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東ダックス!63年ぶり月間7完封、4月16勝は新記録

04/30 中日0-2横浜DeNA(バンテリン)

東と高橋宏の投げ合いとなった試合は5回、1アウト満塁として牧が2点タイムリーを放って先制。6回以降は中日のリリーフ陣にパーフェクトに封じられたが、この日の東は2点で十分だった。2塁さえも踏ませない完璧な投球で4安打完封勝利。97球でマダックスを達成した。

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ポジ [Good]

月間MVPの逆転獲得はなるか

昨日の記事から始めた試合のポイントだが、この試合は東のピッチングが全て。それでも強いて挙げてみる。

Point: 1回裏、細川の併殺打

もう初回で決まっていたのか?となるが、実際のところ、東は2塁すら踏ませない投球だった。先頭打者の出塁を許したのも初回の岡林だけ。中日としては、初回のノーアウトのランナーを生かせなかったのが痛手となってしまった。

細川の併殺と書いたが、その要因となったのは大島のファーストフライ。ランナー岡林、バッター大島という何でもできそうな二人だったが、2球強いストレートを投げられ、当てただけのバッティングで打ち上げてしまった。

1アウト1塁で細川は初球、アウトサイド高めのツーシームを右方向へ打ったが、セカンドの正面で併殺打。結局、僅か4球で初回が終わり、マダックスへの布石となってしまった。

東にここまで抑え込まれるというのは中日ベンチも想定外なのかも知れないが、防御率0点台の投手に対してもう少し策があっても良かったのではないか。非常に勿体ない攻撃だった。早くも8度目の完封負けという状況が表れたイニングだった。

この試合が始まる前の時点で、3試合19イニングで1つも四死球がなかった東だが、この試合もゾーンに力強いストレートを投げ込み、チェンジアップとカーブで緩急を付けて打ち取って行った。3ボールまで行くことも何度かあったが、ゾーンで勝負できていた。山本とのバッテリーが見事な配球を見せた。

中日は唯一、岡林がマルチヒットをマークしたが、大島とは入れ違いの打席でのヒットとなり、連打さえできなかった。8回まで無失点で90球とマダックスが狙える状況となった。9回表の打席では、振らなくても良さそうなところ全力でスイングし、ファウルを打って行った。もちろん2点差では試合は分からない。そこに油断はなかった。

9回裏、先頭のアルモンテはストレート3球で三振。渾身の146キロをここでマーク。そして、ここから岡林と大島という簡単には凡退してくれない打者が続く。残り6球でマダックスは難しいかなと思った。岡林に2球ストライクを先行させ、3球目はカーブをゾーンのギリギリに配し、当てただけのサードゴロ。少し難しい打球になったが、代わった柴田が上手く捌いて2アウトとした。

最後は大島。3球以内に打ち取りたいところで、初球は真ん中付近のストレート。大島は三遊間に打ち返したが、京田が逆シングルで捕り、一塁へ完璧な送球。京田の好守でマダックスを達成した。

チームとしては2022年4月16日の上茶谷に続くマダックスの達成。この日も無四球だったコントロールと強いストレートで押せたことが、この好投に繋がった。完封はルーキーイヤーの2018年5月16日、甲子園での阪神戦以来、2度目となった。

春季キャンプの練習試合での浦添で5失点、そして3月12日のオープン戦ではハマスタで中日に初回5失点。三浦監督も苦言を呈し、ローテーションから外れる危機だった。福岡で好投し、6番目で開幕ローテーションに滑り込んだが、開けてみれば4月は4試合で3勝0敗、防御率0.64という好成績。

WBCの決勝で今永の投球を見て、感じるものがあったようだ。すぐ近くにいるエースへのライバル心が、ストレートをさらに強くした。自信をもってストレートを投げられるので、四球を出さなくなった。

昨年はトミージョン手術から復帰を期待され、開幕投手も務めたが、僅か1勝に終わった。トミージョン手術を経験した日本人は、実戦復帰の後も1年前後は本来の投球ができないことが多いようだ。復帰から1年半が経過し、ルーキー時代の東が帰って来た、というよりもさらに進化した東を見せてくれている。

4月は阪神の村上が、2勝0敗で防御率0.00をマーク。最初の先発で7回をパーフェクトピッチングで降板し、話題となったが、25イニングで無失点。月間MVPの最有力候補だが、東は4試合とも先発し、3勝0敗。2失点はしたが、防御率も0.64でマダックスによる完封勝利も挙げて、そこは並んだ。チーム成績を考えれば、DeNAの東が獲得できると思うが、月間無失点や7回完全のインパクトがどうなるか。

