始まってみればこれだけの人だかりになった。
梶原&蝦名、西巻&深沢の2回を観に行ったので、その一部だけを動画で紹介。齋藤はんのMCもなかなか良かった。
トークショーからそれぞれ1枚ずつ。
ラーメンのとらきち家を紹介する梶原。
愛犬の話で親バカとなる西巻、深沢。
その後、日本大通りエリアでは大喜利王が行われたが、こちらはYou Tubeの公開収録ということだったので、ハマスタでのメインステージに戻った。おそらく近日に球団公式チャンネルで公開されるのではないかと思う。
日本大通りエリアへの拡大は、コロナ前に勝祭で行っていたが、ハマスタへの入場チケットを持っていなくても参加できるイベントなので、これは良かったのではないかと思う。2026年春に予定している市役所跡地のライブビューイングアリーナが開業すれば、そこも使ってさらに広がるかも知れない。
その他
フェンフェスの内容そのものではなく、当日のハマスタのまわりの風景をいくつかご紹介。
まずは、横浜市庁舎跡地とハマスタ側の歩道橋の工事状況。
星野リゾートがホテルとしてリニューアル中の一番ハマスタ寄りの庁舎は、歩道側の駐車場だったスペースの工事が進んでいた。
ハマスタ側は、JR関内駅から横浜公園に入って左側が通行止めとなり、重機も入って工事が行われている。おそらくここに回遊デッキとも接続する歩道橋を整備していると思われる。横浜市庁舎跡地については以下の記事を参照。進捗が遅れており、現在は2026年春の開業を目指しているようだ。
最後は、回遊デッキからの横浜公園の様子。BAYビアガーデンの場所では、たにしげるくんが設置され、子供たちがスポーツチャレンジを楽しんでいた。
ファイナルセレモニー
前日は最高気温が23度だったが、寒気が入って一気に気温が下がった。かなり寒いだろうと覚悟していたが、強い北風は弱まり、思ったほど寒くはなかった。それもあって、結局最後まで現地で観ることにした。
三浦監督の挨拶。来年は試合でもっと楽しませたいと決意を語った。寒くなって来たせいか、カミカミで選手からも笑いが。
最後はキャプテン佐野でもなく、選手会長の今永でもなく、牧が挨拶。いよいよキャプテンか?
最後はサインボールの投げ入れ。ボール1つくらい飛んでくるかと思ったが、近くには来なかった。捕れたら、隣にいた子供たちにあげるつもりだっただけどね。いや、マジで(笑)
新入団選手紹介の強烈なインパクトから、楽しい時間になった。寒さが心配されたが、何とか最後まで見ていられるような天候で良かった。毎年言っているが、リーグ優勝して歓喜に包まれた中でこのイベントを見られることを願っている。
昔の「ファン感謝デー」は、全員がグラウンドに降りることができて、ある程度の時間を待てば選手との触れ合いもできた。しかし昨今のようにファンフェスにも多くの来場者が来るようになると、そうはいかない。抽選になってしまうし、安くはない金額だが、それでも望む人には触れ合いのイベントがあり、管理人のようにサインや触れ合いに興味がない人は、メインステージのイベントを見ることができる。そもそも野球選手はプレーだけでパフォーマンスは不要という人は、ファンフェスを見なければいい。
全ての人の要望に沿うことは困難だが、できうる最善の形で運営し、芸達者の多いベイスターズの選手たちが大いに盛り上げてくれたのではないかと思う。テレビで見られれば良いと思っていたので、現地に行ったのは久しぶりだが、日本大通りに移動して見たりと現地ならではの動きもできた。
来週は、個人的にファンフェスよりも数倍楽しみなドリームマッチ。ファンフェスで配布された一式にもこの号外が入っていたが、ちゃんと11月25日付けになっていて芸が細かかった。今年最後のハマスタになると思うので、楽しみにしている。
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