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石川、藤岡ら7選手に戦力外通告

横浜DeNAベイスターズは11月3日、石川、藤岡ら7選手に2021年の契約を結ばない旨を通告したことを発表した。既に石川は本人が、DeNAを退団して現役続行することをコメントしていたし、ファームの最終戦で赤間、藤岡らが最終登板らしき儀式をしていたことが伝えられていたが、この日に正式発表された。

2020年戦力外選手

No選手年齢位置入団年
49赤間 謙29投手2018
56濱矢 廣大27投手2019
67古村 徹27投手2019*
68藤岡 好明35投手2016
40飛雄馬29内野手2011
42石川 雄洋34内野手2004
64百瀬 大騎23内野手2014
*古村は2011年ドラフトで入団し、2015年に退団後の復帰

各選手の想い出

赤間 謙

2018年7月に、伊藤光とともに、白崎、高城とのトレードで入団。伊藤光のトレードがメインだったように思うが、リリーフの補強と言うことで入団。初年度は1軍登板なく終えた。

2019年は、ファームで38試合に登板して防御率1.56をマークする投球を見せ、シーズン中盤で1軍昇格のチャンスを得た。7試合の登板のみだったが2年ぶりに1軍で投げ、飛躍のきっかけにしたいシーズンとなった。

しかし、今年はキャンプ、オープン戦と終始2軍。開幕後も7月末までイースタンで防御率9.00となるなど、序盤に打ち込まれた。8月以降にリリーフで3勝するなど、最終的に33試合で防御率3.83と盛り返したが、右のリリーフとしては平田が1軍定着し、ルーキーの伊勢も活躍。さらに進藤らも控えていることから、構想外となったと思われる。ベイスターズに移籍して2年半という短い間になってしまったが、次のステージの活躍を祈る。

濱矢 廣大

2019年の開幕直前に熊原とトレードで入団した左腕。印象として、先発なのか中継ぎなのかどっちつかずで終わってしまった感じがある。2019年のファームでの起用も、先発して3~4イニングを投げることが多かった印象で、起用する側の問題もあるが、先発投手にしたいのかよく分からなかった。

2019年は2試合の登板に終わったが、オフにメキシコのウィンターリーグへ派遣され、結果を出して手応えを掴んでいた。それもあって、ラミレス監督も今年は期待していたと思う。春季キャンプは1軍メンバーに選ばれた。しかし、オープン戦で結果が出せず、開幕1軍はならなかった。大きなチャンスを逃してしまった。

イースタンでは18試合登板で25イニング、防御率3.60と決して悪い数字ではないが、今年のドラフトで高校生含めて4人の左腕を指名しており、彼らの成長にファームの登板機会を割くことから判断されたと思われる。来季29歳になるシーズンとなるが、希少価値のある左腕なので、どこか活躍の場があると良いのだが。

古村 徹

地元の公立高校である茅ケ崎西浜高校からドラフト指名され、個人的に誕生日の日付が同じと言うことで、気になっていた投手。独立リーグで力を付けての復帰はかなり期待していたし、今年のMY BAYSTARSのGAMEでは古村を投手として使っていたのだが、残念だ。

プロの生活、ベイスターズでのプレーが合わないのか、とにかくケガの連続だった。高卒で入団した時は、入団前に肩を痛めていたため、2軍の試合にも登板せず、オフに育成選手となった。しかし、2年でイースタンでの登板は1試合と復活することができず、2015年から打撃投手となった。

この間に現役中に悩まされた痛みが消えたことから、2016年に愛媛マンダリンパイレーツで現役復帰。その後、2018年に富山でセットアッパーとして活躍し、ストレートも最速150キロまで伸び、ベイスターズの入団テストに合格。5年ぶりに古巣へ復帰となった。

