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牧が伊藤将と月間MVP初の新人ダブル受賞! チームでは村田以来

11月9日、大樹生命月間MVP賞の10、11月度の受賞選手が発表され、セ・リーグではルーキーが史上初の投打ダブル受賞。打者部門は牧が打率.452の好成績で受賞。チームでは2003年の村田修一以来のルーキーでの受賞となった。投手部門は伊藤将で、5月度の佐藤輝に続いて阪神からルーキーで2人目の受賞。

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月間MVPも加え新人王は?

牧にまた一つ勲章が加わった。10月に数々の新人記録を達成したが、球団では村田以来となる月間MVPを受賞。10月は、新人王に向けて驚異のラストスパートを飾ったが、打率.452、11二塁打は素晴らしい成績だった。

これで5月度に受賞している佐藤輝にも並んだ。2桁勝利に届いた伊藤将とのダブル受賞。ここでも今年のルーキーのレベルの高さが垣間見える。栗林は年間を通して安定していたが、セーブはチーム成績にも左右されるため、突出した月間はなかった。それでも年間で0.86という防御率は、常に月間MVPレベルの投球をしていたとも言える。

盗塁王を獲得した中野も含めて5人は、通常の年だったらいずれも新人王に選ばれてもおかしくない。佐藤輝も浮き沈みが激しかったが、数字以上に前半戦でインパクトを残した。ただ、59打席連続ノーヒットは逆の意味でのインパクトも強い。

優勝に貢献したという点でポイントは高いのだろうが、奥川は9勝止まりで105イニング。高卒2年目ということを考えれば5人に並ぶくらいのインパクトにはなるが、成績としては1ランク下になるだろう。

結局、記者の投票で決まる類のタイトルなので、彼らがどう考え、投票するかになる。歴史的な記録を残している牧と、大魔神の全盛期に匹敵するような数字を残した栗林。この二人のいずれかというのが普通の考え方かと思う。二人とも10月に成績を伸ばしたという点、特にBクラスのチームなので、そこをどう評価するかだろう。まだ先になるが、結果を待ちたい。

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打点は6と少し寂しい数字に

それにしても10月だけで33安打を放った牧だが、改めて内容を見ると、ストレートも変化球も打ち返し、少し体勢を崩されても粘り、右へ左へと広角に打ち分けている。いろいろなパターンのヒットがあって、1年目からこれだけ巧くタイミングが取れる打者というのは本当に素晴らしい。もともとの能力もそうだが、打席を繰り返す中で発揮される対応能力。穴がない打者になって来ている。

10月は3割や二塁打の記録のことを考えての軽打だったのだろうか。ホームランは僅かに1本で、5試合しかなかった3月、オリンピックの中断前までで、一番不振だった月間の7月に並んで少なかった。8月4本、9月5本と来ていたので、同じくらいかそれ以上に打ってもおかしくない好調さだった。あともう少しでホームランという当たりが何本もあって、それが11二塁打に結び付いたのだが、あえてホームランを狙い過ぎないようにしていたのか。

確実性のあるバッティングをすれば3割を超えるのであれば、牧本人が言っているように、チャンスでの強さが彼の最大の特長なので、いわゆる中距離打者というタイプで打点を稼ぐのがベストなのだろう。ハマスタをホームにしていれば、20本台あるいは30本までは狙えるかも知れない。

10月は6日から4番に入った。しかし、打点は6と少し寂しい数字だった。これは牧の問題と言うよりはその前の打者の問題。33安打も打っているわけだから、ある程度前の打者が出ていれば、もう少し打点が稼げたはず。1番の桑原も悪くはなかったし、佐野も3割を打っている。しかし、牧がヒットを打ったシーンではランナーなしか、一塁が多かった。ここがチームの得点力のなさを象徴している。

牧に2年目のジンクスはあるのか。全くないということもないだろう。相手も研究して来る。だが、今年見せた対応能力があれば、それに打ち勝つことができると思っている。来季は、牧の勝負強さが発揮されるようなシーズンを期待したい。牧のサヨナラ打とか、見てみたいよね。

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ベイスターズのいないCS

レギュラーシーズンが終わり、間髪入れずにエスコバーらの残留、藤田らの獲得調査、そして1998年組の新コーチの就任と話題が続いたが、CSが始まりプロ野球の話題はそちらへ。ベイスターズは、DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAで秋季トレーニングを開始した。

早速、新任の斎藤隆コーチ、鈴木尚典コーチも視察に訪れ、三浦監督と3人の画を見ると感慨深いものもある。ここに石井琢朗コーチも加わるかと思うと、楽しみになる。読売はファイナルステージに進んでいるので、やはり今季は読売に在籍する身として、全ての日程が終了するまでは彼も次のステップには進まないのだろう。

管理人は野球好きというよりベイスターズ好きなので、ベイスターズが絡まない野球にはあまり興味を持てない。心の底から勝って欲しいチームを応援して見るのとは、全然違うものになるから興味自体が薄れてしまう。他チームの試合は、気楽に見られるという人も多いだろう。

CSファーストステージは、セ・リーグは読売が連勝。読売はレギュラーシーズンの最後、10連敗を喫するなど大失速し、あわやBクラスという感じだった。阪神もヤクルトの勢いに抜かれ、追い上げきれないまま2位に終わった。ハマスタでの胴上げに至った、最後の中日戦での完封負けそのままでCSに入ってしまった感じだった。読売も岡本が欠場し、良いとは言えなかったが、阪神が良くなかったという印象。間が空いたヤクルトは、神宮で相性の良い菅野が登板する前に勝ち星を重ねておきたいところだろう。

パ・リーグのロッテ対楽天は少し観ていたが、国吉がやらかして逆転されてしまった。これはロッテ苦しいかなというところで、松井裕から途中で出場したエチェバリアが同点ソロ。レギュラーシーズンで打率.203、4本というどちらかというと守備の外国人が、1球目のストレートはさっぱりという感じだったのに、2球目に甘く入ったストレートを完璧に捉えた。これは楽天バッテリーも油断したと言われても仕方ないだろう。

ベイスターズとの交流戦で打っていたが、こちらも打率.205の佐藤都がサヨナラヒット。こういう選手たちがここぞで結果を残してくれる、そして見極めて起用する采配が、2位になったチームという感じがした。

楽天は2戦目も酒居がマーティンに同点ソロを浴びた。中村奨も警戒すべき打者だが、この場面はホームランを避けなければならない場面。フルカウントからストレートで行ったというのが理解できなかった。他の3人は全て三振を取っていただけに、ここも油断というか不用意な球に見えた。仕留めたロッテは、こうした接戦をしっかり戦えているというのが優勝を争うチームだと感じた。

2016年に初出場するまで、開始から11年たってもその味を知ることができなかったCS。だが、2016年以降でCSに出られなかったのは2018年だけだった。2020年もBクラスだったが、CSそのものが中止となっていた。CSの常連になったつもりはないが、やはりこの時期にその舞台で真剣勝負ができていることが羨ましい。賛否両論あるが、消化試合が減ることと短期決戦の面白さから、個人的に賛成。

来季いきなりとは言わないが、やはりハマスタでファイナルステージを開催した上で、今度は堂々と日本シリーズに出て欲しい。2021年のファイナルステージは11月10日から始まる。どんな戦いとなり、その先の日本シリーズはどうなるだろうか。

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