選考者の考え方次第にもなるが、最後のマダックスで逆転し、自身初の月間MVPを獲得となって欲しいと思う。打者の方は、欠場もあったが打率.444(1位)、4本塁打(2位タイ)、13打点(3位タイ)の宮崎が濃厚かと思う。秋山、近本、中田翔とライバルはいるが、チームの成績を考えれば宮崎だろう。

牧は来週爆発の予感

3回に2アウト満塁で桑原が凡退し、チャンスを逸していた打線。好投手の高橋宏を攻め切れずにいたが、5回に佐野と京田の連打でチャンスを作ると、宮崎にはストライクを投げ切れずに歩かせて1アウト満塁。

ここで牧が1ボール2ストライクから、アウトサイド低めのストレートを打ち返し、投手の足元を抜け、ゴロで二遊間を破って行った。二塁ランナーの京田も悠々と還る2点タイムリー。4番としての役割を果たした。

終わってみれば、初戦の1-0での勝利に続いての決勝打となった。今週は、火曜のヤクルト戦で初回に先制タイムリーを放って決勝点。木曜は4点ビハインドを一気にひっくり返す3ランを放った。非常に良いところで打ってくれている。打率はまだ低空飛行だが、打点は宮崎と並ぶリーグ3位タイの13まで上がって来た。

7回に祖父江と対戦し、3球目のアウトサイド高めのストレートをファウルしたが、右方向へ非常に鋭い当たりで、あと少しでホームランという感じだった。このバッティングは本来のものに近い。この打席はしっかりとボールも選べていたし、ファウルの内容も良かった。最後は抜けスラがインサイドから入って来て見逃し三振となったが、これは事故みたいなものだから仕方ない。

内容が非常に良くなって来たので、4割を超える打率を誇る来週のハマスタをきっかけに、牧が爆発する予感がしている。頼りになる4番が上向いて来たことは5月に向けて好材料。既にバウアー効果(商法?)でチケットが完売したGWのハマスタで牧が躍動するのではないか。

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ヤジ [Bad]

高橋宏との対戦で、得点は取れないことは想定されていた。それでも4番の一打で2点を奪った。リリーフ陣からあと1点でも追加点が取れれば文句なしだったが、東の投球が素晴らしく、付け入る隙を与えなかった。

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キジ [Other]

4月最後の試合を完封勝ちで締め括り、7連勝で貯金を9とした。1人の投手による完封は今季初だが、既に完封リレーも含めると月間7度目の完封勝ち。これは1960年8月以来、63年ぶりとなるようだ。1960年が出るのは2度目。

7度あった完封勝利で、読売戦では3試合連続で達成し、これが1960年以来だった。大洋時代の最初の優勝の年以来の吉兆がもう一つ続いた形になる。時代が全然違うが、当時に匹敵するような強力な投手陣ということだ。

そして、3、4月は16勝7敗という成績となった。3月は開幕戦だけだったので、4月の月間16勝は、15勝(6敗)だった1996年を上回ってチーム新記録。

1週間前に単独首位に立ったが、そこからこの1週間は6戦全勝で貯金を一気に増やした。想定を大幅に超える成績で4月を終えたが、昨日も書いたように、5月にその反動が来ないことが重要。前述の1996年は5月が7勝18敗で、借金生活になってしまっている。

当ブログでベイスターズの順位予想は分からないと書いたが、まさにその未知なる要素の1つであるバウアーの合流が決まった。ファームでは中5日で来ていたので、5月4日が濃厚とされていたが、28日の登板から中4日となる5月3日に決まったことを三浦監督が明言した。

ツイートした通り、ローテーションがかなり読みづらくなった。東が登録を外れるかどうか、月曜の先発投手陣の指名練習なども見て、記事を投稿するかも知れない。5月9日の週は5試合であることも含め、先発投手がかなりダブついて来る。その中、バウアーは中4日で回るのか。そうした場合に、バウアーが思ったような投球ができないと、良い流れで来ているチームを止めかねないリスクもある。

ただ、バウアーは何となく中4日でOKと言っているわけではなく、毎日4APPで自分の状態を数値化し、コンディションを把握している。投球から中4日でベストなコンディションに調整できているからこそ、5月3日を選んだ。彼を信じるしかない。個人的には28日の登板で5月4日を選んでしまったので、桃鉄スペシャルデーを楽しむとする。

5月に大きく落ち込まないためにも、まず最初の6連戦を5割以上で乗り切りたい。バウアーが最初の登板で勝って、さらに流れに乗ったらこのチーム、かなり走って行きそうな気配がある。まずはハマスタでの9連勝をどこまで伸ばせるか。広島は打線の状態が上がって来ているので、前のカードよりも厳しい戦いになりそうだ。

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