入団時のメディカルチェックでは左肘に通称ネズミがあることが分かっていたが問題なしの診断だった。しかし、2019年の開幕後に悪化し、5月にクリーニング手術を受けた。これでシーズンの大半を棒に振り、イースタンでの3試合登板に留まった。今年も嘉手納のキャンプに出発前、インフルエンザに罹り合流が遅れるなど、ファームの実戦にすらなかなか合流できない日々が続いた。結局4試合登板のみに終わり、ベイスターズから2度目の戦力外通告を受けることになった。

ここまでファームの試合にすら登板できない投手はなかなかいないのではないかと言うくらい、少なかった。支配下として3シーズン、育成選手として2シーズン在籍したが、8試合しか登板していないことになる。子供のころから慣れ親しんだハマスタでは、とうとう登板することができなかった。

ここから再び現役続行を目指すのかは分からないが、コンディションを整えることが必要だろう。一度、打撃投手になってから独立リーグに入団し、150キロを投げるまでの挫折と学びはコーチとしても役に立ちそうなので、地元球団ということもあり、何らか関わることがあればと思う。

藤岡 好明

ソフトバンクでの活躍が一番印象に残っている。ルーキーとして62試合に登板し、新人登板記録をマーク。その後もリリーフとしてチームを支え続けた。鶴岡の人的補償として日本ハムへ移籍。日本ハムでは目立った結果を出すことができず、2016年の開幕直後に金銭トレードでベイスターズに移籍した。

初年度は9試合登板。その後は、若いベイスターズ投手陣にあって、最年長投手としてグラウンドの内外で活躍。2019年は苦しい投手陣の中、ブルペンを支えてくれた印象が強い。32試合登板は2013年のソフトバンク時代以来で、防御率も1点台をマークした。いわゆる敗戦処理のような登板が中心ではあったが、自分の仕事をしっかりとこなしてくれた。

今年もシーズン半ばで4試合に登板したが、結果を出すことはできなかった。ファームでの数字はそれほど悪いわけではないが、今後の出番を考慮しての戦力外通告と思われる。現役続行するかどうか分からないが、ここまで最年長投手として支えてくれたことに感謝したい。

飛雄馬

何と言っても元気の良さが彼の印象だ。今年も観客のいないファームの試合を観ていて、ベンチから大きな声がすると、あれは飛雄馬かなと思うことが多かった。桑原もファームにいる時は、二人で声を出しているのではないかと思ったこともある。

中畑監督が気に入っていた元気者。チームにはこういったムードメーカーも必要だろう。その中畑監督の最後のシーズンとなった2015年が、彼にとってのキャリアハイということになっている。ハマスタで打ったプロ初ホームランは印象に残っている。

選手としては、セカンド、ショートを守るには守備力が足りず、どうしても打力勝負となるサード、ファーストでの起用になるため、外国人選手の存在などで競争に勝てなかった印象。2016年以降は1軍でのチャンスがほとんどなく、代打の1打席で大きなインパクトを残す以外に道がなかった。

江の川高出身で、谷繁氏の後輩というところでも注目を集めたが、右の代打というポジションを掴むことができず、戦力外通告となってしまった。中井の存在も影響が大きいだろう。こちらも現役続行するかどうかだが、彼の人柄はチームスタッフに必要な気がする。何か携わるところがあれば良いのだが。

石川 雄洋

他の選手たちには悪いが、ここに同列で並べるにはあまりにも思い入れや、想い出の深さが違い過ぎる選手。雄洋の引退をベイスターズで見届けることができないとは本当に思わなかった。

内川ほどではないにしろ、今年一度も1軍でプレーできなかったことが、引退という決意に至らなかった要因ではないか。考え方はいろいろあるが、今年からキャプテンが佐野に代わり、グラウンドの上だけでなく、元キャプテンで筒香も信頼を置いていた石川が1軍に必要だったシーンはたくさんあったのではないか。佐野に任せたいというのはあるだろうが、良き相談役として近くにいてもらうのも悪くないし、学ぶことができただろう。

倉本の復活があったことも無関係ではないだろう。内野手の補強、補充をしていく時にメンバーを考えてみると確かに優先順で下がってしまうのはやむを得ないかも知れない。百瀬でさえも構想外になっているくらいだから。本人がまだやれると思っているのなら、チャレンジすることは大事だろう。納得するまで現役を続けて欲しい。

横浜高で活躍していた石川が、ドラフトで下位ながら指名され、喜んだことを覚えている。那須野の逆指名を取り付け、一場問題に揺れたドラフトだった。涌井は取ることができないことは分かっていたので、石川の指名があって良かった。

早くから未来の中心選手という期待を一身に受け、他の選手よりも優遇されて起用されてきた。5年目の2009年にはレギュラーに定着。まさに暗黒時代のTBSベイスターズ末期で、チームを支えた若手だった。2010年には打率.294をマークし、ベイスターズを代表する選手になった。

2012年、横浜DeNAベイスターズが誕生し、中畑監督から初代キャプテンに任命された。チーム内からは人望がある一方、その風貌と話しぶりからチャラいという印象を持たれることも多く、賛否両論あった。しかし、低迷の続く新球団の船出にあって、グラウンドの内外でチームを支えた。

2015年から筒香がキャプテンとなり、横からチームを支える形となった。倉本、柴田の入団とソトの加入で石川の出場機会も減って行った。2018年は41試合出場と、プロ3年目以来の少なさだった。

それだけに、2019年にチームが10連敗している中で決勝ホームランを打つ活躍を見せ、優勝を争うまで復調させたのは嬉しかった。そして、8月に1000安打を達成した時の選手たちからの祝福は忘れることが出来ないシーンとなった。

NPBに限定して現役続行の道を探るようだが、納得が行っていないなら、どこであってもプレーを続ければ良いと思う。しかし、何らかの形でベイスターズに戻って来る日を待ちたいと思う。

百瀬 大騎

発表された中でも一番、意外な名前だった。昨年、待望の1軍デビューを飾り、今年はキャンプ中に1軍に呼ばれ、練習試合でも結果を出して食らいついた。しかし、開幕1軍はならず、2軍でも結果が出なかった。9月に待望のプロ初ヒットをタイムリーで記録。4試合に出場しただけだったが、1軍への足掛かりを作ったシーズンだっただけに、ここで構想外となるとは思っていなかった。伊藤裕、知野に加えて高卒ルーキーの森、田部が順調に成長しており、ドラフトで牧、小深田を指名したことで内野のポジションではチャンスがないという判断だろうか。

今年はファームでもファーストを守ることが多かった印象で、セカンドの守備力は疑問符が付く。ファームでも打率.182に終わってしまったことが致命傷になってしまったか。ショート、セカンドが守れないとなると打力での勝負になってしまうので、厳しい。百瀬のキャラクターを考えると、もっと足も欲しいところで、総合力を考えるとこのような判断に至ってしまうのかも知れない。

現役続行かどうか分からないが、年齢的にはまだ来年24歳というシーズンなので、挑戦してみてもいい。守備、打撃にもう少し磨きをかけて、ここという分野を持つことが必要になるだろう。

さいごに

今年はコロナの影響で、ドラフト終了後の11月の発表となったが、次のシーズンまでのインターバルも短く、現役続行を目指す選手にとっては厳しい状況だ。ドラフトはほぼ通常通り指名していたので、球団経営がそのまま戦力外選手の多さなどに影響していないように見えるが、どうだろうか。

前述したように、雄洋の退団は残念だ。しかし、仕方ない面もあると思うし、本人が納得するのが一番。他のユニフォーム姿は想像できないが、もう一花咲かせてくれたら嬉しい。そしてもしも声がかからないということがあれば、どこかでセレモニーはして欲しいし、ベイスターズに関わってくれたら良いと思う。

毎年、ドラフトで入って来る選手もいれば、こうして出て行く選手がいるのが、この世界。彼らの今後の活躍を祈るとともに、来年もベイスターズで活躍する選手には、こうした日が訪れないように、日々頑張ってもらいたいと思う。

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